看護師になる上でアセスメント方法に悩むのは誰もが通る道かと思います。
アセスメントとは患者から得た「主観的情報」と「客観的情報」を踏まえ、患者の看護上の問題点を分析することです。患者が抱える問題点を抽出し、看護ケアの方向性を明確することにつながるため、看護を行う上でとても大切といえます。
そこでアセスメント方法のコツやポイントをご紹介します。
患者アセスメントで必要なこと!!
患者のアセスメントをする上で必要なのは①情報収集②原因の考察、起こり得ることの予測です。
情報収集
まず患者の情報がなければアセスメントはできません。
情報には主観的情報と客観的情報があります。アセスメントをする上で主観的情報と客観的情報を組み合わせることが必要です。
そこで主観的情報と客観的情報について説明していきたいと思います。
主観的情報
主観的情報とは患者の訴えをいいます。
アセスメントをする上で絶対的に欠かせない情報であり、一番重要と言っても過言ではありません。患者の「痛い」や「苦しい」など訴えが主観的情報にあたります。
しかし、すべての患者が必要な情報を自ら発信するわけではありません。
そのため、主観的情報を効果的に取るには、訴えを引き出したり、的確に把握するためのコミュニケーション能力が必要となります。コミュニケ―ション方法としてはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがあり、必要に応じて使い分けるとよいでしょう。
まずは、オープンクエスチョンで患者の訴えを引き出します。
しかし、「具合はどうですか?」と質問することで「痛みがいつもより強い」や「足がしびれている」など新たな情報も収集することが可能となり、さらにその会話内容から新たな情報を聞き出すことも可能になるなど、広範囲の情報を得ることが出来ます。また、オープンクエスチョンをすることで、患者自身も話をしやすくなります。
より具体的な情報を得るにはクローズドクエスチョンが有効です。
痛みの訴えがあった場合、どこが痛いのか、どのような痛みなのか、どのようなときに痛みが出来るのか、など患者が答えやすいような質問方法にシフトをチェンジする必要があります。
そうすることで、患者の訴えを十分に傾聴しながら、状態をより具体的に得て、把握することができると言えるでしょう。
以上のことを踏まえて、場面に合わせてオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使いわけることで、より的確に情報を収集し、適切なアセスメントに繋げることが出来ます。
また痛みに対して鎮痛剤を内服した後、「少しだけよくなった」と言われた場合、曖昧な表現のため元々痛みはどれくらいだったのか、鎮痛剤を内服したことでどれくらい痛みが減ったのかが分かりません。
そのため、「0が全く痛みのない状態、10が一番痛い状態、いまはどれくらいですか?」と痛みの程度を数字化することで状態をより把握しやすくなります。
客観的情報
客観的情報は患者の病名・既往歴やバイタルサイン(体温、血圧、脈拍、SPO2、呼吸回数)、検査データ(採血データ、レントゲン、心電図など)、患者の状態(呼吸音、皮膚の色調や排液の性状)など看護師が客観的に見て把握できるのものことを言います。
客観的な情報があることで物事を客観的に見て、また以前の状態と比較することができます。たくさんの看護師で患者を看る中で客観的情報は重要な情報です。
また会話の出来ない患者の場合、主観的情報は得られないため、客観的な情報が重要となります。その場合、数値だけでなく表情などにも目を向ける必要があります。
以上の主観的情報・客観的情報を相互的に関連させることで患者の状態を把握することができます。
原因・起こり得ることを考察する
情報を得たら、その患者の訴えや症状がなぜ起こっているのか原因を、そして今後どのようなことが起こり得るのかを考察します。
それは原因や起こり得ることを把握することで、行うべき看護がわかるからです。
そしてこの原因・起こり得ることの考察がアセスメントへと繋がります。
また、客観的情報としてめまいや嘔吐、麻痺があるならば、脳疾患による頭蓋内圧亢進症状として、頭痛が出現しているとも考えられます。
このように、患者から得た情報を相互的に関連させ、患者自身に何が起こっているのか予測することで、どのような看護を行うべきかが分かりますし、看護の方向性が変わってきます。
この他にも頭痛に関わらず、一つの症状でも起こる原因は数多くあります。
そのため、原因が分からない時は、頭の先から足の先まで観察して、何か当てはまるものはないか考察するといいでしょう。
アセスメントは、自分の考え方や経験が反映され個人差があります。
そのため経験不足ではアセスメントの幅は狭まりますし、経験があっても偏ったアセスメントになる恐れがあります。そのため新人看護師の場合は、先輩看護師や医師に相談するといいアドバイスを得ることが出来るでしょう。そして、カンファレンスなど複数の看護師が意見を出し合えば、より的確なアセスメントをすることができ、よりよい看護にも繋がるのではないでしょうか。
患者の1番近くにいるのは医師でも、理学療法士でもなく看護師です。患者の訴えに対してどのようなアセスメントをするかによって、患者の命に関わることもあります。
そのため日々の患者との関わりの中でアセスメントをする癖をつけることが重要になります。
そして患者の訴えや症状に疑問を持つこと、知識を深めること、患者に良くなってほしいという気持ちが結果的にアセスメント能力を高めることが出来るのと思っています。
- 日々、多くの業務に追われており、患者との関わりも業務的になってはいないでしょうか?
- 症状があっても、バイタルサインが正常でのため大丈夫となってはないでしょうか?
バイサインが正常であっても何か症状の見落としがあるかもしれません。患者と接する際は五感を使い情報を得て、なぜどうしてと考えることを忘れずにしましょう。
まとめ
アセスメント能力を高めるためには情報を得ることがまず大切です。
その情報をもとに原因を考察し起こり得ることを予測することでどのような看護が必要なのか考えます。そのためにはたくさん患者と関わり、日々の中で考える癖をつけることがアセスメント能力を高める方法と言えるでしょう。
また、医師の記録を見ることで疾患や治療経過について理解しやすくなりますし、また、他の看護師のアセスメントの記録を見ることで様々な考え方を得ることが出来るといえるでしょう。ぜひ参考にしてください。
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