看護師は外見で採用が決まるわけではありませんが、やはり外見は印象を左右する部分であり、採用にも大きな影響を与えます。そこで今回は、就職や転職をするうえで看護師に求められる外見についてご紹介します。
外見で採用を決めるなんて、今どきあるのでしょうか。そもそも外見で採用を決めるようなことがあれば、それはセクハラにも当たりそうですね。しかし全くないわけではありません。それは看護師は、看護サービスを提供するサービス業であり、接遇を重視されるからなのです。特にきれいである、スタイルが良いということが大切なのではなく、清潔感がある、だれにでも好印象を与えることが出来るといった外見の印象が大切にされるのです。
・好まれるのは清潔感がある看護師
清潔感があるというのは、理解できるようでなかなか理解してその状態を保つことは難しいです。
例えば、出勤をしたときには髪もメイクも整えていて万全な状態であっても、一日外来や病棟を駆け回り夕方くたくたになった時には、髪はみだれ、顔には疲労の跡が…。ただしこれは誰にでも起こりうることでありますし、勤務時間内一生懸命に働いた後なので仕方がないと理解も多いです。
ただ疲れが出ること、乱れることがわかっているなら、それをカバーできるように対策を取っておくことは大切です。
例えば以前はナースキャップを使用するのが主流であったので、髪の毛をキャップの中に詰め込んで整えておくことも簡単でした。しかし今はナースキャップはありません。そのためうまくまとめ髪を作っておかなければ、乱れてしまうのです。
またメイクも長時間保持できるようなものを使用して、皮膚色をよく保ちたいですね。勤務の終わりには疲れてぐったり、化粧ははげて顔色が悪く見え、患者様から冗談交じりに心配されるといったことでは本末転倒です。
看護師は愛嬌を売る仕事ではありませんが、やはり患者様を看護する立場として、清潔感のある印象を保ち勤務することが望まれます。
・夜勤明けの看護師の顔を見て不安になる患者
夜勤明けの看護師の顔ってすぐにわかります。老人の多い病棟になると患者の中でも気が付かない人も多いですが、外科や整形外科など成人層の多い病棟になると、夜勤明けの青白い顔、疲労困憊な顔をしていると心配されることも少なくありません。
またやせ型の看護師はスタイルもよく人気もありますが、逆に細すぎて大丈夫?移乗などの介助ができるの?と不安にさせることもあるほど。夜勤明けの看護師にやってもらうのは申し訳ないと逆に心配をされることもあるほど。
特に就職や転職をして間もない時期には、そのような疲労感が著明に出ることがあります。もしかすると、師長が出勤してきて心配されることもあるかもしれませんね。
そのようなことを避けるために、夜勤をしたときには、朝のラウンドを始める前に少しチークをのせ顔色をよくみせるという工夫も大切です。またラウンド前にちょっと甘いものを食べて血糖値を上げて元気に動き出すという対策も必要でしょう。
自分の外見の悩みや顔に出やすい問題って、自分が一番理解していますよね。そのためできる限り対策をとることが出来るように就職・転職する前に研究を重ねておくことも一つの勉強です。
・美容系のクリニックに就職・転職する場合は、特に外見も重要視される
美容クリニックに就職・転職したいと思った時には、特に外見を重視されることを認識しておきましょう。なぜなら、受付や診察の介助につく看護師が、そのままそのクリニックの広告塔になるからなのです。
例えば、美容に関心の高い患者は、やはりほかの人の外見にも注目をしています。きれいな看護師が多いクリニックであれば、通ってきた患者はやはり美意識が高いクリニックだな、看護師からも何か良いアドバイスがもらえるのかな?期待が大きくなるでしょう。
またおすすめされた化粧品などを使ったら、この看護師のようにきれいになることが出来るかもしれないと、クリニックの売り上げにも外見が貢献するかもしれません。そのため美容クリニックに就職、転職をしたい場合は、特に外見に注意を払う必要があるのです。
・髪の毛の色は自然に…
これは一緒に働く著者の同僚から学んだことですが、その同僚は髪の毛をいつも茶色く染めていました。白髪染めも兼ねて美容院に通ってお手入れをしていたのですが、その茶色というのが問題だったのです。
なぜなら、成人男性が多い病棟にいると、必ずといっていいほど「元ヤンキー?」といわれてしまうからなんです。そしてからかい半分に、一緒にタバコ吸いに行こうとか声をかけられる始末。
もちろん性格的には人にも優しくとてもヤンキーといった感じではないのですが、見た目の印象でそのように思われることが多かったのです。一緒に働く看護師は彼女のことを理解していましたが、やっぱり外見だけでそう思われてしまうのは、とても損をしていると思いました。
また師長も度々注意は促していましたが、彼女は結局その髪の毛の色を変えることはなかったのです。そのため多くの誤解を生むことも多く彼女なりに苦労をしたと思います。
自分の好きなスタイルを追求することはいいのですが、やはり職種上注意をしなくてはいけないこともあります。また何度も同じ誤解を生むようであれば、それを直すという勇気も必要です。看護師が髪の毛を染めることは悪いことではありません。しかしながら、やはり職業に適した髪の毛の色というのはあるかもしれません。あくまで自然にというのがやはり清潔感もあり好まれるのではないでしょうか。就職や転職を考えている人は、自分の髪の毛の色にも注意することが大切ですね。
・看護師は健康的が一番
上記ではさまざまな外見におけることを述べましたが、結局どんな看護師が望まれるか?医療従事者として患者に接する立場上、清潔感があり健康的の一言に尽きます。
もちろん看護師といっても一人の人間、体調が悪いときもあれば元気がない時だってあります。しかしながら、それを表面に出さず、患者の前ではいつだって元気にふるまえる。そして人に不快を与えないような清潔感を保持することが大切なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。就職や転職の面接で外見がすべてではありませんが、看護師として清潔感があること、また健康的であることが重要なことを理解できたのではないでしょうか。もしも病院の面接を受ける時には、ぜひ参考にしてみてください。また就職や転職前には、もう一度自分の外見について見直してみましょう。
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