訪問看護師に転職するには?スキルやその他必要なことを教えます!

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#780 2019/07/31UP
訪問看護師に転職するには?スキルやその他必要なことを教えます!
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看護師の職場は、病院・施設・クリニックなど、様々な職場があります。その中でも最近注目を集めているのが「訪問看護師」です。在宅や施設を訪問し、体調管理や処置等を行う「訪問看護」ですが、訪問看護師にとって必要なスキル等をご紹介したいと思います。
 

訪問看護のお仕事

訪問看護は、在宅や施設を訪問し、体調管理や褥瘡処置、排便管理、点滴管理、呼吸器の管理、入浴介助等を行います。

時間は、「30分」「60分」「90分」など決まっており、決められた時間内に、体調チェックや必要な処置を行います。

訪問の方法は、事業所によって違いますが、車・自転車・電車・バスなどを使用し、お宅へ訪問します。

都内近郊では自転車での訪問の事業所が多くあります。私の勤める事業所では、訪問先により、車・自転車・電車・バスを使用して訪問しています。

その他の仕事としては、計画書・報告書などの書類作成、サービス担当者会議の出席、カンファレンス等があります。

事業所にもよりますが、訪問(移動時間を含む)が8割、残りの2割が書類や会議の時間になります。

決められた訪問のほかに、臨時の訪問や、緊急コールの対応などもあります。

夜間や休日など、交代で緊急コールの対応をします。

電話で様子をお伺いし、様子を見てよいのか、臨時訪問の必要があるのか、往診医や主治医に報告するべきか、救急搬送が必要なのか、判断します。

看護師として必要なスキル

病院での看護は、注射やバルン交換など、できないことがあれば、他の看護師に代ってもらうことができます。

ですが、訪問看護は主に1人で訪問することになります。

  • 注射もバルン交換も、自分がやるしかありません。
  • 物品も多めにストックされていることはあまりありません。
  • 決められた物品で、決められた時間内に、処置を行う必要があります。
  • 注射やバルン交換、呼吸器の管理など、必要な技術になります。
  • 技術面だけでなく、判断力や知識も必要となってきます。
  • 訪問先に、相談できる看護師や医師はいません。
  • 外来に受診する患者さんと違い、認知症や寝たきりで話せない方も多くいらっしゃいます。
  • 限られた時間内に、患者さんの体調をチェックし、異常を早期発見しなければなりません。
  • 病院では、気になった患者さんがいれば、時間を空けて見に行くこともできますが、訪問看護は決められた時間にしか訪問はできません。

次にその患者さんのもとへ訪問するのは、数日後か1週間後になってしまいます。

異常を発見できなかったため、命を落としてしまう危険もあります。

自分の判断や知識が、その患者さんの命に直結してしまうこともあります。
バイタルサインや患者さんの訴えだけでなく、いつもと違った様子はないか、きちんと観察し、アセスメントする能力が求められます。

1人の人間として必要なスキル

先程もお話ししましたが、訪問看護は主に看護師1人で、患者さんのお宅へ訪問します。訪問して看護をしなければ、仕事になりません。

看護師としてのスキルも必要ですが、1人の人間として、人柄やコミュニケーションスキルも必要となります。

患者さんにとって、見ず知らずの他人が、家に入り、自分に触れてくるわけです。

胸や陰部など、見られたくない部分も見せることになります。

自分の弱い部分も恥ずかしい部分も見せることになります。

病院では主に、医師や看護師のペースで看護が行われることが多いと思いますが、訪問看護は患者さんのペースで看護が行われます。「あなた嫌だからもう来ないで。」と言われてしまったら終わりです。

受け入れてもらえなければ、看護師のスキルの前に、看護を行うことさえできません。穏やかで優しい人柄、何を聞いても答えてくれる頼もしさ、そんな人柄が訪問看護師には必要となってきます。

コミュニケーションも重要です。

病院は治療の場なので、指導や看護などを受けてもらいやすい環境だと思います。
在宅は生活の場です。多少の指導は必要ですが、厳しく伝えても受け入れてはもらえません。

必要な看護であっても、寝ているときにオムツを替えられるのは不快です。

  • 痛い処置はしたくありません。
  • 恥ずかしい場所は見せたくありません。
  • 話したくない気分の時もあるし、眠い時もあるし、機嫌の悪い時もあります。

患者さんとのコミュニケーションというよりも、その方とのコミュニケーションの方法を考えて接する必要があります。

患者さんの病気や既往歴だけでなく、性格や趣味、育った環境、家庭環境などを把握したうえで、コミュニケーションをとり、受け入れてもらえるところから、訪問看護が始まります。

訪問看護のメリット

訪問看護の必要なスキルや、大変な部分をたくさんご紹介しましたが、その分やりがいもたくさんあります。

看護師としてのスキルや、1人の人間としてのスキルを身に着けて、患者さんと接することができれば、その患者さんにとって、なくてはならない人になることができます。

「たくさんいる看護師の1人」ではなく、その患者さんにとって、「自分のことを1番よくわかってくれる看護師」になることができます。


変わりがいない、オンリーワンの看護師。素敵だと思いませんか?

「あなたがいい。」「また来てほしい。」そう言ってもらえることが、何よりも嬉しいです。

自分にしかできない看護をすることは、何よりもやりがいにつながります。

病院の看護は接する時間や期間が短いですし、病気にのみ接するということが多いと思います。

訪問看護は、病気以上に患者さんの生活に触れ、共に過ごす時間も長いので、時には家族のような存在にもなります。

私はそんな訪問看護のお仕事が大好きで、たいへんな部分もたくさんありますが、楽しく看護ができています。

仕事内容の面でも訪問看護は良い部分がたくさんありますが、働く時間やお給料面も良いといえます。

病院勤務と違い、夜勤がある訪問看護事業所はほとんどありません。

日勤のみの勤務で、交代で緊急コールの当番がある勤務形態の事業所が多いです。

若いうちは夜勤もきつくはないですが、年齢を重ねてくると、夜勤は体にこたえます。体調を崩したり、不眠になったり、生活に支障が出ることもあると思います。

訪問看護は日勤のみの形態の割にはお給料は高めの場所が多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

訪問看護師は看護師としてのスキルや、1人の人間としてのスキルなど、必要なスキルがたくさんあります。

ですが、その分やりがいがあり、楽しく嬉しいこともたくさんあります。

たくさんいる看護師の1人ではなく、他に変わりがいないオンリーワンになれる看護師のお仕事です。

私は訪問看護のお仕事が大好きなので、このお仕事を知ってもらえたら幸いです!

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