もしも急変が起こったら、すぐに対処することができますか?いくら経験を積んだ看護師でも急変に当たるというのはとても緊張する場面です。新人看護師も急変に当たることによって少しずつ成長していくことができるのですが、まずはどのようなことに注意して、どのように行動すればいいのでしょうか。ここではそんな急変時の対応について考えてみたいと思います。
急変時の看護師の対応方法
看護師として働くうえで、急変という状況に遭遇することがしばしばあります。勤務する科によっては、急変に遭遇しにくい場所もあるでしょう。また終末期の患者さんが多くいるところでは、急変しても大きな処置は行わず、静かに最後の時を迎えるという場合もあります。
ベテランの看護師も、これまでの経験で急変という状況に数多くあたり、場数を踏んでいる人もいれば、あまり急変に当たらず、いざその場面に遭遇するとあたふたしてしまうことだってあります。
どの患者にもいつだって急変は起こりうることなのですが、そのいざということに対してどのように対処すればいいのか、看護師として考えておく必要があります。しかしテキストなどで勉強を重ねていても、実際に急変の場面に遭遇すると、頭が真っ白になる、またこれまでイメージしていた状況と異なるので、どのように行動していいのか全く分からないという看護師もいますね。
ここではまだ急変に当たったことのない新人看護師が、実際にそんな場面に当たった時に、どのようなことに注意したらいいのかということに注目して、コツをご紹介していきます。
できなくて当たり前。でも逃げないで状況に立ち向かう
新人看護師というのは、病院の新人教育制度に従って、段階を追って教育をしていきます。看護師という名前はありますが、ただ資格があるだけで、臨床経験はないので、看護師として役割を十分に果たすことはできません。そのため万が一急変に当たっても何もできないことがほとんどです。
看護師として何かできることをしなければ、という焦りの気持ちがわいてくるでしょうが、新人はまだ何もできないとみんなが認識しているので、急変時の新人看護師の対応に期待はしていません。できなくて当たり前なのです。
ただその時に注意したいことはあります。それは、その状況から決して逃げないことです。
もしも急変という状況が起こったら、率先してその現場に行くようにしましょう。
なぜなら、急変が起こることはまれなので、一度状況を逃してしまうと、次のチャンスがいつ来るかわからないからです。
看護師としては急変に当たりたくないと思うのは、だれもの願いです。なぜならルーチンの仕事に加え急変があったら、仕事は回らなくなるし、残業は確実だし、一番は身体的、精神的な疲労が大きいからなのです。また緊張感たっぷりの状況に、ここにいたくないと感じる看護師は少なくありません。
しかし新人看護師の間は別です。経験を積むために、できるだけその状況を知ることが大切なので、急変の現場から逃げず、冷静に観察しておくことが重要です。
新人看護師にできることは何か質問してみる
急変が起こったら、ある人は救急カートを運んでくる。ある人は医師に連絡を取るなど自然と役割を分担し、一斉に動き回ります。
特に事前に役割を決めているわけではありません。しかし自然と一緒に働く看護師の動きを見ながら、自分ならこれができると考えて動くのです。まさにそれは経験を積んできたらこそできる神業です。
では新人看護師の場合は、どのようにすればいいでしょう。
もしも自分の指導看護師がいれば、次はこれをして…と指示を出してくれるかもしれませんね。しかしもしも何をしていいのかわからない場合、先輩看護師に直接聞くのも一つの方法です。
急変に備えるために
新人看護師として急変に遭遇したら、動揺するし、頭が真っ白になることも少なくありません。それでも患者の状況を改善するためには、必死に動くことが重要です。頭が真っ白になって、何をしていいかわからない場合でも、自然に体が動くようにしておくために準備しておくことが大切です。
まず一つの準備は、物品の位置がどこにあるのか知っておくこと。
急変に時に、先輩看護師や医師にあれをとってきて…といわれることは少なくりません。しかしそれがどこにあるかわからない場合、またほかの人に聞かなくてはいけません。また探すのに時間がかかることもあり、迷惑をかけてしまいます。そうならないようにするためには、常に物品の位置は把握しておくことが重要です。
また救急カートの中に何をあるのかを知っておくことも大切です。
薬品や物品の場所を把握しておき、いざというときにすぐに手に取ることができるようにイメージトレーニングをしておきましょう。
また救急カートというのは、いつでも使うことができるように定期的に点検をしているはずです。喉頭鏡やスタイレット、酸素マスクなどあるのでその使い方を習得しておきましょう。また救急カートの点検を先輩看護師と一緒に行うようにして覚えていくといいでしょう。
新人看護師が初めて急変に当たるときには、びっくりすることも多いはずです。また自分が何もできないことに自信を無くすことも少なくありません。
しかしそのような場面を経験してこそ、成長していくことができるのですね。そのためには、いつも急変が起こったときにはほかの看護師の動きを観察し、自分ならどのように動くことができるかをイメージしておくことが一つのコツになります。
まとめ
いかがでしたか?急変は新人看護師が成長していく過程で遭遇する登竜門のひとつです。そのため看護師として避けて通ることはできません。新人といっても看護師を持つ医療従事者のプロなので、いざというときに動くことが出来なくても、しっかりと勉強しイメージしておくことが重要になります。少しずつ技術習得を目指していきましょう。
こんな記事/動画も見られています
こちらの本が読まれています

あなたに最適な施設
※記事に関連した施設です。
府中恵仁会病院

ふじの温泉病院

行田総合病院
バックナンバー
- #2613リハビリテーションの看護アセスメント:患者に適したケアの実践
2025/03/12UP - #2611循環器の看護アセスメント:評価のポイントと適切なケア<
2025/03/11UP - #2612訪問看護師になるには?未経験からのステップと東京の求人情報
2025/03/11UP - #2610看護師になるには?東京で訪問看護の魅力と求人情報
2025/03/10UP - #2609血圧の看護アセスメント:正確な評価と適切なケアのポイント
2025/03/09UP - #2608がん患者への看護アセスメント:訪問看護で活かせる具体的な視点とケア
2025/03/08UP - #2607看護アセスメントとは?訪問看護の現場で活かせるスキルと実践ポイント
2025/03/07UP - #2605訪問看護師の求人情報と東京で働く魅力
2025/03/06UP - #2606訪問看護師の求人探し!未経験者から経験者まで、理想の職場を見つける方法
2025/03/06UP - #2603心不全患者の看護アセスメントと訪問看護の実践ポイント
2025/03/05UP - #2604帯状疱疹患者の看護アセスメントと訪問看護の実践ポイント
2025/03/05UP - #2602看護アセスメントの基本と訪問看護における実践的なポイント
2025/03/04UP - #2601看護師のアセスメントについて必要なこと
2024/06/23UP - #2600就職、転職にて目に留まりやすい簡単な自己PRの書き方
2024/06/22UP - #2599転職先の人間関係について!こんな人は失敗する!
2024/06/21UP - #2598子どものコミュニケーションを読み取ってアセスメントにつなげよう
2024/06/20UP - #2597看護師の就職や転職時の自己PRについて
2024/06/19UP - #2596看護師の転職先として人気の就職先の利点と注意点
2024/06/18UP - #2595生成AIは看護アセスメントに使うべき?
2024/06/17UP
【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ