介護施設に勤務するも長く続けることができない人の特徴としては“感情の起伏が激しい“ということです。
元々感情の起伏がそれほど激しくない人でも24時間常に人と接することにより1人になれる時間がなく、いつの間にか周囲に振り回されていたり、自分の感情を上手くコントロールすることができず過度なストレスから介護の仕事を辞めるなんてこともあります。
今回は介護の仕事を楽しみながら長く続けるコツを4つご紹介します。
【1.利用者様の気持ちになる】
介護の仕事は常に利用者様と関わっているので、仕事中にイレギュラーが起こることはよくあります。
よくあるイレギュラーとしては、便失禁や尿失禁、利用者様同士の口論や目が行き届かない所での怪我・事故(車椅子や椅子からの転落等)です。
仕事中にこうしたイレギュラーが起こると、「やらなくちゃいけない仕事がまだ終わってないのにー!」「なんでこんな忙しい時に○○するの!?」と心の中で思い、イレギュラーなことが1度に重なって起きたり、1日に何度もイレギュラーなことが起きてしまった時に顔や態度に出てしまうスタッフも少なくありません。
イレギュラーなことに対して顔や態度に出しながら仕事を行っているとなぜかまたイレギュラーなことが起きます。
仕事中に起きてほしくない負の連鎖です。
こうしたことから仕事に対してのストレスを過度に感じてしまいます。
ですが、利用者様の気持ちになってみるとイレギュラーなことが起きてもイラつかず、スムーズに仕事をこなすことができます。
例えば、下剤を服用した利用者様が居た場合トイレ誘導の声掛けをいつもより多くしたり、万が一を考えていつもより吸収性のあるオムツやパットにすることで便失禁を避けることができます。
どんな利用者様であっても便失禁をしてしまうことはとても恥ずかしく、スタッフに申し訳ない気持ちになります。
また、同じフロアで毎日生活をしている他の利用者様にも便失禁をしてしまったことを知られたくないはずです。
こうした万が一や先読みの考えをすることでイレギュラーの防止をすることができるのはもちろん、利用者様にも不快な気持ちをさせないで済みます。
利用者様の気持ちになって行動することで、利用者様との信頼関係も築くことができます。
【2.楽しみを見つける】
クリアな利用者様が多い介護施設の場合、思っていることをハッキリという利用者様が非常に多いです。
例えば「○○さんの方が対応が良い」「あなたは雑」「違うスタッフにやらせて!」などです。
悪気なく言っていたとしても、毎日こうした言われ方をされたり、他のスタッフが言われているのを耳にすると“言われないようにしなくちゃ!““言われたくないから○○さんとはあまり関わらないようにしよ“という風になり、常に気が張っている状態になってしまいます。
これだと仕事を楽しむどころか利用者様にビクビクしすぎでかえって疲れてしまいます。
そして認知症の度合いが重い介護施設ともなると認知症が原因で考えても居なかったことが良く起きます。
例えばトイレではない所で放尿、不穏からの暴力、入れ歯がなくなるなどです。
初めは楽しみながら仕事ができていても、この環境に慣れてくると「またー?」「どうしてこうなるかなー?」と苛立ちを感じてきます。
どちらにせよ、どんな介護施設でもこうした環境にいるスタッフが非常に多いです。
ですが、「普段あまり言葉を発さない○○さんと今日は会話をしよう!」「いつも怒ってばっかりいる○○さんから褒められることを1回しよう!」などという些細な目標を毎日立てながら1日仕事をすると、こうした些細な目標でも達成できると喜びはもちろん、達成感を感じます。
目標を立てながら仕事をすることで介護という仕事を楽しみながら行うことができます。
もちろん利用者様だけではなく、「今日はスタッフの○○さんと話で盛り上がろう!」「いつも○○さんは積極的に雑用を行ってくれているから都度お礼を言おう」などというスタッフに対する些細な目標でも楽しみながら仕事をすることができます。
【3.遊びを取り入れる余裕を持つ】
介護の仕事は毎日仕事に追われる日々です。
そのため無意識に常に急ぎながら仕事をしてしまうスタッフが多いです。
介護の仕事は基本的に“利用者様の日常のお手伝い“です。
“日常のお手伝い“なので、利用者様ができることをスタッフが率先してやってはいけません。
できることなのにスタッフがやってしまうと利用者様の身体はどんどん衰えていきます。
忙しいとどうしてもスタッフが何もかもやってしまいがちですが、それはスタッフの都合です。
また、頑張って何かをしようとしている利用者様を応援したい気持ちがあるもののスタッフは忙しい時少しイライラしてしまいがちです。
こんなことでイライラしているとスタッフの身体が持ちません。
なので、「○○しなくちゃいけないので、どっちが早く終わるか勝負しましょ!」「○○ができたら今日は1番にお風呂行きましょう!」などと遊びを取り入れながら利用者様のお手伝いをするとスタッフが些細なことでイライラすることがなくなったり、利用者様も楽しみながら日常を過ごすことができます。
【4.全てを真に受けない】
介護施設を利用している利用者様は当たり前のことながら色んな方が居ます。
傷つくようなことを平気で言ってきたり、嫌味ったらしいことを言ってきたりなど心が折れそうになる・泣きたくなる言葉や瞬間は介護施設で働くとよくあります。
こうした利用者様からの言葉を全て真に受けてしまうと感情の起伏が激しくなるのはもちろん、「この仕事辞めようかな…」とまで思ってしまいます。
傷つくようなことを平気で言ったり、嫌味ったらしいこと言ってくる利用者様はどのスタッフにも基本的にそういう態度をとっています。
あまりにも心が折れそうになったり、泣きそうになった時は話やすいスタッフに相談してみると良いです。
利用者様から言われたことを全て真に受けて1人で抱え込んでしまうと、介護の仕事自体が嫌いになってしまうなんてことがあります。
話しやすいスタッフに相談することで「言われているのは自分だけじゃないんだ!」とも思うことができます。
利用者様から傷つくようなことや嫌味ったらしいことをよく言われる場合は、反抗したり無視したりするのではなく適当に流して笑いに変えることでその場の雰囲気が良くなったり、楽しみながら介護の仕事をすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護というのは常に人と関わる仕事なので楽しみながら仕事をしないと自分の身体が持たなくなります。
心に余裕を持ちながら仕事に取り組むことで「なんでこんなに悩んでいたんだろう?」「どうして今まであんなにイライラしていたんだろう?」と思えるようになります。
楽しみながら介護の仕事をすることで自分はもちろん、利用者様も楽しい毎日を送ることができます。
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