サーフロー(点滴)留置のコツを教えます!

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#849 2019/10/05UP
サーフロー(点滴)留置のコツを教えます!
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看護技術の基本中の基本。そう、サーフロー(点滴)留置です。うまく行く日もあれば、なかなか留置できず低迷期に入るときがあります。うちの病棟では処置が多い病棟となりますので毎日1人は必ず取ります。毎日異論菜人の血管を見る中でサーフローをとるコツを見出しましたので、そのポイントを教えたいと思います。

サーフロー(点滴)留置のコツを教えたいと思います。

①駆血したときに太くてはりのある血管を選びましょう

まず、駆血したとき太くてはりがある血管を探すことがサーフローを留置する際の成功率を高める第1のポイントとなります。駆血をせず静脈がみえる血管があると思いますが、駆血した際に浮き出てこない場合は注意が必要です。そういう血管を狙って指してしまった場合、逆血が無かったり、逆血があったとしても血管外に漏れてしまい刺し直しをしなければならない場合があります。そのため、見た目に騙されずきちんと駆血して太くてはりのある血管を探して行いましょう。

②血管はサーフローの針の長さを確認して穿刺しましょう。

上記で血管は太くてはりのある血管を探して行いましょうと言いましたが、血管が蛇行(くねくねと真っ直ぐな血管ではない)ものではいけません。留置した際に血管外に留置してしまう恐れがあるからです。また、血管が真っ直ぐなものでも指す位置に注意が必要です。穿刺する2cm前から確認して穿刺するようにしましょう。

③刺入部の角度を確認しましょう

刺入部の角度は30から 45℃になります。最初は30℃程度で刺し逆血を確認したら、次は内筒を並行に人差し指を使って進めていきます。内筒を勧めていく中で逆血が帰ってこなかったら、刺入部の先に血管があるかを確認しましょう。位置が変わっているかもしれません。

④手首の橈骨側の血管はサーフロー留置を控えましょう

手首の橈骨側は静脈の血管が浮き出やすく、太くてはりのある血管で第一て選んでしまう可能性があります。しかし、ここの部位は神経が複雑に通っていること、また、橈骨動脈もあり間違って静脈ではなく動脈に穿刺してしまう可能性があります。(看護師が留置していいのは静脈です。動脈は医師でないと留置できません。)そのため、この手首の橈骨側はなるべく避けて他の部位を探しましょう。

⑤正肘静脈もサーフローの留置は避けましょう

正肘静脈も太くてはりのある血管で採血する際には第一選択として使用されます。しかし、サーフロー留置と、なった際は話は別になります。なぜなら、ここにサーフローを留置してしまうと、肘を曲げてしまうといともたやすく点滴の滴下が止まってしまいます。輸液ポンプを使用していますと、すぐに閉塞アラームで何度も看護師を呼ばなくてはならなくなってしまい、患者さんも看護師もイライラしてしまいます。緊急事態の場合でしたら話は別になりますが基本としては正肘静脈は避けて留置することをおすすめいたします。

⑥血管が浮き出ない場合は心臓より下に手を下げてみましょう

心臓より下に手を下げることによって血管が浮き出てきます。また、駆血することで更に血管が浮き出やすくなります。でも、やりすぎると腕全体がむらさき色に変色して大変なことになりますので、血管が浮き出てきたら速やかに穿刺してくださいね。

⑦血管が浮き出ない場合は腕をあたためてみましょう

血管が浮き出ない場合は腕をあたためてみることも一つの手です。血管を温めることによって血管が拡張され血管の位置がわかりやすくなります。たまにベテラン看護師が手を叩いて血管の位置を確認している場合を見かけるときがあります。でも、それはただ患者さんが痛い思いをされるだけです。なぜなら、手を叩いて血管を浮き上がらせるのはエビデンスが無いからです。そのため、患者さんの手は叩かないようにしましょう。それは医療従事者のただの虐待となってしまいます。笑

⑧浮腫で血管が分からない場合は押さえてみましょう

 腹水や胸水などで足にサーフローを留置するときは、浮腫で諦めてしまう場合がありますよね。しかし、諦めないでください。チャンスはあります。それは、駆血したあと血管がありそうな部位を指で押してみてください。血管がありそうな部位を押してみると、血管が浮き出てきます。そこに留置できれば逆血もきちんと帰ってきますので、根気よく血管を探しましょう。

⑨前腕で血管が見つからない場合には

前腕で血管が見つからない場合には、上腕静脈を探してみましょう。意外にも太くてはりのある血管があったりするものです。

⑩ 基本のサーフローの留置する太さほ?

基本サーフロー留置する太さは22Gです。20Gは輸血するときに留置する太さで結構太めになっております。逆に22Gで穿刺出来ない血管は24Gがおすすめですが、IVする場合はちからがいりますので注意が必要になってきます。

⑪ 乳がんにてリンパ節郭清をした場合やPICC・CVポートをしている部位は禁忌となります

 がんにてリンパ節郭清をした場合やPICC・CVポートをしている部位は禁忌となります。なぜなら、その同じ部位からサーフローを留置してしまうと、そこから感染経路を作ってしまい、感染リスクを高めてしまうからです。そのため、がんにてリンパ節郭清をした場合やPICC・CVポートをしている部位は禁忌となります。

⑫ 2回サーフローを留置にチャレンジして駄目だった場合は選手交代しましょう

2回サーフローを留置にチャレンジして駄目だった場合は選手交代しましょう。いつまでもチャレンジしていると患者さんも痛い思いをして苦痛ですし、最悪の場合には患者さんが看護師にキレてしまうなどのクレームに?がってしまう可能性があります。また、看護師自体もサーフロー留置する体制が長時間続くと集中力が切れてしまいますので、ただただ悪循環となってしまいます。患者さんの苦痛やクレーム、看護師のためにも入らないときは見切りをつけて先輩看護師やサーフロー留置げ得意な看護師にバトンタッチすることをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか?
看護師の看護技術で基本の技術ですが、なかなか苦手な看護師も多い技術の一つだとおもいます。これを読んで頂いて少しでもサーフロー留置が上達できるように祈っております。患者さんのためにもサーフロー留置の技術を磨いていきましょう!そして、憧れの看護師になるためにもお互い頑張っていきましょうね。

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