12年目の理学療法士が教える働きやすい職場とは?就職先を考えるときは福利厚生も確認しよう!

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#833 2019/09/19UP
12年目の理学療法士が教える働きやすい職場とは?就職先を考えるときは福利厚生も確認しよう!
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理学療法士として就職先を考えるときに真っ先にチェックするのは給与だと思います。しかし、給与だけで選んでしまうと思わぬ失敗をしてしまうことも・・・。今回は給与以外の福利厚生の観点から考えた理学療法士の就職先の選び方についてお伝えします。

近年は、理学療法士の数が増加してきているために理学療法士の社会的な認知度は上がってきています。そのため、どこの病院に行ってもリハビリテーションはほとんど行われており、その病院の専門分野ごとに専門的なリハビリテーションを受けることができるようになってきました。 しかし、数が増加すると社会的な認知度は向上しますが、理学療法士の希少価値は小さくなり給与も年々減少傾向にあります。数十年前に理学療法士になった方はその時の給与がそのまま永続的に反映されることが多く役職につきやすいという利点もありますが、これから理学療法士になろうと思っている方は、そもそもの給与設定が低く設定されている職場がほとんどです。つまり、どこの就職先もあまり給与は変わらない可能性が高いのです。また、理学療法士の数の増加とともに就職先も限られてきています。このように自分のやりたいことができる就職先も限られてきており、給与もそれほど変わらないという現実が理学療法士業界にはあるのです。 では、どのようにして就職先を選べばよいのかということですが、給与だけではなく就職先の福利厚生面をしっかり把握することが重要です。福利厚生というと歓迎会や忘年会などを想像するかと思いますが、そういった面だけではなく以下のような部分を把握しておきましょう。

・月の休日、有休や年休はとれるのか、お盆休み・正月などの祝日は休めるのか

まず、そもそも休日は月にどのくらいあるのかということを把握することは働く上でとても大事なことです。給与が高いと一見して良い職場と思われるかもしれませんが、その分休みが少ない場合も多いです。時給に換算すると、あまり他の職場と変わらない可能性もあるわけです。特に総合病院などの大きな病院では、土日祝日の出勤が当たり前というところもあります。理学療法士の研修は土日で行われることがほとんどなので、土日祝日出勤だと研修に行きたくてもそのたびに有休を取らなくてはなりません。近年日本理学療法協会は、研修会の参加や学会発表を積極的に推奨しており就職してからの自己研鑽が必須となっています。つまり、理学療法士協会は自己研鑽を積んでいないと理学療法士として十分ではないとみなし、努力している会員にはそれなりのインセンティブを設けて差をつけようという方針になってきているのです。土日祝日に決まった休みがある理学療法士は、それだけで研修に行きやすくなるのでかなり有利ですよね。

・年ごとに昇給はあるのか、どれくらい昇給があるのか、または実績をあげれば昇給に差があるのか

そもそも理学療法士のとれる点数は新人だろうとどんなにベテランであろうとも同じ点数です。そのため、どこの職場も昇給はそれほどあるわけではありません。しかし、昇給があるのかないのかということはとても大事なことで、最初の給与がどれだけ高くても昇給がなければずっと年収は変わらないのです。また、病院によっては年ごとに実績を重視し昇給に差をつけるところもあります。就職先を決めるときに給与は最も大事な部分だと思いますが、こういった昇給の是非もしっかり把握しましょう。

・年に数回出張という形で遠方の研修に参加することができるのか

職場によっては、遠方の研修会や学会に参加するときに出張費として職場が負担してくれるところがあります。この場合は、職場が研修会や学会の費用は出張費として全額負担してくれます。重要な研修会や全国学会などは、年ごとに各都道府県で開催されることが普通で、遠方に行くためにはそれなりの費用がかかるものです。その費用を職場が負担してくれるということは、それだけ職員を大事にしていると考えられるので良い就職先であると考えて良いと思います。ただ、出張で研修会や学会に参加するということは公費でもあるので、必ず職場に還元しなければなりません。つまり、研修会や学会の内容を職員に伝達し、情報共有を図る必要性があるということは覚えておいてくださいね。

・新人研修は行っているのか、院内研修はあるのか

就職先によっては新人だからといって色々教えてくれるところばかりではありません。理学療法士は、実際に患者さんに触れることで治療を行う職業なので、どれだけ知識があったとしても新人と2年目の理学療法士を比べてみても相当な経験の差があります。実習に行くことで患者さんに触れる機会は作ることができますが、実習期間中はせいぜい数人の患者さんしか担当することができません。このような状態で就職していきなり一日に10人ほど治療することはまず不可能なわけです。そのため、新人研修を行いながら徐々に患者さんの担当が増えてくるのですが、余裕のない職場は就職してすぐにたくさんの患者さんを担当しなくてはなりません。それはそれである程度経験を積むことはできるかもしれませんが、院内において研修制度が整っている方が治療の効果をより高めていくことにつながっていきます。

・残業はどれくらいあるのか

働き方改革により残業をしない企業も増加していますが、理学療法士の仕事はただ治療を行うだけではありません。リハカルテを書いたり、退院報告書を書いたり、ケーススタディの準備をしたりなど多くの治療以外の業務があります。これらの業務を行う時間を確保している職場もありますが、治療が優先の職場は、業務後に残業をしなければなりません。これではせっかく給与が高かったとしても自分の時間をとれなかったり、家族と過ごす時間がなかったりなどプライベートな時間を犠牲にしなければなりません。残業がどのくらいあるのかということは毎日の生活に関わってくることなので、休日がどのくらいあるのかということとは別に考えることが重要です。

まとめ

就職先を決めるときは何を優先するのか考えたときに真っ先に思い浮かぶのは給与面だと思います。しかし、理学療法士の仕事は給与面だけで決めてしまうと後々後悔してしまうことになりかねません。給与だけではなく福利厚生もしっかり把握することが自分にあった就職先を決めるきっかけになると思います。

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