病院にある救急で働く看護師を救急看護師といいます。
救急看護師になるには、救命救急で働くにはどうしたらいいのかについて、救急看護師の仕事内容も知っていただきながら説明していきたいと思います。
救急看護師として働くには!?
1次、2次、3次救急の現場で働く看護を救急看護師と呼びます。
救急看護師という名前であって、資格ではありません。より専門的な救急看護を身に着けるためには認定看護師や専門看護師を取得する方法があります。
今回は、看護師として働きつつ、救命救急の現場で働く看護師「救急看護師」について、仕事内容も踏まえてどうしたら救急看護師になれるのか?を説明したいと思います。
医療現場において救命救急と聞くと救急車が到着して慌ただしく患者さんを運び入れ、医師と看護師がすぐ手術の処置に当たるという場面を想像する方は少なくないはずです。よくドラマにでてくる救急医療のワンシーンですね。ですが、救急の現場では、このようにすぐ手術、すぐ心肺蘇生という場面は多くはありません。意外でしょうか?
救急現場ってどんなところ?
まず、救急の現場について説明していきます。
救急は1次から3次まであり、概ね多くの患者は同じ扉をくぐって処置室に入ります。処置室に入るまでに救急車で来たか自力で来たかの違いはありますが、基本入口は同じなんです。
救急車で来院した場合は救命救急士がトリアージ判定を行い救命処置をしながら到着するので、すぐ処置に移りますが、救急車以外で来院した患者に対しては看護師の出番です。
トリアージ看護師という役割を持った看護師が患者の重症度の判定をします。いわゆる問診です。
よく外来で「今日はどうなさいましたか?」と聞く役割です。
しかし、救急の現場では皆が皆言葉で体調不良を自発的に説明できるとは限りません。ここでトリアージ看護師の腕の見せ所です。時間をかけず問診や全身状態の観察を行い、必要な処置、検査等の見当を付け、患者の重症度を判定します。
必要な処置を行えば帰宅できそうであれば1次救急患者、入院が必要であれば2次救急患者、高度な治療が早急に必要であれば3次救急患者というように判定します。もちろん医師も同席しますので安心です。
看護師の役割は医師が行う処置の介助、補助、患者の状態観察が多くを占めます。
救急の場面でも同じです。医師が迅速に処置を進めることが出来るように介助します。同時に、患者の容態の細やかな観察を行い、変化があれば速やかに医師に報告します。
そして処置が終わりそのまま入院になる場合の多くはICUなどに移りますが、治療と看護の継続を滞りなく続けるために情報を落とさず正確な申し送りが必要です。救急看護師は止まることのない時間の流れの中で体と頭を休めることなく遅延なく的確な作業を進めなければなりません。
これが救急看護師のおおまかな仕事内容となります。では、どうしたら救急看護師になれるのかについて説明していきます。
まずは看護師免許を取ることが大切なのは言うまでもないですね。
そして救急がある病院に就職します。総合病院であれば基本救急部があります。
ただし、1次と2次救急のみ設置している病院が多いので、より高度な3次救急を経験したいのであれば、高度救命救急センターを併設している病院を選びましょう。そして就職する前段階に誰もが記入する履歴書に、希望する科を記入する欄があるのでそこに「救命救急」と書きましょう。
もし記入欄がなくても就職内定通知が来たタイミングで希望する科を記入する用紙が来ることが多いので記入してください。
新卒だと救命は配属されないのではと心配する方も多いかと思いますが、新卒で元気と体力にあふれている人材を多く採用する病院が多くあります。それだけ体力を必要とする職場ということになります。いくら知識があっても体力が足りないのでは活躍できませんからね。
念願の救命救急に配属され、すぐに重症な患者を受け入れる3次救急に携われるかというとそれは難しい所があります。それもそのはず、さすがに命の危機が迫っている患者の処置にあたるには責任が重すぎます。多くの3次救急を抱えた病院では、配属から数年は1次と2次救急を経験し、5年ほど経つと3次救急に携われるというところが多いです。
石の上にも三年です。
このように救急看護師になるためには難しい資格はいりません。看護師免許さえあれば働くことは可能です。必要なのはやる気と体力です。すでに病院に就職して一般病棟勤務でも、救急に行きたいと異動希望を出せば配属されます。なので、遅いか早いかは関係ありません。
救命救急が自分に合っていると感じたのであれば、さらに上を目指しましょう。
救急看護の分野において、認定看護師と専門看護師というものがあります。
看護協会の試験に合格しなければなりませんが、スキルアップとともに自信にもつながります。認定看護師は一定の経験年数が受験資格になり、専門看護師は大学院を卒業している必要があります。どちらも取得できれば現場において大きな力となり、必要とされます。
収入アップや昇任にもおおいに役立ちます。そして、より多くの患者さんから頼りにされ感謝される。これは看護師として最高の喜びにつながります。華々しいイメージだけでなく、命を落とす場面にも多く遭遇することになります。
時には患者の家族に感謝され、反対にどうして助からなかったのかと悲しみを看護師に放出してくる場面を多くあります。これらすべてを広い心でしっかりと受け止められる寛容な人間力が必要とされます。やりがいに満ち溢れた仕事です。
最近では、救急看護師の活躍の場として、海外への派遣、災害現場への派遣、フライトナースとしての活躍も増えてきています。自分がなりたい看護師像が、救急の現場にあるようでしたら迷わず飛び込むことが何よりの大切な一歩となります。方法は様々です。
あなたの救急看護への思いを応援します!
まとめ
救急看護師の仕事内容を知るだけでお腹がいっぱいになったでしょうか?もしお腹がいっぱいにならず、興味が沸いたあなたは救急看護師に向いています。一人でも多くの命を救うためにもあなたのやる気が必要です。やりがいのある職場ですので、多くを学び、多くを経験できるでしょう。少しでも救急看護師のことが理解できたでしょうか。あなたの夢、応援しています。
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