転職の際には求人で確認を。医療機関のMSWの待遇面での違い。

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#786 2019/08/06UP
転職の際には求人で確認を。医療機関のMSWの待遇面での違い。
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MSWとして求人を探す際に、働く医療機関によって給与、休日などの待遇面に大きく違いがある場合があります。貴方に合った医療機関を探すためのひとつの材料になればと思います。

MSWは女性の職場!

MSWとして医療機関で働く場合、ある程度女性の職場であること、女性社会であることを意識することをおすすめします。貴方が女性である場合は、女性同士の派閥のようなものがあるかもしれません。男性の場合は、同僚や先輩、上司が皆上司である可能性もあります。もちろん、男性だからやりやすい場面もありますので一概には言えませんが、転職や再就職の方々には違和感がある職場になる可能性もあります。

ここで、考えてみてください。医療機関のスタッフ構成はどうでしょうか。大半が看護師になるわけです。所謂ナースマンは、近年増加傾向にありますがまだまだ数は少ないです。(私の職場でも2名しかいません)

看護師以外はどうでしょうか。医師は男性の方が多い職場の方が多いでしょう。薬剤師、放射せん技師、管理栄養士、調理師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師など、リハビリ関係と放射せん関係は男性ぎ多目ですが、それ以外は圧倒的に女性の数が多くなります。必要以上に男女で区別する必要はないのかもしれませんが、このあと書いていく休みの取り方などにも影響はあると思います。

職場や部署によって変わる休みの取り方

昨今、働き方改革という言葉が巷で聞かれるようになりました。有給をとりなさい、残業はするな、簡単には言えばそういうことなのですが、現実はどうでしょうか。

一般企業に置き換えた場合、医療業界では一流企業は大学病院などの大きな病院に当たるでしょう。中小企業は、個人病院なども含む医療財団法人や社会福祉士法人の病院。クリニックなどの小規模な医療機関は零細企業(失礼な言い方かもしれませんが)。

例えるならこういったイメージでいいかと思います。

まず一流企業に当たる大学病院(日本赤十字社、公益財団法人など含む)などでは、MSWの働き方として完全土日休みの週休二日制度のところが多く見受けられます。

つまり、公務員と同じです。給与面についてはこのあと書きますが、間違いなく年間休日は中小企業規模、クリニックに比べて安定して多くなるでしょう。

ただし、MSWとしての高度な知識や技術、経験が求められますので、新卒求人は狭き門であり、経験者として採用を目指す人もいます。

それに比べ、中小企業規模の病院やクリニックよ休み方はどうでしょうか。基本的に日曜日、祝祭日が休みのところは多いですが、土曜日の出勤があるところが多く見受けられます。実際に私の職場もそうです。年間休日もやはり大学病院などに比べるとかなりの違いがあり、有給消化をすれば大学病院と方を並べる、といったところです。

もちろん、休みの数だけでMSWとしての職場を決めるものではないかもしれませんが、人間は働くために生まれてきたわけではありません。過度なストレスのかかるMSWの仕事を長年に渡ってこなしていくのには、努力や忍耐力だけでは限界があります。やすみをしっかりとれる環境、リフレッシュできる環境というのも求人を探す際に確認してみてください。

また、部署によっても考え方は変わるかもしれません。MSWは、多くの場合事務部門に所属していることが多いと思います。

私は、昨今退院支援看護師と仕事をすることが増えたので看護部に部署転換をしてもらいました。看護部の場合、事務部に所属していたときとどう違うかと言いますと、急な休みに寛容です。もちろん、職場や上司によって異なることはあるかもしれませんが、一方で、看護師を束ねる看護師長や看護部長がMSWの上司になるわけですから、普段から子供の病気で…自分の体調不良で…といった相談は多く受け入れられやすいです。また夏休みなどのまとまった休みにたいしてもメリハリのある考え方をしてくれます。

ただ、これは先にも書いたようにもしそうなった場合の話であり、急な休みは歓迎されるものではありません。参考までにしてください。

給与面はどうなのか

MSWとして、働く医療機関によって休みの取り方や量に違いがあることを書いてきました。待遇面ということでは、給与も異なってくることがあります。

まず、一番大きな違いはボーナスです。
これは、当然医療機関もサービス業ですから、医療財団法人や社会福祉法人などは経営状況によってボーナスの支給額も変わってくることかと思います。しかし、公益財団法人や大学病院などの大規模な病院の場合は、比較的安定したボーナスが支給され、初任給や昇給も中小規模の病院に比べると優遇されるところがほとんどです。

先にも書いたように、仕事内容に求められる質が高くなるのが大規模な病院ですから、待遇面がいいのには理由があります。再就職や転職をする際に、どんな仕事をしたいか、何を目標とするかということを考えるのも大切ですが、一方でこういった休みや給与面などの待遇についても、医療機関によって異なることが多いため、求人を確認するときには注意をしてみてください。

男性の育休取得などについて

男性MSWが育休取得…というのは、大手の一般企業であれば、珍しくなくなってきていることです。

私の身の回りにも育休取得している友人がいます。医療機関においては、ここでも一般企業と同じことが言えます。そもそも、中小規模の病院のMSWは、全体的に人数が多くありません。おおよそ、ひとつの医療機関に3~4人(150床前後の病院を想定)程度ですし、もっと少ないMSWで運営している医療機関もあります。

そうなると、女性の産休や育休はともかく、男性の育休の「取りにくさ」というのは顕著です。

私も実際に現場で働いていますが、MSWが2名しかいません。上司からは育休の話は出ますが、育休を取るともう一人のMSWが大変なことになるため、取りたくても取れません。それに比べ、大規模な医療機関(500~1000床)では、10名前後のMSWがいることが多く、部署内での融通が利きますから、実際にとるとらないは別として相談のしやすい環境にあるのは間違いがないと思います。

まとめ

参考になりましたか?
あくまでそれぞれの医療機関によって違いがあるので、求人情報を確認してもらうことになりますが、医療機関によって、働き方も待遇面も異なります。貴方自身が仕事をする上で何を一番大切にするのかによって再就職や転職先が変わると思います。その際に、この情報が少しでも役立つ情報になれば幸いです。

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