看護師には准看護師と正看護師がありますが、准看護師が転職をするときに気を付けたいポイントがあります。ここでは准看護師でも働きやすい病院に転職できるポイントをご紹介します。
病院によって看護師カーストがあるのはご存知でしょうか。その中でも低いカーストに属するのが、准看護師です。そもそも看護師には二つの種類があります。一つは准看護師、もう一つは正看護師ですね。准看護師というのは、准看護師を養成する学校や学科を卒業し、准看護師になるための都道府県の試験を受けて合格したらなることが出来ます。一方で正看護師は、専門学校や大学を卒業し、国家試験に合格したらなることが出来ます。
どちらも医療的な知識を勉強し、看護について学ぶわけですが、勉強する期間も違えば資格も違う、そのために看護師と一言でいっても異なるのです。ただし患者様からは、この人が准看護師でこの人は看護師であるということは判断できません。そのため、どんな看護師でも一律の見方をし、看護師さんと信頼を寄せてくれるのです。
そこで時に病棟では問題が発生することがあるのです。准看護師の立場で患者さんからの信頼が厚い、みんなから期待されている、しかも仕事もできるとなると正看護師は面白くありません。また正看護師は年齢が比較的若く、准看護師は50代、60代の人が多いという場合もあります。反対に正看護師は40代が多く、新しく入ってくる新人が准看護師という場合も。
そんな時看護師カーストが起こってしまうのです。もしかすると女性が比較的多く職場なので、そのような状況が発生するのかもしれませんね。
本来は同じ目的で仕事をするので、看護師の資格に関係なく気持ちよく仕事が出来たら一番なのですが、正看護師や准看護師ということが人間関係にも響いてきてしまうのです。
そんな看護師カーストを気にせず働くことが出来る環境を手に入れるため、巻き込まれないようにするためのポイントがいくつかあります。そこで転職時に気を付けたいことをご紹介します。
・求人情報の正看護師と准看護師の給料をチェックしよう
看護師として転職することが出来るならどこでもいい、どんなところでもいいとあまり条件を出さない人もいます。しかしながら、まずは求人情報をしっかりチェックすることも大切です。なぜなら、正看護師と准看護師では給料に大きな差が出てくるからなんです。
求人票を見て見ると、正看護師と准看護師の給料が記載されています。これを見てみると、二つの間に病院によっては大きく差があることもあるのです。労働条件はほとんど同じですし、夜勤も同じようにこなします。しかし給料の差が出てしまうのって、なんだかもったいない気がしませんか?
そのため求人票をしっかりチェックして、あまり正看護師と准看護師の給料の差がないところを選ぶといいでしょう。基本給は、夜勤手当や残業手当にも影響します。そのためできれば基本給が高いところを選ぶほうがいいのです。気を付けて比較してみましょう。
・可能なら病院見学をしよう
転職をするときに、あまり知らない病院だけれど、給料の良さで転職を決めたという人もいます。しかしできれば、転職する前に病院見学をするほうがいいでしょう。病院見学をせず、あとで後悔をしてしまう人も少なくありません。
見学をするときには、看護部長や病棟師長に同行して見学をするはずです。病棟の中を見るだけではなく、しっかりと聞きたいことを質問しながら見学ができるといいですね。そうすれば有意義な病棟見学になるはずです。
さらに正看護師と准看護師の割合について質問することも重要です。
私の実体験では、正看護師が20名くらいいる中に准看護師が1人という病棟に勤務したことがあります。このときには、小児科だったのですが、この准看護師は赤ちゃんのミルクを作る調乳室というところに勤務となり、たった一人の配属なので責任は重大、しかし患者様とは一切のかかわりなく仕事のできる、ひたすらミルクづくりに徹するというところに配属になりました。
また正看護師が存在せず、准看護師ばかりの病棟というのも知っています。正看護師が存在しないので、和気あいあいとした病棟に見えましたが、准看護師ではトップは主任。(准看護師は師長にはなれないため)和気あいあいとしていましたが、病棟を引き締める人もおらず、みんなあまりスキルアップの意欲もなく、ただただルーチンワークをこなすという毎日の業務をしていましたね。そのため勉強意欲のある看護師はどんどんやめていくという状況も発生していました。
このように正看護師と准看護師の割合によっても大きく職場の雰囲気が変わるのです。そのため、しっかりと情報収集をしておくといいのではないでしょうか。
・准看護師をサポートしてくれる病院を選んで転職するのも効果的
大きな病院の中には、准看護師が正看護師になることをサポートするところもあります。j准看護師から働きながら正看護師を目指す人は少なくありません。また准看護師として経験をしっかり積んだあと、通信制の学校に入学しスクーリングなども受けて正看護師を目指すこともできます。病院では働きながら正看護師になるための学校に行くのを支援してくれるとか、優遇して必要な時に有休をくれるといったサポートをするのです。
正看護師でも准看護師でも病院で働くということは簡単なことではありません。まして仕事をしながら正看護師を目指して働くというのはとても大変なことなのです。そのためできれば、サポート体制が整っているところに転職をすると、正看護師を目指したいときにメリットが大きいです。
もしも支援体制が整っていない病院であっても面接のときにいずれは正看護師になりたい、その時には学校に通うことを認めてくれるのか?有休などはとることが出来るのかということを確認しておくと安心です。病院としては、看護師という人材は必要なので、スキルアップのために支援してくれるところは少なくないはずです。
まとめ
いかがでしたか?病院の外からではわからない正看護師と准看護師の違いや労働環境を知ることが出来たでしょうか。転職するからには少しでも良い環境で勤務し、スキルアップもしたいですよね。そのために気を付けるポイントを参考にして、病院を選んでみてください。きっと良い病院に出会えるはずです。
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