就労継続支援B型への就職から身体障がい者の入所施設への転職。

会員登録 ログイン
メニュー
#834 2019/09/20UP
就労継続支援B型への就職から身体障がい者の入所施設への転職。
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

福祉関係での就職、転職に関する私の体験談です。
給与面の事についても記載します。これから就職活動に入る方や、同じように転職をされる方の材料になればと思い書いてみました。

1.はじめに

先ずは、この文を気にかけて頂きありがとうございます。
私は現在、身体障がい者入所施設に勤務し、約10年がたとうとしている介護福祉士です。専門学校から就職し、後に転職した経緯と体験談を書きたいと思います。

2.就労継続支援B型に就職

以前はタイトルにもあるように就労継続支援B型の小さな作業所に勤めていました。そもそもこちらに就職したのは、福祉の専門学校の就職活動中にハローワークにてグループホームの求人表を目にし応募しました。ですが、連絡したグループホームの雇用条件が女性との事で断られました。求人表自体にはそのような記載が無かったので応募したのですが、残念と諦めていました。
数日経過してから、そのグループホームの同法人の作業所の方からお電話を頂き面接を受けられる事になりました。当時の私は他の同級生と比べ内定が遅れていたので少し焦っていた事もあり、一切何も調べず面接を受けました。その日その場で内定を貰った事に驚きましたがそれ以上に安心しました。

3.就労Bでの仕事内容

仕事は月?金の8時30分から17時00分。休日は土日祝の暦どおり。
手作りの小物や、菓子店から貰った商品用の箱折り、配達作業、牛乳パックを各地から回収し製紙工場でトイレットペーパーに交換して販売、福祉イベントへの出店。などなど販売や内職を施設利用者さんと行い、それで得たお金を利用者さんへの賃金として支払うと言った流れです。もちろん私は職員なので、その中で食事やトイレ誘導と言った介助や、日々の見守り、利用者さんの送迎、記録、ケアプランの作成、支援会議、お仕事を頂いている各店舗や製紙工場との連絡、販売したお金の計算、今思えば色々な内容の仕事がありました。
職員でミーティングをした後に9時から送迎。
10時に利用者さんの朝の会。
11時ごろまでは上記にあるような小物作りや配達。
12時に利用者さん職員、全員で昼食。
13時から15時まで小物作りや配達。
16時に送迎。
17時終了と言った流れでした。
これ以外に私は休日にホームヘルパーもしていました。
給与が手取り13万、ホームヘルパーで5万で計18万ほどの給与です。賞与は年2回で合わせて20万円程。
昼や午後の休憩はあるのですが、常に利用者さんと同じ空間にいるためプライベートはありません。携帯でのゲームなんかも一切出来ませんでした。
というのも利用者さん間での上下関係みたいなものが出来やすく、知的の軽い利用者さんは職員のプライベートや余暇に関わる事で他の利用者さんと比較して優位に立とうとする方がいましたので「徹底した平等」みたいなものに縛られていました。私自身それが当たり前だし、そうするべきものと思い窮屈に感じた事は有りませんでした。

これだけ見れば、やる事は多くて暇はなさそうにも見えますが、その施設の利用者さんは障がいがあるとは言え、自立している方ばかりだったので手の掛かる事はなく、作業自体も簡単なものばかりで30分?1時間あれば終了するものなので、身体的な負担は少なかったです。日々の時間は本当にゆったりしている事が多く、利用者さんとの雑談で楽しく過ごしていました。ですがその分、利用者さん同士のトラブルが時々起こってしまい、その仲裁や自宅訪問もしていました。利用者さんの中にはトラブルを見て心を痛める方も居たので、当事者同士の仲裁だけでなく、第三者のケアも必要でした。
そして1日がゆったりしていると、当たり前のように職員間も変に関わることが多くなってきます。

4.退職

ゆったりした時間と言うのはイコール暇な時間になって行きます。それは余裕でもあり単なるゆとりでもあります。そして、この職場においては後者でした。
1人だけ傍若無人な職員がいて、私含め周りの職員全員が嫌悪していました。空いた時間はその人の話題で持ちきり。あの人がああ言った、この時にこんな事していた、本業休んでバイトしてた、明らかに二日酔いで出勤してそのせいで送迎を行かなかった、挙げればきりが無いくらい目に余る行動が多く、毎日こういった陰口が続いて行きました。その中でも向こうも中立的な人を見つけて味方に付けていたため、気付けば派閥が出来ていました。
こう言った流れになってしまったのは、そこにいて同じ様に不満を漏らしていた私にも原因の一部はあったと思います。信頼できる人と全く出来ない人に分類して過ごしていました。
そうしていると、最も信頼していた職員が現状に耐えられず辞めてしまい。それまで一緒に居た人もすぐに傍若無人な職員につきました。それは上手くそこで働く為には当たり前の事だったと思います。でも自分にはそれが納得できず孤立してしまいました。そうなってから退職を決めるまでは時間はかかりませんでした。

5.転職してから

退職するまでの間に改めてハローワークへ行き次の就職先を探しました。自宅から通える距離で給与が上がれば十分と思い、再び介護職を見ていました。この時に介護職を選んだのは、他の働き道を思いつかなかったのと、この仕事自体が好きだったからと思います。
しばらく探すと望んだ条件の職場が見つかったので、早速ハローワークを通して面接を受けました。全体的な身体介護が必要な身体障がい者の入所施設です。面接には見事に採用されてすぐに働き始めました。
休みは不定休のシフト制で夜勤が月に3?4回。給与は現在では18万円程。賞与年2回で合わせて60万円程。
今までが約3年程、福祉とはいえ身体介助がほとんど必要のない施設に勤めていたせいか、食事、排泄、入浴と言った介護業務になかなかついて行けず、良く言えば丁寧。悪く言えば時間をかけ過ぎていて、目まぐるしく動き回る入所の現場で自分だけが遅過ぎる現状でした。
以前の職場なら時間はたくさんあったので、利用者さんの一人一人に時間をかけ話も出来ていたのですが、それが全く出来ず不甲斐なさばかり感じていました。
人員も時間も心身にも本当に余裕の無い日々が続いていましたが、それでも前職場より全て良いように思えて、充実していました。暇がないという事は、それだけ忙しく他人を必要以上に関心しないからです。
それでもやはり慣れてくると気になる所はたくさん出てきましたが、それでも今の方が比べるとマシだと思えました。前の人同士が毎日いがみ合っている環境にいたせいか、心は強くなっていました。
それから約10年働いています。
身体介護が主な仕事内容なので、汚れる内容や腰を痛める事も少なくありませんが、精神的には落ち着いた日々を送っています。
給与面については、他の職種に比べればハッキリ言って低給です。それでも休日のヘルパー業も無くしたので、急に時間が出来たように思えました。

以上が私の就職、転職で体験した内容となります。

まとめ

こうやって書き出して思う事は
「介護での就職は焦って決めなくても良い」
という事です。
普通、大学とかなら就活時期に内定を逃すと企業からもマイナスイメージがもたれ不利になるようですが、介護業はほとんどが人手不足で常に人員を求めています。
だらけても大丈夫という事ではなく、しっかりと吟味する時間があるという事です。
転職に関しても職業訓練と言った制度もあるので、一重に再就職と言っても準備期間は作れると思うので、しっかりと自身の納得のいく仕事につくべきだと強く主張します。
最後までご拝見さして頂き有難うございました。
少しでもお役立てれば幸いです。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop