新人看護師の皆さんへ。急変時のアセスメントと対応のコツ!!

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#705 2019/05/20UP
新人看護師の皆さんへ。急変時のアセスメントと対応のコツ!!
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患者さんのショックや身体状態悪化等の急変時にいち早く気づくためのアセスメントとは!!2年目に入ったまだまだ新人看護師の私が自分なりに見つけたコツをお伝えさせていただきたいと思います。拙い文章ではありますが、もし興味があれば読んでみてください!
  

精神科&ICUでの急変時の対応方法

まず私の勤務している病棟を簡単に説明させていただきます。私の勤務している病棟は精神科の開放病棟と身体重傷者(ICUのような感じです)の混合病棟になります。2年目の新人看護師ですが、身体重傷者のいる病棟のため病院の中でも急変の多い病棟です。
そこで何度か急変に遭遇した中で私なりにいち早く気づくためのアセスメントと視点のコツを紹介したいと思います。

患者さんの疾患を知る

これは基本になりますが、とても重要となります。

その人がどういった疾患や既往歴があるのかを事前に知っていれば今後起こりうる事態や状況を予想して動くことができます。

例えばイレウス(腸閉塞)が起こりやすい方であれば排便消去や腹部状態の観察を毎日行い、腸蠕動音を聴取しアセスメントすることが出来ます。

嘔吐が起こってしまったとしてもノロウイルスによるものか、便貯留による嘔吐か等と何による嘔吐か予測することが出来ます。
他に高熱が出ている患者さんがいた時も、
・CVが入ってる人なら刺入部は汚染していないか
・感染による高熱なのか
・インフルエンザによるものなのか
・脱水によるものなのか
等と考えうることを予測することが出来ます。

最終判断を下すのは医者の役目になりますが、日常生活を一番よく知っているのは看護師です。最悪の状況を回避するためにも患者さんの疾患を知ることは大変重要です。

患者さんの様子を知る

漠然とした表現になりますが、これも大切なことです。朝の申し送りで前日や最近の患者さんの状況を知り、食欲不振が続いているなら食事と水分摂取量はどれほど摂取できているのか、それに対しての排泄量はどうかといったIN・OUTバランスをアセスメントし、バランスが取れていない場合は点滴や補液の依頼をして脱水やショックが起こらないように予防することにも繋がります。

しかしそういった対応は対症療法である為、なぜ食欲がないのか理由をしっかり聞き原因を突き止めないとその患者さんの帰るべきところへ帰る道のりが長くなってしまいます。

精神科の患者さんはそういった心理的なところまでのアセスメントとアプローチが必要だと思いました。


また患者さんの性格も十人十色です。自分の体調が良くない時に「しんどい」と言える人もいれば他人に迷惑をかけるのを気にして隠す人もいます。

具体的にどこがどのようにしんどいのか言える人もいます。その為その人の生活背景を知りどういった人なのか、どのような関わりしをしたら本人が伝えてくれるのかその人に合った声かけや関わりを考えることも大切です。

全体で患者さんの全身状態を確認する

これは先輩看護師に教えていただいたコツです。

どういうことなのかというと、患者さんを受けもたせてもらえるようになってからは血圧や体温、脈拍といった基本的にバイタルサインを測定し、数字を見て今日は身体状態が安定していると判断していました。

しかし急変とは当然ですが突然起こるものです。

測定した時は安定していても急にSpO2の値が急に低くなり血圧が触診でしか測定できなくなり、意識レベルが下がったりします。ですが患者さんは必ず急変する前に何らかのサインを出しています。

例えばいつもより活気がない、いつもより顔色が悪い、覚醒が悪い等と"いつもと違う"点がありました。

その急変した患者さんも今思えばいつもよりも表情が硬く、機嫌が悪く、ケアに対しても拒否的でした。そういったバイタルサインでは測定しない所も含めて患者さんの全身状態を見ることが必要と教えていただきました。

その先輩看護師は「だから私はバイタルも測定するけど、測定した後に少し患者さんから離れて遠目で患者さんを見てみるの。近くだと測定部位とかしか目に入らないでしょ?」と仰っていました。

そのアドバイスをいただいてからはラウンドへ行ってバイタルサインを測定した後に患者さんの全身状態を見るように意識しました。そしておかしいと思ったことは先輩看護師へ相談して急変する前に対応が取れるように少しずつなりました。

この3点が私の中でとても大切なコツだと思います。

精神科での注意点とアセスメントのコツ

また精神科も混合しているということで、精神科での注意点やアセスメントのコツも簡単に触れさせていただいておきます。

精神科では特に精神科薬により突然呼吸が止まることもあります。(私はまだ経験したことありませんが、夜勤で巡視した時に何も問題なかった方の呼吸が止まっていたということも何度かあったようです。)

そのため、どのような薬を飲んでいるのか、副作用や注意しないといけないことを事前に知っておくことも必要だと思いました。特に夜間帯はスタッフの人数も少なく発見に遅れてしまうこともあるため、しっかり巡視して呼吸しているか等の確認も必要だと思いました。

他にも精神状態が悪化し、自傷・自殺行為をすることや離院されたりすることもあります。そのような事柄が起きてしまわないように日頃から患者さんと関わり、表情や言動等を観察し精神状態のアセスメントもしておくことは精神科では特に必要だと思いました。

私が初めて身体重傷の患者さんを受けもたせてもらった時は初めてのことが多く緊張しました。視野もとても狭く、先輩看護師へ報告した際にたくさん質問されて必要な観察項目が抜けていることを指導してもらっていました。

ですが最初は狭い視野でも、少しずつ先輩看護師からいただいた指導を思い出し、同じミスを繰り返さないように意識すれば少しずつ視野は広がります。それが経験を重ねるということだと思います。まだまだ私は看護師というには経験が少ないですが、新人看護師だからこそ今から働き始める方や学生さんの身近なアドバイスになるのかと思いました。

まとめ

患者さんの現病歴や既往歴を知り、起こりうる状況を予測した上で日常生活の様子を観察し、バイタルサインや検査値といった数字と"いつもと違う"という違和感がないか観察してアセスメントしていくことが急変にいち早く気づき、対応に遅れることなく動くことができると思いました。

参考になるか分かりませんが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。お互いこれからも看護師として頑張りましょう♪

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