介護職の実用的な技術の向上や習得について

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#803 2019/08/21UP
介護職の実用的な技術の向上や習得について
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まず介護技術全般にいえる事なのですが、技術といわれる物の向上に関しては基本的には場数です。
経験や数をこなす事が必要不可欠です。 ですが、長く働いていても個人により技術が向上した方、ほぼ進歩のない方がいらっしゃいます。 この違いはどこで生まれるのでしょうか? 自分はその方の目標により大いに差が出ていると感じます。
ただ流れで作業を行なっている方と、どうやれば上手く出来るのかを考えながら仕事をしている方では成長速度がまるで違うように感じます。 

 ですのでこの記事を読んでいる方がいらっしゃるなら、上手な人と自分を比べてみていただきたいです。その方との違いがわかり、治せる様ならば成長していける方と思います。 まずは自分を客観的に見て得手不得手を洗い出して下さい。 その上で上手な方の真似をされると成長なさると思います。 

オムツの交換

オムツ交換のコツといいますか、目の付けどころに関して説明したいと思います。
オムツでも男性か女性で当て方も変わってきますので一概にには言えませんが、基本となるのはオムツカバーを中心に持ってくる。
ギャッジを立て肌との隙間を無くすです。なのでオムツのサイズも大変重要なポイントとなります。
オムツを止める時は下のテープを軽く斜め上に向け止めた後に上のテープを下方向に軽く引っ張り止めます。この時上のテープは骨盤の上に有るのが基本で、骨盤より下にあるとオムツ自体がずれてしまい易く、結果汚染につながる可能性が高くなります。

また、尿失禁が多い方がいらした場合、例えば右方向からの汚染が多いとかの状態だと、オムツの中のパットを少し右にずらすなどのテクニックもありますが、細かい調整は個人によって様々なので、詳しくは省かせていただきたく思います。

男性の方でオムツ外しやオムツ弄りで汚染があるような方だと男性機の向きを下に向けてパットを巻くとオムツ弄りしても汚染が少なくなったりします。

オムツ交換に関してはオムツの当て方もありますが、側臥位にして、いかに両手をフリーに出来るかで綺麗に当てれる当てれないの差が出やすいです。

自分のコツですが、側臥位にした方の骨盤より少し上の部分を手の肘をそこに添えて、側臥位状態を保ちつつ両手がフリーの状態にしてオムツ交換をしていました。コツといえばコツですね。 

食事介助

食事介助についてですが、口を開けない方の場合ですがスプーンなどで軽く、下唇を押すと口を開ける方や、甘いものが好きな方はスプーン上にご飯やおかずを乗せスプーンの先に甘い物を少し乗せるなど、好みが把握出来てれいれば、それを少し乗せると、口を開けてくれる方が多かったです。
個人により差がありますので、もしSTが介入している方ならばSTから情報を貰うのも手の一つです。 

移乗時のコツ

移乗時のコツは介護する方にも介護者にも負担がかからない様にするのが一番重要です。
具体的に書きますと、介護者の腰の位置が介護する方の腰の位置と同等のもしくは下にあるのが理想です。 その位置をキープできる様に気をつけて移乗してみて下さい。

また、足の指示が出来る方を車椅子や椅子に移乗する時には、移乗する方向の足の向きが重要になります。移乗方向に爪先が向いていると足の可動域に制限がかかり抵抗が生まれますので、移乗方向につま先を向けるのではなく、移乗方向から逆の自身の方向につま先を向ける様にしてもらえればよりスムーズに移乗が行えます。 自身の足は出来るだけ広げて接地面を多くとる事も重要です。

移乗のした方は多々あるので介護する方のADLに沿った方法を選択するのも重要です。 また、自分の上肢の向きですが親指が上に向く様に介護する方を支える事もコツです、この時出来るだけ、上腕は曲がらない様に伸ばす様にすると、広背筋も使えますのであまり力が入らず楽に持てる様になります。

時おり、力任せで介助を行なっているかたをお見受けしますが、腰痛になったり、ヘルニアになる可能性が高いので、上記のしたように自分の腰の位置に気をつけて、出来るだけ力を使わずに移乗を行なって下さい。
介護する方と出来るだけ密着し、重心を自分に近づけるのも力を使わない移乗方の基本になります。
2人介助が行えるなら2人介助に越したことはないです。

介護する方への促しですが、これに関しては経験がコツになるのかも知れません。
当然その方の性格や状態によって変わりますので、現場のその一瞬の判断で声のかけ方を変えるしかないのが実情ではないかと思われます。
ただ、これに関して共通の事があるのは傾聴し、説得より納得という方で相手に理解してもらうのが基本になるかと思われますが、現場では時間もなく、なかなか傾聴など、できないのが現状かと思われます。

例えばなんですが、入浴拒否がある方をお相手するとして、ある方が入浴に誘えば入浴してくださる状況の時に、入浴に誘った方と入浴させる方が別になると拒否が激しくなるとの事例もありますので、出来れば入浴に誘った方がそのまま入浴介助もなさるのが一番最善の答えでないかと、最近は考えるようになりました。
促しや対人援助においては信頼関係が出来ていなければ上手くいきませんので、信頼関係を築き上げる事は難しいですが、基本事項なので関係性をより良いものにする努力は行うべきであると思われます。

信頼関係を構築するコツ

信頼関係を構築するコツは傾聴やバーバルコミュニケーション、ノンバーバルコミュニケーションを駆使し、主訴がどこにあるのか探り当てる努力を弛まなくすることだと思われます。 全部が全部上手く行くわけではないので一個失敗したからといって諦めず、手を変え品を変え色々なアプローチを試して貰いたいです。

まとめ

介護とは結局のところ対人援助なので個別性を理解し、その人に合った介護方法を見つける事が一番重要です。介護保険法にも記載されています。 そのためには常に相手を観察し、アセスメントを怠らない事です。 
アセスメントしたからには情報をチームや職員間で共有し、介助に活かしましょう。
最後に自分1人ではなくチームや職場で助け合いながら行うのが介護なので協力して、共有して行ってくださると今以上に良いケアが出来ると思います。

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