常に人と関わる仕事且つ、人との距離が近い介護施設で働くには一緒に働く職員からも毎日関わる利用者様からも好かれる努力をしないと人間関係に悩む結果になります。 人から好かれるということはそう簡単なことではありませんが、介護施設で好かれている職員には共通して好かれるコツがあります。 では、介護施設で働く際に職員・利用者様から好かれる技術のコツと応対をご紹介します。
【1.臨機応変に対応ができる】
介護施設での主な仕事は利用者様の日常生活でのお世話(入浴介助やトイレ介助など)となります。 この他に1日の記録や資料作成、掃除やおむつ等の補充など細かい雑用などがあります。 1日機械を相手にしているのであればイレギュラーなことは基本的に起きず、自分の思い通りに動くことができます。 ですが常に人を相手にする・関わる介護施設ではイレギュラーなことばかり起きて自分の思い通りに行かないことの方が多かったりします。 イレギュラーや予期せぬ出来事にアタフタして常にバタバタと動いてしまうと「頼みたいことがあるのになんだか頼みずらい…」「忙しそうだから声をかけるのを辞めよう…」などと利用者様から思われてしまい、“話しかけずらい職員“として扱われてしまいます。 また、常にバタバタと動いているあなたを見て「あの子はいつも忙しそうにしているからこっちまで手が回らないかな…?」などと職員に思われてしまい、他の職員との距離が中々縮まらなかったりします。 職員・利用者様から好かれる技術のコツ・応対としてはイレギュラーや予期せぬ出来事が起きても臨機応変に対応でき、バタバタとした動きをしないことです。 そうすることで職員・利用者様から「あの子には頼みやすい」「頼りになる」などと思われるようになります。
【2.逆算した行動ができる】
介護施設で働くと、勤務時間内に大小合わせて30個以上もの仕事があります。 その場から手が離せない・動けない仕事となると入浴介助や食事介助、トイレ誘導やおむつ交換です。 勤務する介護施設によって時間や回数は異なりますが、入浴介助は1日に3~6時間、食事介助は1日に4回(内1回はおやつ)、トイレ誘導やおむつ交換は1日に10回程(夜勤を入れたら20回程)になります。 これらを行うだけで勤務時間内の約3分の2を締めます。 そうなると残りの約3分の1の時間で雑用等を行わなければならないということです。 逆算した行動ができないと一緒に働いている職員や、利用者様に迷惑をかける結果になります。 来た仕事を淡々とこなしたり、その場の流れで仕事をこなすのではなく、逆算した行動で段取り良く動くことで職員・利用者様から好かれるようになります。
【3.丁寧且つ早い対応ができる】
職員は常に時間に追われた生活をしています。 決められた時間内での仕事、やらなくてはならない雑用、利用者様からの頼まれごとなど毎日山ほどのやることがあります。 そのため「頼んだことは早めに終わらせてほしい!」と内心思っている職員が非常に多いです。 ですが忙しいことを重々理解している職員は「早めに終わらせてね!」「なるべく早めね!」などと言えないのが現状です。 職員から好かれる技術のコツとしては、丁寧且つ早い対応ができる職員です。 「これをやる時間があったんだ!」「いつも早い対応で本当助かる!」と思われるだけではなく、丁寧な仕事のためミスがなく、「安心してお願いできる」と信頼もされます。 また、職員だけではなく丁寧且つ早い対応ができる職員は利用者様からも好かれやすいです。 「○○お願いできる?」と、利用者様が職員に言った時に「後でやっておきますね」と言いつついつになっても行動に移せていない職員や、頼まれたことを忘れてしまっている職員も少なくありません。 そんな職員が少なくない中、丁寧且つ早い対応ができると利用者様からの信頼度が非常に高くなり“お気に入りの職員“として扱ってもらえます。
【4.感情を表に出さないようにできる】
人間誰しも喜怒哀楽があります。 そのため顔や行動にその時の感情が無意識に出てしまうことがあります。 “楽しい““嬉しい“という感情であれば顔や行動に出てしまっていてもそれほど問題はありませんが、悲しい気持ちや怒りが顔や行動に出てしまうというのは接客業でもある介護の仕事では非常にタブーです。 感情を押し殺して無理に笑顔を作るというのはとても大変なことではありますが、常に笑顔でハッピーなオーラが出ているような職員は利用者様はもちろん他の職員から好かれやすかったりします。 明るい気持ちでいることで他の職員といつの間にか距離を縮めることが出来たり、仕事とは関係のないことでも話しかけてもらえるようになり職員間でのコミュニケーションが良好となります。 また、利用者様からは「あなたが居ると明るい気持ちになる」「いつも笑顔だからこっちまで楽しい気持ちになる」などと前向きな言葉を聞くことが出来たりもします。 感情を表に出さないようにすることで職員・利用者様から好かれやすくなるだけではなく、あなた自身もなぜか自然と「楽しい職場」と思えるようにもなります。
【5.積極的に声掛けをすることができる】
小まめに人に声掛けをするということは決して簡単なことではありません。 ですが常に人と関わる介護の仕事は“人を思いやる気持ち“が必要不可欠になります。 例えば普段とは違った表情をしている職員や利用者様に対して「どうしましたか?」と心配の声をかけたり、普段とは違う容姿の職員や利用者様に対して「髪の毛切りましたか?」「メイク替えたんですか?」「何かいいことがあったんですか?」などと声をかけたり、1人で大変そうにしている職員や利用者様に対して「手伝いますよ!」などと声をかけることができる職員は、他の職員からも利用者様からも“気が利く子““周囲がきちんと見えている子“として評価されます。 積極的に声掛けをすることができる職員は、介護施設では非常に好かれる人員です。 声をかけた時に「大丈夫だよ!」「いつもと一緒だよ!」などと言われてしまうと心が折れそうになったり、めげそうになりますが、そこは気にせず積極的に声掛けをしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 介護施設で介護職員として働くということは常に頭を使って行動しなくてはならないということです。 目の前で起きていることだけに対応するということは誰にでもできます。 普通に仕事をしていたら目の届きにくいところに目を向けたり、行動することで職員・利用者様から好かれるようになります。 慣れていない職場で初めから職員や利用者様に好かれるということは難しいですが、徐々に徐々に職員・利用者様から好かれる努力をするとより働きやすい環境へと変わります。
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