看護師としてどう対応!?高齢者が増えて難聴患者も増えている現実!

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#735 2019/06/16UP
看護師としてどう対応!?高齢者が増えて難聴患者も増えている現実!
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外来でも病棟でもさまざまな患者さんがやってきますが、最近特に感じることは難聴の方が多いということです。難聴があるために起こる問題というものあります。ここでは難聴患者さんにどのように対応するといいのかということを紹介していきます。
 

高齢者への丁寧な看護対応方法

高齢になってもいつまでも元気に生活をしてきたいと自分の体に注意を配り、ケアをする人は多いですが、やっぱり年齢的な老化に勝つことはできません。その老化のひとつが難聴でもあります。年齢とともにだんだんと耳が遠くなってきて、聞こえなくなるという人もいますが、基礎疾患により難聴が急激に進む場合もあります。

難聴である患者が多いことはわかりますが、聞こえないということは外来や病棟でもさまざまな問題を生じます。

例えば

  • いわれていることがわからない
  • 理解できない

ということから、治療の必要性がわからない、治療に協力的でないと私たちが感じてしまうことがあるのです。本来、きちんと聞こえていたら、理解できるかもしれないのに。

そのため私たちは、難聴の患者には十分は配慮をしながら接する必要があるのですね。そこで今回はそのいくつかのコツをご紹介します。

難聴であるという情報を共有すること

例えば患者が病院にやってきたとき、問診票を書くときなどに、この人は難聴なのかな?と思うこともあるのではないでしょうか。

そのようなときは、もう受付の段階から、看護師へ、外来へ伝えることが重要です。

難聴であるという情報を共有することができていたら、患者の順番を呼ぶとき、診察室への誘導、検査、点滴などすべての場面で配慮することができるのです。

難聴の患者さんというのは、やはり大きな声で話さなければ聞こえないので、どの場面でも声が大きくなってしまいます。患者の声も大きい、説明をする看護師の声も大きくなります。それはほかの患者にとって耳障りになることも。また大きな声でプライバシーの関することは話すことは気が引けますね。

そのような場合は、難聴患者は少し離れたところに座ってもらう。診察室のすぐ外で待機してもらう、別室で待っていてもらうなどの対応が必要になります。

難聴であるということは、患者本人に配慮することも重要ですが、外来などに来るすべての患者にも配慮する必要があるのです。

 

医師の説明が実は理解できていない

難聴患者の特徴は、わかっていても分かっていなくても返事をするということ。

診察室に入り、医師が診察して説明をするとき、果たして全部の説明を難聴患者は理解できているでしょうか。医師と患者の距離が近ければ聞こえることもあるかもしれません。しかし早口でカルテや画像を見ながら話をする医師の内容が、実は理解できていないことは多いのです。

しかし医師というのは先生様様。そのため患者は聞き返すことは申し訳ない、次に患者も控えているからじっくり聞いていることはできないと患者も焦ることもあるのです。

そのため理解できていないことは理解できないままということも多いのですね。

そんな時に大切なのが看護師のかかわり方です。例えば医師の説明を一緒に聞くときには患者の顔を見ながら、しっかり理解できているかどうか見ながら説明を聞くことが一つのコツです。もしも理解できていないと思ったら、一つ一つ丁寧に聞いていきましょう。

理解できていないということは、治療を進めていくためにも重要なポイント。本当は理解できたら治療にも協力的にできるけれど、理解できていないから、自分の判断で決めてしまう。時には非協力的だと思われてしまうのですね。

そのため患者が理解できているかどうかということをしっかり判断することが重要です。

もしも医師の説明がしっかりできていないようであれば、看護師が通訳として入ることも大切でしょう。医師の診察が終わった後に看護師が改めて理解度を確認し、もう一度説明をするということが必要になります。そうして一つずつ理解を深めていくといいのです。

口頭で説明するには限界がある

難聴患者は、口頭で説明して理解を促すには限界があります。特に高齢者は口頭だけの説明では全部理解することはできないのですが、さらに難聴である場合は、しっかり理解できないこともあるのですね。

そんな時には、文字盤を利用したり、病気に関するわかりやすい説明書を用いて説明しましょう。

口頭で説明しながら、視覚的にみると理解する速度も早まります。また周りを気にしながら大きな声で話さなくても、図面を見ながら簡単に説明することもできますね。

私たち看護師も口頭で説明するには限界があると感じている場面もあるのではないでしょうか。難聴だけでなく、認知症などもあると特に理解は難しくなりますね。

また自分の固定観念が強い人は、なかなか受け入れが難しいこともあるため、より説明が難しくなります。

病院によっては、説明用の書面をもう用意しておいて、患者の説明用に使用しているところも多いでしょう。また最近ではどこの病院でもパソコンを置いているので、わかりやすい画像を用いて説明するのもいいでしょう。

ここまで主に難聴患者に対応する方法、コツを3つご紹介しました。

どの患者にも共通することもありますができる限りわかりやすく、簡潔に。そして理解度を確認しながら接していくことが大切です。さらに口頭で説明するだけでなく、視覚的に説明をすることも良い方法です。


病院といういうところはインフォームドコンセントが重要です。難聴患者だから理解が難しいというだけで認知するのではなく、根気強くかかわっていくことが重要です。それは看護師だからというわけではなく、患者に接するすべての医療従事者が気を付けて接していく必要がありますね。

そして患者の理解をスムーズに、そして治療に専念できるように環境を作っていくためには、患者自身の協力が必要なのです。そのための方法として、難聴患者にはどのように接していくかということをよく考えて対応していく必要があるのです。

まとめ

いかがでしたか?どこの病院でも難聴の患者の対応に困ること、てこずることがあります。そのためどのように接するといいのかということを考えておくことが重要です。わかりやすく簡潔に、そして理解度を見ながら根気強く接することが重要です。これからも難聴の患者は増加傾向にあるのではないでしょうか。そのため、接するときのコツをしっかり習得していきましょう。

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