これから看護の道を目指す皆様や、転職・再就職したいけど一歩踏み出せない皆様へ!
・私が働いた3つの病院の長所と短所
・就職・転職したきっかけや選んだ理由
・看護師を志した動機や受験、看護専門学校の話
などまとめてみました
私は働きながら准看護師、正看護師の資格を取りました。就職は主に学校からの推薦、転職先はハローワークで見付けました。
今はネット上で色々な条件の病院が検索出来てとても便利ですね。
ここでは私が看護師を志した動機、学生時代に感じたことや、実際に勤めた3つの施設の長所短所をお伝え出来ればと思います。
1、私立救急病院
大阪府下の救急病院が、看護学生・准看護師として働いた最初の職場でした。が、、、超多忙でした。
国立に比べて業務量が桁違いに多いです。
ですが看護師としての知識や実践経験をつめる職場でした。
選んだ理由)
看護学生への補助金があったから。
格安の寮が完備されていたから。
高校から紹介されたから。
長所)
・色々な分野の知識が身に付きます。
・大病院なら絶対に自分で出来ない事、例えば心電図検査や特殊な処置の準備や介助を看護師が行えます。
・内科、外科、整形外科、脳神経外科、その他多様な症例と治療法を勉強する事ができます。
・残業、夜勤が多いので給料も高いです。
短所)
・業務量が多いです。
・夜勤が多いです。
・度胸と知識が必要です。
(業務がマニュアル化されていない場合が多いので経験で覚えていく)
・有給が取りにくいです。
注*看護学生の時は夜勤、医療行為はしません。雑務中心です。
ここで私がなぜ看護師を志したのかをお話します。
私は偏差値のあまり高くない公立高校を卒業しました。
数学大嫌い、英語なんてとんでもない、生物ってなんですか?というレベルの赤点すれすれの成績の持ち主でした。
進学といっても今よりずっと大学や短大の数が少なく、そもそも母子家庭でお金も(頭脳も)なく、 卒業後は就職するつもりでいました。
でも働きたい分野がなく、日々なんとなく過ごしていました。
そんな時、所属する陸上部の顧問の先生から緊急ミーティングの連絡がきました。
そしてその日、私は生まれて初めて人前で泣き叫んで号泣したのです。
「2学年上の先輩が自殺した」
折角浪人してまで受かった有名国立大学への進学を、家の事情で諦めた末の事でした。
その時なぜあんなにも取り乱したのか自分でも分かりません。
けれどそれ以降、私の頭の中は疑問だらけでした。
「どうして誰も気付いてあげられなかったの?」
「私にも何か出来たんじゃないだろうか?」
「先輩はどうして、、、」
看護師として経験をつんだ今なら分かります。
彼は鬱病にかかっていて自殺願望から抜け出せずに命を断ったのだと。
そして当時の私はこう思いました。
「働くなら福祉、医療現場にしよう」
「私なんかでも、もしかしたら誰かの役に立てるかも知れない」
そして高校からの紹介で実家近くの救急病院に看護学生として就職しました。
同時に大阪府医師会の看護専門学校の准看護コースに入学しました。
午前中は病院勤務、午後からは専門学校へ通う生活を2年間続けました。
准看護師の資格を取った後しばらく同じ救急病院で働きました。
そして正看護師の資格が取れる国立病院付属の専門学校に入学しました。
2、 国立病院
前述の救急病院を正看護師の資格を取るために退職し、国立病院付属の看護学校に入学しました。
卒業後は附属の国立病院の小児科、慢性期の呼吸器科の病棟に再就職しました。
選んだ理由)
教官の推薦があったから。
格安の寮完備されていたから。
賞与、退職金が良いから。
のんびりした職場に憧れていたから。
長所)
・新卒、中途採用者に教育係が付きサポートしてくれる。
・業務が細分化、マニュアル化されており看護師は看護師の仕事だけをすれば良い。
・公務員なので定時にきっちり業務終了できます。
・有給が消化できます。
・給与、賞与が良いです。
・妊娠、出産後も働ける福利厚生が整っています。
短所)
・とにかく求人が少ないです。
・統廃合によって職を失う可能性もあります。
・学会発表や研究があります。
・仕事を通して得る知識に偏りがあります。
・長く勤めているリーダー的な人同士の派閥があり人間関係がやや複雑です。
ここで看護専門学校についてお話します。
当時大阪府下には看護大学が1つしかなく狭き門でした。
それ以外は大学病院の看護学科がいくつかありました。
今では大学、短大共に看護学科が増え、奨学金制度も充実して羨ましい限りです。
勉強が苦手だった私には看護専門学校がとても有難かったです。
何故かというと入試に必要な科目が少なかったからです。
そして求められる知識の範囲が明確に受験要項に記載されていましたから、受験勉強がとても楽でした。
最近では受験対策の専門学校もありますから、苦手科目があっても心強いですね。
そもそも看護専門学校に入学してしまえば、高校時代の成績なんて関係ありません。
全く違う分野の新しい情報を教わるのですから。
「私には無理かも」
「勉強についていけないかも」
と恐れる必要は全くありません。
とにかく大学でも短大でも専門学校でも入ってしまえばこちらのものです。
学校は学生をふるい落とす為にあるのではなく、学生により良い知識を教授する為にあるのです。
将来役立つ経験をさせ最終的に資格をとるまで導く為にあるのですから。
とにかく授業中は寝ないこと、その時得た知識はその場で覚えるようにするだけで難なく試験にもクリアできますから大丈夫です。
3、透析クリニック
結婚を機に2度目の転職をした私は、ハローワークで求人を見付け新居近くの透析クリニックに勤めました。
とにかく働く場所は住居の近くが鉄則です。
今まで通勤に15分以上かけた事がありません(笑
開院まもないクリニックで上下関係もなくとても気が楽でした。
人間関係で悩んでいる方は新設の施設や病院を探して就職、転職するのも良いかも知れません。
選んだ理由)
透析に興味があったから。
開院直後でスタッフの上下関係が無さそうだったから。
正社員として就職できるから。
住居から近かったから。
長所)
・勤務時間帯の希望を聞いてくれる。
・クリニックならではのアットホーム感、人間関係の良さ。
・職員の希望が反映されやすい。
短所)
・給料が安め(国立と比べて)
・福利厚生が充実していない。
・看護師も針の穿刺をする為、危険が伴う。
私はこれまで看護学生として、看護師として様々な人と関わりをもってきました。
若かった頃の自分に一つアドバイス出来るとすればこう言います。
「しっかり日本語を勉強して、会話するスキルを身に着けておきなさい」
会話のない家庭に育った私は、挨拶や相づち、質問やお礼といった当たり前の会話が出来ませんでした。
敬語や謙譲語の使い方すら知らず、相手に誤解させてしまったり
怒られた経験が山ほどあります。
正しい日本語は貴方の盾にも武器にもなります。
日々の勉強が大変かと思いますが、将来性豊かな皆様は現場で苦労しない様に、いまのうちに会話スキルを身に着けておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
新しい環境を前にして不安になるのは誰でも同じですよね。
何か一つでも皆様の今後の参考にして頂けたら幸いです。
私の拙い文章にお目を通して下さって有難うございました。
こちらのサイトをきっかけに、皆様が素晴らしい教育機関、職場に巡り会えますように !!
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