社会人を経験して看護師を目指す方へのアドバイス

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#696 2019/05/14UP
社会人を経験して看護師を目指す方へのアドバイス
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私自身も社会人を2年程経験した後に進学し、看護師資格を取得したのですが、同じように社会人経験をした上で医療職を目指す方が増えているように感じます。そのため実際の経験を元に、これから看護師を目指す社会人のみなさんへ心構えをアドバイスできたらと思い、書き記して述べていきたいと思います。

 

​看護師を目指した初心を忘れない!

看護師になるために、3~4年の時間を必要とするわけですが、その中でツラくて辞めてしまいたいと思うことや、実際に看護師になったあとも同様に思うことがあるかもしれません。

しかし、初めに看護師を目指すと決めた際の自分を忘れずにいてください。辞めることは簡単なのですが、自分が看護師になってその後に患者さま、そのご家族へ看護を提供することができるわけですから、働く先も一つではありませんし、自分の思い描く看護観を実現できるところで働くことで素晴らしい看護が出来るので、あくまでも初心を忘れないことは生涯にかけて大切なことです。

学校選びは大切!!

医療系だけではなく、すべての学校に言えることですが、進学先はしっかりと情報収集してから受験・進学することをオススメします。

社会人から看護師になるためには、専門学校・大学の一般入試もしくは社会人入試を受けて入学となるわけですが、進学してからこんなはずじゃなかったということがないように、オープンキャンパスへの参加やホームページなどのweb情報、または同じ学校に進学している知り合いの方がいればその方から情報を聞くなどの情報収集方法があります。

これらを行うことで受験前にこれからのキャンパスライフが想定できますし、実際に進学する学校であれば、先輩と面識を持つことで学校生活においてもアドバイスを受けやすくなることもあります。

実習は試練!?

看護師になるために避けて通れないのが「臨地実習」です。生命の誕生から老年期まで人の成長段階における分野を学び、実習に臨みます。

では実習期間の中で患者さま1人を受け持たせていただき、情報収集・アセスメントを行って患者さまの全体像を捉え、看護として必要な問題点を導き出します。そして、その問題点にいかに看護学生として看護介入することができるかを計画して実施します。さらにその結果を再評価して日々変化する患者さまの状況を常に捉えて計画を立てるということを行っていきます。

実習では患者さまへ寄り添いいかに良い看護の提供ができるかを常に考えます。

記録が書けない。学習が追い付かないといった状況で寝不足の日もあるでしょうが、学生時代にしかできない“看護”があるのであきらめることなく、楽しんでほしいと心から思います。実習の最中はその実感になかなか触れられないかもしれませんが、のちにすごくいい経験をさせてもらったんだと実感することができます。

師になった後は、複数の患者さまに対応しなくていけないため、必然的にマルチタスクになり、効率化を求められます。学生時代とのギャップをここで抱える新人看護師さんも多いと思います。しかし、本質は変わりません!受け持ちの患者さまの情報をアセスメントし、必要な看護を提供する。医師の指示のもと必要な処置や検査、点滴などを行うといった内容を整理して業務スケジュールを立て患者さまに関わります。

コミュニケーションを実習で行っていたものを援助を行いながら並行して行うといった業務の効率化を実践していくのです。その下地作りでもありますが、患者さまに精一杯の看護が提供できるように厳しい指導も激励と捉えて乗り越えていってください。

国家試験を乗り切れ!

看護師になるために最後に通過しなければならない看護師国家試験ですが、例年合格率約90%前後で推移しています。

つまり約10%の学生は不合格になっている現実があるということです。

ここまで乗り越えてきて、受験資格を得たのに不合格になっては本末転倒です。

命に携わる看護師として、常に自分の最高のパフォーマンスを発揮することができるのは能力でもあります。それを国家試験の際にも発揮することが第一歩として求められるのです。しかし、国家試験はあくまでもこれまでに学んできたことを問われているので、全く新しいことを問われているのではありません。しっかりと傾向と対策を練ることで合格を掴み取ることができます!

国家試験内容

国家試験は「必修問題・一般問題・状況設定問題」という3部構成になっています。

必修問題は8割正解しなければいけないのでプレッシャーを感じるかもしれませんが、あくまでも看護師として知っておかなければならない基本的なことを問われるので、落ち着いて取り組めば問題なく解答できます。

一般問題・状況設定問題についても問題をしっかりと読むことで、解答は見えてきます。マークシートで選択式ですので、マークミスも気をつけたいですね。

問題傾向は年々変化しており、どの出題形式でも対応できるように勉強を行っていく必要があります。

正しい勉強方法

気をつけてほしいことは短期間での必勝法はないということです。社会人からの看護学生ですから、留年や受験浪人をする余裕はありません。ですので、日々の授業から取り組み方を考えます。

分からないことをそのままにしない!そこに尽きると思います。

授業だけでは覚えるということは難しいので、繰り返し復習することで内容の理解を深め、記憶として頭の中に入りやすくなります。100%暗記ということはまず無理ですから、理解して必要な時に記憶から呼び出すことができるように訓練する必要があります。これをはじめから行っていれば、試験や実習の際にも活用できますし、試験対策として改めて一から始める必要はなく、理解・記憶の確認をするだけで良く、時間の効率化も図れます。

一番やってはいけないのは、国家試験前に闇雲に参考書や問題集を買っては手をつけてしまうことです。

取り組み自体が中途半端になってしまい、自信の喪失や不安の増大を起こしてしまうことが想定されます。それを避けるために、1冊なら1冊をしっかりと取り組みます。1つの問題でも出題形式を変えることで違う問題になりますから、根拠をしっかりと述べられるように学習を合わせて行うことで、出題傾向を変えて出題されても動じることなく対応できるようになり、模擬試験も点数をしっかり取ることができるようになりますから、自信を持って試験に臨めると思います。

まとめ

最後に、社会人から看護師を目指すみなさんは目的がしっかりとあって志望されていると思います。医療の現場ではじめは戸惑うことも多いと思いますが、社会を経験しているからこそ一つの見え方だけでなく、多方面からの見かたができたりといった強みもあると思います。

落ち着いてひとつひとつ課題をクリアしていくことで素晴らしい看護師へなれると思うので、諦めずに頑張ってください。

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