社会人から看護師になるために必要なことは?なるまでの期間は?予備校は必要?

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#709 2019/05/22UP
社会人から看護師になるために必要なことは?なるまでの期間は?予備校は必要?
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AIなどが発展する中でも、看護師は人気の職業です。高齢社会を迎える日本においては求人募集が絶えない安定職であり、人生設計において確実なものとする事ができます。そんな看護職に社会人出身の方が転職するケースは少なくありません。過渡期ともいえる中、これから社会人が転職を考えるにあたりどのような事が必要でしょうか。
  

看護師に社会人からなる方法

看護師は安定職として今も大人気です。もともと女性の年収ランキングではトップ10に入る安定した給与面である事や、ニーズが高く仕事を続けようと思えば途絶えることがないのはまさに強みです。仕事の負担量が大きくなるようであればクリニックなどで短い時間働くといった事も可能です。業務のAI化が叫ばれている社会の中でも必要な仕事として途絶えることはまずないといえるでしょう。近年では男性の看護師も増えてきており、全体の10パーセントではありますが、男女問わずに働ける仕事として人気です。

社会人で看護師を目指すという事

ニーズの高まっている看護職ですが、特に社会人を経験された方に人気となっています。高校を卒業して看護大学や看護専門学校に進学して看護師となるルートが定番でしたが、平成不況や職業のブラック化などに伴い安定した資格職である看護師への人気が高まっています。これは2000年代前後を境として特にみられる傾向で、多くの方がそのような形で看護師となられています。

もちろん看護師になるうえで大切なこととして、覚悟が必要です。

白衣の天使といわれていますが、言葉のイメージだけでは務まらない仕事です。当然ですが命の現場であるため緊張感は常に持たなければなりません。また一般病院、特に大きな病院では残業が常態化していて、サービス残業を強いられるケースもあります。夜勤も当然あります(夜勤があるので給与が高くなります)。そして祝日が一般的な土日休みではないため、その点も考慮する必要があるでしょう。

職場関係も女子校に通じる特有な関係が築かれている事が多くなっています。そして、患者さんから暴言や暴力を受けるケースすらもあります。要するに何かとストレスのかかる仕事なのです。

勿論、ある一定の給与は保証されていますのでよほど派手な生活をしなければ生活苦に陥ることはまずありません。

給与に関してはスタートの給料が高い事もあって、その後の上り幅は若干物足りない事もあります。ですが、当人の努力によってスキルを磨き、キャリアを積んで管理職となる事で、一般企業の役職がついている方が手にしている給与をもらう事も可能です。また良い看護ができたと感じる事ができれば達成感もあり、医療を通じて人を助けるという所にやりがいを感じる事もあります。

社会人として看護師を目指すのであれば、一時的に仕事を休業するという事でもあります。いろいろなメリット・デメリットを踏まえた上で検討すべきことですし、楽な道ではないという事は考えておかなければなりません。

具体的に社会人が看護師となるための方法とは

前述した現実的な側面を考慮したうえで、看護師となる決意をしたのであればすぐに行動を起こさなければなりません。

社会人を経て看護師となるための方法は一つしかないといってもいいでしょう。

専門学校や大学へ進学する事となります。

看護師の資格は指定された看護系の学校を卒業し、看護師国家試験を合格する必要があります。正看護師であれば三年以上の専門学校・短期大学、もしくは四年生の大学に進学する必要があります。

 

准看護師であれば二年制の専門学校で取得できますが、准看護師のみの資格が取得できる学校が少なくなってきており、また同じ業務でありながら給与が低い事や昇進に影響が出るので正看護師を目指すほうが良いでしょう。


なお大卒の方のみではありますが、二年で正看護師の国家試験受験資格を取得できるコースを聖路加看護大学で開設したというニュースもあります。これからより看護師になるための門戸が開かれていますので、そういった最新の情報を得ていきましょう。

なお、学費は学校によりマチマチです。専門学校であれば年間10万円~50万円は費用として掛かります。公立の学校は安い学費と授業の質などから人気となります。

大学であればそれ以上の費用が掛かります。公立では80万円前後、私立では100~200万円の費用が年間でかかります。しっかりと貯金しておいたお金をつかうという事は覚悟しておきましょう。また、奨学金制度などもしっかりと調べておかなければなりません。

受験するにあって、試験ももちろんあります。内容としては筆記と面接が課される学校がほとんどとなります。大学卒業している方であれば復習を丁寧に行えば筆記試験はおおむね簡単なものとなります。高校1年生~2年生までの間で学習する内容が基本で数学であれば1A相当の学校が多いようです。ただし、学校によっては難易度が高い場合もあるため気を抜かずに取り組まなければなりません。

面接では、なぜ看護を学ぼうと考えたのかを問われる事が多いようですが、中には最近の医療に関するニュースを元にした質問をされるケースもあり、iPS細胞や出生前診断など、倫理的な側面が関わる医療的な問題については最低限把握しておくことが望ましいといえます。

また学校によってはディスカッションなどを求められる場合もありますし小論文を課している場合もありますので、募集要項を確認し、対策を取っていく事が重要といえます。ちなみに、ディスカッションなどではチーム医療を考えることができるかどうかを問われるため意見をみんなでまとめていく姿勢が求められます。相手の上に立つ、マウントを取るような姿勢は避けるようにしていきましょう。

専門学校に合格するための予備校はいく必要があるのか

なお看護師の学校に合格するためも予備校もあり、そのような学校に進学するのも方法の一つです。確かに医療系の学校に進学するには、面接や独特の対策が必要となるので安心は安心です。もし進学するのであれば、仕事をしながら通える学校もありますので自らのニーズに合った学校を選ぶようにしましょう。

なお、人気の専門学校などでは受験者が、高学歴の現役高校生や同じく有名大学卒の社会人となります。競争が激しくなり、普通の大学に合格するよりも難しくなる場合は少なくありませんのでどのような看護師になりたいのかを考えておくことも大切です。

ちなみにですが、人気の看護専門学校とそうでない学校の違いは、看護国家試験の合格率の差や就職先の病院の質などが異なります。また、学費にも差が出てくるためある一定の学力は必須といえるでしょう。自身の能力に合わせた対策が必要です。

 

無事に看護専門学校や大学に合格した後は

無事に希望の看護専門学校や大学に合格した後はひたすら学業となります。学校によっては校則が厳しく、バイトなどが不可であるケースもあります。バイトができる場合でも、実習期間などはバイトに行く余裕は当然ありませんので務められるバイトなどにも限りがあります。学費だけではなく生活費でもある程度の余裕が必要です。実家に帰って親に援助をしてもらうなども一つの方法といえます。

そして学業だけではなく、同じ学生と仲良くできることが大切です。高校出たての人とはジェネレーションギャップがあるかもしれませんがそこは大人の寛容さをもって接していきましょう。学校を無事に卒業できないケースは少なくありません。課題に追われる日々となりますが助けてくれるのは同じ大変さを分かち合える仲間しかいません。

協力し合い、乗り越えていく事が大切です。

大変な実習などを乗り越えた先には看護師国家試験が待っています。看護師国家試験も癖があるため、相応の対策は必要です。なおこちらも専門学校がありますが、本来は実習などに真摯に取り組んでいれば不要なものです。確かな学力・努力をして看護師を目指していきましょう。

まとめ

社会人が看護師となるのは、意外といばらの道かもしれません。もちろん、それに見合うメリットもあります。やりがいを持ちながら、看護師として取り組むことは決してマイナスではありません。仕事を通じて人生設計を安定させることはできるはずです。
看護師になるまでも大変ですし、看護師になった後も大変は大変です。しかし、やり通すことで得られるものはたくさんあります。しっかりと熟考し、看護師への道を考えてみてはいかがでしょうか。

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