訪問看護師になる方法と訪問看護師のメリット・デメリットについて

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#754 2019/07/05UP
訪問看護師になる方法と訪問看護師のメリット・デメリットについて
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近日介護保険を使用し、在宅で生活する患者様が増えています。
訪問看護ステーションの数も増え、訪問看護師を目指す看護師も増えて行っているのではないでしょうか。
さて、訪問看護師になるにはどのような経験があれば良いか、また訪問看護師のメリット・デメリットをお伝えします。    

訪問看護師の仕事に興味がありますか?

近日病院の在院日数が短縮化される中、在宅における医療のニーズも高まっています。

今まで訪問看護師と言えば、ベテラン看護師がする印象がある方も多かったのではないのでしょうか。

最近では訪問看護ステーションの数が増えており、若手の看護師を採用する訪問看護ステーションも増えていて、訪問看護のあり方や教育制度も変化しつつあります。

訪問看護師になる方法、そして訪問看護師として働くメリットやデメリットをお伝えしたいと思います。

訪問看護師になる方法

看護学校卒業後、病棟で経験を積む


訪問看護師になるには、看護学校卒業後に病棟での経験が必要です。
新卒で訪問看護師の採用をしている所はわずかですが、最近では未経験から卒後数年の若手の訪問看護師を育てようという会社も見られます。

また、正看護師と准看護師で訪問時の報酬が異なり、正看護師の方が訪問時にステーションに入る報酬が多い為、採用されやすいでしょう。
 

訪問看護師に必要な知識を身につける

 

疾患の知識を身につける


訪問看護では、病棟と異なり、ターミナル期から難病・パーキンソン病など慢性期疾患、そして小児疾患や障がい児・者など様々な疾患・世代の人と関わります。

よって知識としては、狭く専門性を極めると言うよりも、広く浅く様々な知識を持っていた方がいいでしょう。

呼吸器や吸引器も病院の機械とは違う在宅仕様の機械であり、機械の勉強も新たに必要になります。

訪問看護師対象の研修も多く開かれており、参加してみると良いでしょう。

また訪問看護は一人で利用者様のご自宅に訪問する為、急変時に判断ができる必要性があります。

介護用品の知識を身につける


訪問看護では利用者様に必要に応じて介護用品の相談や提案を行います。

例えばエアマット一つにしても色々なメーカー・特徴・値段がありますし、日々新しくなっています。褥瘡に対して栄養補助剤の提案をする時も、様々なメーカーがありますよね。


私自身も実際に食べて、美味しいかどうか確認してみたり、会社に直接頼んでサンプルを頂いてりしていました。

訪問看護の制度についての知識を得る


病院では制度って意識することはないですよね。

看護の報酬や制度は難解です。

訪問看護は医師の指示書に基づいて訪問しますが、週に何回訪問できるかなどは制度で決まっています。また状態に合わせて、特別訪問看護指示書ならば訪問回数が増やすことができたり、と複雑です。

しかし制度を逸脱して訪問をしたりすると報酬を貰えなかったり、トラブルとなるため、制度の知識は必須です。制度の知識を持っているかどうかは、訪問看護ステーション自身の信用にも関わると言っていいでしょう。

介護業務の経験を積む

最近の病院では、介護業務は介護士さんに任せて看護師は看護業務に専念、といった病院も多いのではないでしょうか。

時には一人では援助ができない場合ヘルパーさんと一緒に入ったり、看護師二人で訪問をすることはありますが、基本的には一人で訪問し、衣服の着脱や移乗など介護業務も全て看護師一人で行うことになります。

訪問の目的も肉体労働的な入浴介助なども多く、特に夏場は体力を消耗します。

病院と違い、ベットが電動でなかったり、作業スペースが狭い場合があるので腰を壊さないように意識しながら作業しましょう。

コミュニケーション能力を身につける


訪問看護師は病棟の看護師と異なり、色々な職種の人と関わることが多い仕事です。

ケアマネージャー、医者、利用者様が利用しているサービス(訪問入浴やデイサービス他)、薬局、営業の方など様々です。

また利用者様や家族様自身、看護師とのコミュニケーションを楽しみにされている方も多く、笑顔で楽しくお話できるコミュニケーション能力は必要です。

車または自転車の運転が出来る


訪問看護では車や自転車での移動となります。

その施設が車での移動が必須になるのか、自転車での移動となるのか確認しておきましょう。施設によれば社用車での移動ではなく、自家用車での勤務を歓迎しているところもあります。
 

訪問看護師のメリット、デメリット

 

訪問看護師のメリット

 

やりがいがあり、色々な症例を診ることができる


訪問看護師は看護計画を自分で立て、30分から90分の時間の中でじっくりと一人の患者様と関わります。

また、病院と違い退院という概念がないため、基本的には訪問看護が不要になるまで長期的に関わる事になります。小児であれば子供が成長する姿を家族とともに見守っていくことができるでしょう。

給料が高く、土日休み・夜勤がないところもある

訪問看護の給料水準は病棟勤務より高いと言われています。

訪問看護ステーションは土日休みを設けていることも多く、医療職では珍しくカレンダー通りの休みが取れることも多いです。

24時間対応している所ではオンコール対応がありますが、24時間対応しておらずオンコールなしの施設もあります。

訪問看護師のデメリット

 

責任が重く、負担が重い

病棟と違い、すぐに状態を観察したり相談するのは難しくなります。

また病院附属の訪問看護ステーションでなければ医師は常駐していないため、医師に相談する機会を得るのも病棟より難しいでしょう。

よって責任が重く、状態が良い時は良いのですが、状態が悪い時はどうしたらいいのか、とても悩んでしまいます。また利用者様との長期間の関係になるため利用者様との依存心が強くなったりすることもあります。

急に休むことが難しい、長期休みが取りにくい

先ほどカレンダー通りの休みが取れるといいましたが、反面休んだ時の変わりが見つかりにくいため、長期休みが取りにくいです。

また体調不良時も交代が見つかりにくいため、安易に休むことはできません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
訪問看護師は保険制度や福祉用具など、少し病棟と違った知識を求められる側面もあり、病棟勤務から訪問看護勤務に変えた瞬間は戸惑いもあるかもしれません。

しかし、利用者様とともに悩み、笑い、悲しみも喜びもともに成長し、病棟での看護とはまた違った充実感を得ることができます。
仕事を通じて自己成長が得られる仕事だと思います。是非チャレンジしてみてください!

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