求人を探しながらでも大丈夫!ソーシャルワーカーが転職を考える際に大切にしてほしいこと

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#688 2019/04/10UP
求人を探しながらでも大丈夫!ソーシャルワーカーが転職を考える際に大切にしてほしいこと
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MSW として、現在の職場から転職を考えている方へ、日頃から求人をチェックしている方、一度立ち止まって、より客観的な多角的な視点で、現状を見つめ直してみませんか?転職するにしてもそうでないにしても、足を止めることで、これまで見えなかったものが見えてくる可能性があります。転職という人生の転換期を焦る必要はありません。「急がば回れ」の気持ちで記事を読んでみてください。

 

MSWで転職の際に考えるポイント

私は現役のMSW として今も働いています。これまでの経験を通して実感したものを簡単なアドバイスとしてお聞き下さい。

まず、結論から申しあげると、MSW として求人を見たり、転職を考えている方は、隣の庭は青く見えるように、必ずどこの職場でも、MSW としての大変さや言葉に言い表せないジレンマのようなものは存在します。

要するに、どの宿場でも不満はあるもので、MSW としてどうその不満と向き合い、うまく付き合っていけるかといった点が大切になります。


私自身も、長く勤めた職場に不満を持つようになると、毎日のように求人を見るようになりました。

MSW としてやりたい支援はなにか

私は大学で社会福祉士の資格を取得後、二次の急性期病院でMSWとして10年勤めました。急性期では、患者支援の幅が非常に広く、病院にある全ての科目の受診入院支援(前方支援)、退院支援(後方支援)、入院費の不安、緊急入院による患者家族への心理的支援などを主に行っていました。

そんな中で、MSW として150床の小さい病院ながらも、主任という立場で働かせてもらい、多くの経験と遣り甲斐を感じることができました。

しかし、長く働くなかで、もっと自分自身のMSW としての技術や知識、経験値のレベルを上げたい、大学病院や三次救急病院で働きたいと思い、転職をすることになりました。

その後、私は某大学病院でMSW として再スタートを切ることができ、自分の設定した目標に向かって邁進し始めました。しかし、働き始めて二年間、私はある働きにくさを感じ始めました。

それは、規模の大きい病院では当たり前にある縦割り社会です。MSW が介入できる範囲は、基本的に該当科を絞られ、退院支援(後方支援)のみ、介入できる範囲も決まってきます。

当然、二次救急病院とは平均在院日数も異なるし、役割も大きくこと違うので、同じ土俵で考えてはいけないのですが、二次救急でとても近い部分で患者家族と関われていた自分を思い出しました。

転職は慎重に

そして、思ったことが、自分がMSW として一番どういった立場で患者家族を支援したいのか、支援をするうえで最も根本に当たる部分を考えさせられたのです。

同じ病院と言えど、現代では病院は明確に機能分類をされています。自分自身がどうなりたいのか、どう患者家族を支援をしていきたいのか、転職前に一度立ち止まるべきだと思います。もちろん、私のように転職してみてわかることもありますから、転職を否定するわけでは全くありません。

現代では、大学病院、二次救急病院、回復期リハビリテーション病院、地域包括ケア病棟、精神科や認知症病棟、病院だけでもこれだけ(細かくすればもっと)の種別に別れており、自分自身がどこで働く適性があるのかを考えることは、転職という人生の一大イベントにおいて、とても大切なことです。

他のMSW と交流を持つことの大切さ

MSW の分母はとても少ないです。

最近でこそ、MSW の役割が見直されて、どの病院においてもMSW が一定条件を満たせれば、病院側に加算がつくようになってきました。それだけMSW の存在意義は医療業界で見直されてきています。

そして、そんな中で、転職を検討するにあたり、他の病院のMSW と交流をもつことは、あらゆる種別の病院の新鮮な情報を得ることに繋がり、良くも悪くも、現在の貴方の既成概念を取り壊す可能性があります。

まずは、ネット上のは確定的な内容だけでなく、これらの生の情報を得てから転職について検討することをおすすめします。

 

求人情報の見極め方法

MSW の求人はインターネット上で思った以上に募集があります。それだけ離職率もまだまだ高く、一度病院勤務を経験して離職した人は中々病院に戻らないという現状もあるようです。

そんな中で、数多くある病院のMSW 募集の見極めかたをお伝えします。

まずは、その病院に何人のMSW が勤務しているか

ということです。勤務人数が二人や三人の病院は避けることをおすすめします。

なぜなら、MSW は多忙を極める職種でもあり、仮にMSW が二人しかいない職場だとすれば、貴方が入職した場合、多忙なMSW からしか指導をされないことになりますので、当然疎かになってしまう部分が出てくるわけなのです。

また、MSW が多くのいる病院のメリットとしては、やはり多くの先輩MSW からの声を聞けること、生きた強制が目の前に複数冊あるわけですから、当然言われたことに疑問を覚えることもあるかもしれませんが、それもひとつの経験だと思います。

また、求人については、民間の仲介業者はもちろん、日本MSW 協会では毎日のようにMSW 求人の更新がされています。

MSW 協会の求人掲示板に載っている病院は、その病院のMSW は協会に所属し、協会主催の研修かをチェックしてください。

 

種別の異なる病院への転職は要注意!

前述のように、現代の病院機能には様々なものがあり、それだけ役割分担が明確にされています。この役割分担は、当然MSW として働く際にも、病院のとの違いが際立つものとなっています。

最低限として、各病院種別について把握することが必要です。病院で働き始めてから、これは自分のやりたい仕事とは違う、といっんたことにならないように、自分自身の身を守るためと、貴方のキャリアを傷つけないためでもあります。

働く前から全てがわかる職場はありませんが、知ろうとすることでわかるものもあります。それは貴方の努力次第なので変わりますので、転職前に今一度広い視野をもって求人サイトを覗いてみてください。転職するか否か、転職するとしても転職先を見直す契機になるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
MSW として転職を考える際には

 ①様々な機能を有する病院MSW から情報を得ること
 ②希望する転職先は、マンパワーや教育環境が充実しているかどうか
 ③自分が目指すMSW 像を明確にすること

ただ漠然と給与面などだけで転職先を検討するのでは、長く続けられない可能性もあります。ある程度時間をかけて必要なポイントをおさえて求人を探してみてください。貴方の理想の職場が見つかることを心より祈っています。

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