看護師になってから、一番大切なのは最初の就職です。学力はもちろんのこと、人間性を重視する病院はおおくあり、皆さんが考えるきれいな文章は面接官にはお見通しです。なぜなら、みんな似たような文章を暗記して、面接にのぞむからです。他の人と差をつけるにはどうしたらいいのかを解説していきたいと思います。
看護師になって一番最初の就職が、今後の人生を左右するといっても、決して過言ではありません。 東京や大阪は、中途採用者に対する基準枠が広く、比較的経験を重視して採用してくれる病院が多いです。つまり経験を沢山積んでいる方は給料も、待遇もアップする可能性がありますが、それ以外の地方の病院は、逆です。転職の回数が多いと、一番最初に就職した病院より好条件で、就職することはなかなか困難です。 私は東京都の大学病院に看護師免許を取得してから就職しました。転職の回数は今までで4回になります。東京都内は、自分の経験を生かしてくれて、採用していただけるケースが多く、給料自体も、自分の交渉で増えるケースも多々ありました。その為、即主な環境と言われる部署(高度救命救急センターや手術室、透析室)などの経験は即戦力として認識され、採用する側もそれなりの、待遇で採用していただけるケースが多かったです。しかし、都内以外の県は違いました。私は九州の福岡県出身で、東京での経験は最初から5年と期間を決めていて、地元に帰ることを考えていました。 大学病院と総合病院の経験をして、福岡に帰省しましたが、福岡の就職の現状は、自己が感じている思いとは裏腹に、全く厳しい現状でした。いくつかの転職サイトのコーディネーターをつけて、就職に対する活動を行っていくうちに、色々と地方と都心での違いが明確に見えてきました。地方での転職というのは、何か問題があって辞めた、継続することが出来なかった人材として扱われることが多く、経験を積んでステップアップしたという認識が冒頭にないということです。 つまり、経験則による実態ではなく、専門看護師や特定看護師、認定看護師などの資格を得ていないと、経験数はただの業務を行っていたとの判断になる傾向があります。 中には面接すら受けさせてもらえず、条件だけで、転職を拒否されることもありました。実際は心臓血管外科の手術が出来たり、三次救急の対応が出来たりと、売り手の情報は沢山あるのですが、そのような経験は、ただの経験則で、資格として保持されていないと厳しい状況にありました。 地方の大学病院、大型の総合病院は新卒の育成に力を入れているみたいで、最初に採用して、継続して続ける人材を大切にする傾向にあります。中途は自分の病院の色に染まっていないやり方を持っているので、病院ではちょっとめんどくさいと思われている部分もすくなからずあると思います。 上記の事をまとめると、新卒で選ぶ病院が、今後の人生に大きく影響するのが地方の病院だということです。その為、新卒の看護師になられる方は、他人事ではなく、真剣に自分の人生について考える必要があるという事です。なんとなく近いからとか、先輩がいるからとか、休みが多いからなどの条件で選んでは、後々後悔することになります。看護学生さんは、国家試験対策と同時に就職活動を行わなければいけません。本当に大変なことだと思います。その為、近場や面接だけで良い病院などを選択することが多い傾向にあるんだと思いますが、ここは国家試験と同様に手を抜いてはいけません。真剣に何がしたいのかを考えて、妥協せずに大きな病院に就職することをお勧めします。
大学病院のメリット
大学病院は様々なメリットが多く、ほとんどデメリットはありません。私学共済なので、保険や退職金もしっかりしています。 給料面でいうと、最初は民間病院の方が高い給料を提示していることがありますが、昇給率が全然ちがいます。大学病院は毎年給料がきちんと上がります。経験をつんでも同じです。 また退職金制度や、労働組合もしっかりとしており、退職後の自分の人生をしっかりと守ってくれます。 それに、多くの知識をもった経験者が多数在籍しており、色々なアドバイスを聞くことも出来ます。また専門・特定・認定看護師になりたいと思った時に、意外と簡単に道が開けます。なぜなら自己の病院で教育システムを持っている病院が結構あるからです。最初に一年目は研修や学習会が多く、自己のプライベートの休みで研修に参加することも多々ありますが、その成果は、数年後にきっちりと経験とお金で帰ってきます。つらいのは1~2年目だけです。その期間我慢して、働けば、楽になります。 大学病院に就職して辛い・辞めたいと思った人は是非とどまってください。辛いことは長くは続きません。大学病院には継続するメリットが多く、そこでの経験は転職にも大きく役立ちます。
大学病院や大きな総合病院へはどうやって就職・転職すればいいか?
大学病院はとにかく多くの人数を採用してくれます。 その為には人口の多い地域の方が圧倒的に採用率が高いです。東京都では、複数の大学病院があり、4つ受ければ大体どこか合格をもらえると思います。 地方の場合は、看護学校を併設しているところが多く、自分の看護学校から率先して就職させる傾向がありますので、そこでは、面接や経験が重要になります。つまり学生時代に、ただ学生として過ごしていただけではだめです。実績を残すことが大切です。学生の間に取得できる医療資格は沢山あります。 たとえばAHAのBLSプロバイダー資格は、学生でも一般人でも取得することが出来る資格になります。救急蘇生学はどこの部署でも起こりうることです。机上の学習ではなく、きちんと資格として保持してくことは面接でも有利に働きます。 また、ボランティア活動に参加したり、医療の学習会に参加したりして、受講した経歴を作っておくことも大切です。学生だけでなく既卒の看護師にも同じことが言えます。多くの学習会や資格を取得することで、思わぬ出会いが沢山あります。看護師長だったり、看護部長だったりする方とも出会いがあります。そのような場面で、自分の意思をしっかりと示すことが、受け手の好印象うながり、自己の就職の斡旋にもつながります。他の人と同じことをやっていては、道は開けません。
まとめ
いかがでしたか? 実はそんなに都会と地方の病院というのはあまり大差が無いのです。大きなものがあるとすれば、給料の面であったり、人数といった形です。 看護師として転職をする場合、その病院の大きさがどれくらいなのかによって忙しさというものは変わっていきます。 しっかりと情報を見て、転職を考えると良いでしょう。
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