【看護学生/看護師必見!】手術室看護師を目指すためのコツ

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#675 2019/04/30UP
【看護学生/看護師必見!】手術室看護師を目指すためのコツ
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手術室って看護師でも実際に配属にならないとまったく知らない世界です。学生時代に手術室見学ができても、患者さんや手術自体に必死で覚えていない!なんて世界ですから、私自身が手術室看護師としての経験したことをもとにこれから手術室看護師として歩む皆さんへアドバイスをおくりたいと思います。
 

手術室看護師とは!

看護師として働く上で、病棟勤務や外来勤務は容易に想像ができますよね?でも、手術を行っている病院であれば、必然的に手術室看護師という存在もあるわけです。手術室の中ってどうなっているの?手術室看護師ってどんな仕事をしているの?ドラマなどでしか知らない!なんて人も多いと思います。

確かに閉ざされた空間であり、手術という日常とは異なる環境での勤務は非常に緊張感を持ったものといえるでしょう。

では実際にどのようなことをするのか見ていきましょう。

直接看護師

手術で手洗いをして清潔野で医師と手術に臨む看護師で器械出しとも言われます。
手術の流れに沿った正確な器具の受け渡し、執刀医・助手とのコミュニケーション、術野を見て先を予測しながら対応することを求められます。

手術室へ配属されるとまずは直接介助に入ることがほとんどであると思います。
日々新しいことを指導受けてパニックになるかもしれませんが、少しずつ覚えて、できることが増えていくと楽しさも出てきてやりがいを感じると思います。

医師、指導者から厳しい言葉をあびることもありますが、自分がしっかりと対応す
ることができると、手術の時間も短縮され、患者さんの負担軽減にも繋がります。つまり、侵襲が軽減できるということでこれも立派な看護なのです。

外回り看護師

外回り看護師は手術前の準備や麻酔科医との連携、患者さんの術前訪問など必要な情報を取り、安全・安楽に手術が進行されるようにサポートする役割があります。手術に関わるスタッフの調整なども行い、麻酔科医・執刀医・直接看護師のサポートを行いながら、患者さんのバイタルサインなどにも気を配り全体を把握しながら対応していきます。

手術室看護師は大きく分けると以上のような役割になりますが、それぞれに何をしているのかという細かなところはなかなか見えないものです。手術の大きさによっては一日複数症例につくこともあります。各施設により運用方法が異なることがありますが、チームとして動くのが手術室看護師です。

手術室看護師としての準備

手術室への配属が決まったら、まず意識することは新人のつもりで取り組むことです。看護師の仕事は多岐に渡りますから、部署が異なれば新人と同じです。新しいことを学ぶ環境に身を置くことになるので、自分が学ぶ姿勢になることが重要です。

清潔・不潔の徹底

まず一番言われることですね。不潔と表現すると困惑するかもしれませんが、手術という清潔操作で行われる環境では絶対的なものですから、ここは妥協せずにしっかりと身に着けましょう。これは患者さんを感染症から守るという意味でもありますから、不潔にしていないかということを念頭に動いてみてください。

麻酔方法についての学習

手術といえば、麻酔は切っても切り離せない関係です。どの手術でどの麻酔方法なのか、なぜその麻酔方法なのか、種類も覚えますが、使用薬剤や麻酔科医の手順も覚える必要があります。メモやノートを取ると思いますが、イメージが残るようにイラストや写真を追加するなど工夫することで吸収しやすくなると思います。また先輩看護師の方法をマネすることも自分のあるべき姿をイメージしやすくなるので良い方法だと思います。
・手術手順について
さまざまな手術があり、そこには手術の流れ・手順があります。はじめは聞いたこともない名前が飛び交っていて何もわからないかもしれませんが、地道に器具の名前を覚え、手術について少しずつ身に着けいくことになります。こちらもイラストや写真を追加するなど記憶に残る方法を取ることで吸収が早まると思います。

手術室看護とは

学生時代から思い描く看護師像とは異なり、手術室看護が見出せなくて困惑する看護師も存在します。でも考えてみてください、手術室でも看護が行われているからこそ安全に患者さんが手術を受けることが出来るのです。

例えば、体温管理も立派な看護です。手術室は執刀医に合わせて術中は室温を下げられてしまいますが、患者さんには温風で保温したり、背中に保温マットを使用したりと低体温にならないように看護をしているわけです。また、褥瘡予防もそうです。体位による圧迫がないように体位を工夫することも術後の回復に影響を及ぼすことに繋がるので立派な看護となります。

このように直接的に患者さんと対話して看護していくのではない部分も大いにありますが、ひとつひとつが確実に行われることで安全に手術を進めることができるのです。自分一人ではできないことも手術室看護師が揃って、または麻酔科や執刀医までも含めて向き合うことで、困難な症例であっても乗り越えていけるチームワークが手術室にはあります。

また術前訪問で不安の軽減を行うなど精神面のケアなども行いますし短時間の中で最大限の看護を行うべく日々協力していく手術室看護師は病棟や外来にはない魅力を持った看護を提供できるのです。そしてスキルという分野でも成長することが出来ます!

手術室看護師のメリット

  • 手術について詳しくなり、解剖にも強くなる
  • 麻酔についての知識・技術が向上する
  • 医師への耐性ができる
  • 基本的に土日休み

メリットは細かく上げれば切りがないですが、メリットだらけです。

手術室看護師のデメリット

  • 患者さんとのコミュニケーションが少ない
  • 少人数対応であることが多く、プレッシャーが大きい

デメリットというデメリットはありませんね。デメリットというより、それを糧にどうやって更にいい看護を提供できるかといった発想になっていくと思うので、必要なものではなでしょうか。

キャリアアップ

手術室看護師には

  • 周手術期管理チーム看護師
  • 手術看護実践看護師
  • 第2種滅菌技師
  • 手術看護認定看護師

といった更なるキャリアアップがあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
見えない手術室というものが少しはお分かりいただけたでしょうか?手術室看護師はより医療という現場で医師と密接に接しているので、専門性に特化しています。求められるものも技術面にある部分がありますが、本質的なところは看護で共通ですので、患者さんのためにいかに考え、学び、行動するか!そこにつきます。この機会に手術室看護師にどっぷりとつかってみましょう。

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