介護というと「汚い」「臭い」などというイメージがあったり。「オムツ交換やお年寄りの体を持ち上げたりすることなんてできるのかな?」などと不安に思い、介護職への転職を迷っている方もいるのでは?そんな不安を取り除けるように、私の体験談からどのようにして不安を取り除き、楽しんで働けたかをお伝えします。
①介護に転職したら...まずは、お年寄りの方とたくさんお話してください。
介護というと体を使うイメージで、体力勝負という感じがありますが、それだけが仕事ではないのです。まずは、お年寄りの方とコミュニケーションを取ってみてください。自己紹介やお年寄りの好きなもの、昔話などを聞いてみるといいと思います。そうすることで、自分の事も知ってもらえるし、相手のことも知れるので入居されている方の情報収集にもなります。私は、最初の頃よくお年寄りの方に積極的に話しかけて、落ち込んで失敗した時も元気をもらえる事がたくさんありました。介護の中でも、私はコミュニケーションが一番大事だと思います。なかなか仕事が増えていくと、お年寄りの方と話す時間も減っていきます。最初だから話す時間がたくさんあるのも事実です。自分の緊張も和らぐので積極的に話をしてみてください。
②焦らなくて大丈夫です。自分のペースでゆっくりと。
介護の現場は、人不足で時間に追われて仕事をしているイメージ。転職して慣れていくと「早く仕事を終わらせよう」「他の人に迷惑かけたくないから」などと介助者側の都合で、スピード重視になってしまいがちです。私も少し慣れてきた頃に、「先輩に迷惑かけないように」と必死で働こうと思っているうちにスピード重視になってしまい、それが事故につながってしまった時もありました。急いで移乗介助をしてしまい、足の爪をはがしてしまったり...。入れ歯をもちながら走っていて落としてしまい割ってしまったり...。確認を見落とし、違う人の薬を配薬してしまったりなど、いろんな事がありました。そこから、スピード重視ではだめだ。ちゃんと自分のペースでやらなければいけないと思い、そこから自分のペースでやるようにしています。それから、心にもゆとりを持つことができて気持ちが楽になりました。時間を気にしなくていいわけではないけれど、最初から焦ってやることはしなくて良いです。慣れればスピードはついてきます。先輩から何か言われても、スピード重視でやっていない先輩もなかにはいます。焦らず、目の前のことを着実に行ってください。
③介護の仕事の中でも得意分野を見つけみて下さい
食事介助や排泄介助、入浴介助やレクレーション、介護の中でも様々な種類があります。誰でも、その中で得意、不得意な事はあると思います。ちなみに、私は一番排泄介助が得意で、便で汚れていた所をキレイにした達成感とオムツをキレイにあてることができた嬉しさにやりがいを感じていました。それを自信にして、次は食事介助をうまくできるように頑張った覚えがあります。自分の得意分野が1つでも出来ると、自信につながるし、次は他の分野で頑張ろうと思える事も増えてくると思います。ゲームを考えたり、話すのが好きな人はレクレーションを得意分野にするのもありです。ちなみに私は、最後までレクレーションが苦手でしたが、今ではレクレーションができるようになって好きになりました。一気に一つの事を覚えようとすると大変だし、余計辛いと思うので、まずは得意分野をみつけてそこから視野を広げていくと楽しく仕事ができると思います。
④腰や身体を痛めないためには、人間の体の構造を理解することです
少し慣れてくると、オムツ交換やベッド⇔車いすへの移乗介助などを行うと思いますが、最初は誰でも、力づくでやってしまうため、筋肉痛がひどくなったり、肩がこったり、腰を痛めたりしてしまいがちです。私も最初の頃、腰が痛くて仕方ない毎日でした。いくら力を入れても動かないお年寄りの体...。辛いし大変だし、イライラしてしまうしで、体力的にもきついですが、精神的にもきつくなってきます。これは、資格を取るために勉強していきますが、力づくでやらなくても、人間は横に向ける事ができるし、人間の体の構造や基本的な動作を理解することで、力を入れない介護ができます。私も先輩から教わったり、資格を取るために勉強していくうちにだんだん分かるようになっていきました。そして、体も少し楽になったし、「こんなに力をいれなくてもできるんだ~」と実際に体感して介護をするのが楽しくなるきっかけにもなりました。覚えるには、時間がかかると思いますが今では、ネットやYouTubeでも介護方法がのっていますので、先取りして自分で勉強するのもありだと思います。
⑤嫌われているお年寄りの方こそ、積極的に近づいてみて下さい
大体、最初新人さんの頃は、お年寄りの方から「あなた下手ね」「あなたにやってもらいたくない」などと言われる事も少なくありません。こっち側からしたら、「頑張ってやっているのに...」と思い傷ついてしまいがちです。私も最初そうでした。私が入浴介助の時に、お年寄りの方の頭を洗うと「あなたの洗い方下手ね。もうやってもらいたくない」と言われ、ついていた先輩を呼び止めて洗いなおされたことがありました。私はその時、泣きたくなるほど傷つきました。なるべく避けたい気持ちでいっぱいでしたが、なるべくやらせてもらおうと思い、先輩についているうちに積極的に関わったのを覚えています。そうするうちに、「あなた上手になったわね」「頑張ってね」などと言葉をもらえるようになり、嬉しかったです。苦手な方もでてくるとは、思いますが、そういう人こそ逃げないで積極的に関わってもらいたいなと思います。きっとそれが、励みになって自信にもつながるはずです。
⑥シフト制で、時間の融通がききやすい。
大体、介護の仕事は「早番」「遅番」「日勤」「夜勤、明け」というシフトで組まれていると思います。普通のサラリーマンだと平日は毎日同じ時間の出勤で、土日、祝日休みですが、介護は休みも平日で取れたり、早番は朝が早いけど夕方からの時間が有効につかえたり、遅番だったら出勤前の時間が有効につかえたり等で、時間の融通がきくのが良いです。転職する前の仕事が普通の時間帯の仕事だった方で、特に家庭をもつ主婦さんは、働きやすいかなと感じています。私も主婦ですが、ごはんの支度など、用事を済ませたりするに空いた時間を有効に使えて助かっている時があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?介護の仕事は大変なことや辛いこともたくさんあります。けれど、楽しい事もたくさんあります。まずは、楽しさを見つけることで介護への転職を考えている方も、少しは安心して始められるかなと思い、自分の体験談もまじえて書かせて頂きました。介護への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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