介護施設には向き不向きがある?介護の転職、求人情報を見る前に知っておきたいこと

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#652 2019/04/13UP
介護施設には向き不向きがある?介護の転職、求人情報を見る前に知っておきたいこと
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「介護施設で働きたい」「今度は介護施設の○○で働きたい」などと思い、頻繁に介護の求人に目を通している方も居るでしょう。
ですが介護の仕事は働く場所によって向き不向きのある仕事でもあります。
そのため、就職や転職の前にしっかりと介護施設のことを知っておく必要があります。

介護施設ってどんな所があるの?

介護施設には主にこのような働く場所があります。

  • 特別養護老人ホーム
  • ショートステイサービス
  • デイサービス
  • グループホーム
  • ケアハウス
  • 介護老人保健施設

これら6つになります。

もっと詳しくすると、訪問介護やシニア向け分譲マンションや介護付き老人ホームなど、介護の仕事をあまり知らない人には聞き慣れないような働き場所になります。そのため今回は介護の仕事をあまり知らない人でも1度は耳にしたことがある介護施設をもっと詳しく説明致します。

介護の求人見る前に介護施設の種類や特徴を知っておくと良い意味で考えが変わり、希望範囲が広くなります。

介護施設の特徴

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームには主に認知症や寝たきりなど、常時介護を必要とする方が入居しているのが特徴です。
常時介護を必要としていない方も居ますが、“見守り“が必須なのも特徴になります。
特別養護老人ホームに入居している方は原則65歳以上で要介護度が3~5の方です。

ショートステイサービス

ショートステイサービスは短期入所のみを扱っているのが特徴です。
“短期入所“というのは特別養護老人ホームのようにずっと入居しているのではなく、主に自宅で生活をしている方が様々な理由で数日~1ヶ月未満程の入居をします。

1日だけ入居する方も居るのでショートステイサービスの入居者の入れ替わりは激しいのも特徴と言えます。稀ではありますが、特別養護老人ホームとショートステイサービスが同じ施設内にある場合、特別養護老人ホームの空きをショートステイサービスを利用しながら空きを待っている方も居ます。

その場合1ヶ月未満の入居ではなく毎日ショートステイサービスを利用しています。ショートステイサービスの利用は要介護度1~5の認定を受けた方で、40~64歳の特定疾患により要介護度が診断された方が利用することができます。

デイサービス

デイサービスは日帰りの介護施設になります。
食事と送迎付きで、要介護度によって利用時間の料金やサービスの料金が数十円~数百円程異なるのが特徴です。デイサービスは大体9時30分~16時まで利用できるところが多く、同居中の家族にとっては息抜きができる時間でもあります。

グループホーム

グループホームとは少人数で生活しているのが特徴です。
大体1ユニット5~9人と小規模なため家族の様なアットホーム空間が特徴でもあります。グループホームには65歳以上で要支援2~要介護度5の方が入居しているので、入居者に合った生活を送ることができます。

ケアハウス

ケアハウスとは身寄りのないお年寄りや家族との同居が難しい高齢者が入居しているのが特徴です。

60歳以上の方が入居していて、ショートステイサービスや特別養護老人ホームなどとはちょっと雰囲気が違う施設になります。

介護老人保健施設

介護老人保健施設とは医師や看護師、専門リハビリスタッフなどから日常的ケア・医療ケアを受けて在宅での生活を目標に入居しているのが特徴です。
原則として介護老人保健施設での入居は3ヶ月までと決められているので3ヶ月以上入居している方は基本的に居ません。
介護老人保健施設には要介護度1~5の60歳以上であれば入居することができます。

介護職に向いている人・向いていない人

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームに向いている人は“基礎“ができている方です。

特別養護老人ホームで働く上で毎日の起床介助や就寝介助、トイレ介助や入浴介助など体を全面的に使った介護が必須になります。
そのため基礎が身についていないと入居者にケガをさせてしてしまったり、自分が腰を悪くしてしまうことがあります。
なので、介護初心者の方には体力的に向いていないでしょう。
介護関係の学校に行っているまたは行っていた方であれば介護初心者でもそれほど問題はありません。

ショートステイサービス

ショートステイサービスに向いている方は“細かい“方です。

ショートステイは数日~数週間と、期間限定での利用になるため入居日と退去日に荷物チェックを行います。
この荷物チェックはかなり細かく行い、靴下屋下着の枚数、ポケットティッシュの数など全ての持物をチェックします。
そのため大雑把な人がショートステイサービスで働くと退去日に色々なものがなかったり、ご家族からのクレーム原因にもなります。
なので、大雑把な方はショートステイサービスには向いていないでしょう。

デイサービス

デイサービスの職員はレクリエーションと送迎が主な仕事になります。
そのため元気があって車の運転を苦に感じない方に向いています。

反対に人前で何かをするのが苦手であったり、大きな声を出すのに抵抗がある方はデイサービスには向いていません。
また、出勤日は必ず片道30~1時間の送迎があるため運転が下手な方や苦手な方にとってストレスを感じやすい環境です。
デイサービスを利用している方は自立している方がほとんどなので介護初心者の方でも働きやすいです。

グループホーム

グループホームには“心が広い方“が向いています。

もちろんどの介護施設で働くとしても心の広さは大事ですが、グループホームではより心の広さが必要になってきます。
その理由としてはアットホームな空間が多いグループホームでは、入居者の方は職員に対して家族のように接してきます。
そのためちょっと度の超えたお願いをされたり、冗談とは言えないような言葉を言われたり、わがままな一面があったりします。
こうした言動に対して怒らず、柔らかく対応できる方の方が好ましいです。
反対に短気な方はグループホームでの勤務は向いていません。

ケアハウス

ケアハウスでは“感情移入しない方“が向いています。

ケアハウスには身寄りのないお年寄りや家族との同居が難しい高齢者が入居しているなど様々な理由を持った方が多いため「○○さんは○○だから孫のように接してあげよう
」「○○さんは○○だから常に近くに居てあげよう」といった理由を知った上で感情移入をし、それを行動にしてしまう方は入居者の方と平等に接することができないためケアハウスでの勤務は向いていません。
良い意味で感情移入せず、どの入居者の方にも平等に接することができる方はケアハウスに向いています。
また、身寄りのない入居者が多いため、お話好きな方もケアハウスに向いています。

介護老人保健施設

介護老人保健施設には“寄り添える方“が向いています。

自宅での生活を目標に介護老人保健施設でケアを行っている入居者の方をしっかりとフォローできる方は非常に向いています。
入居者の方が何かできないことがあったり、不得意なことがあった時に「なんでできないんだよ…」などと心の中で思ってしまう方は介護老人保健施設には向いていないかもしれません。

ちなみに、求人には書かれていないことが多いのですが、介護施設では会議やイベント、勉強会などをやっている施設が多くこうした時は休日出勤や残業は当たり前です。そのためどの施設に対しても言えることは“介護の仕事を楽しめること“が大切になってきます。

介護の仕事は臨機応変な対応が必要になってくるため、求人通りではないことがほとんどです。なので、“休日は月に〇日““完全週休2日制“などといったことはあまり信用しない方が良いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
介護施設の場所によって自分に向いていたり向いていない場所があったかと思います。
お給料や休みだけで働く場所を決めてしまうと後に大きなストレスの原因となったり、体を壊してしまう原因にもなります。
もちろん働く場所での向き不向きはありますが、どの介護施設にも良いところは沢山あります。
職員が楽しく働いている介護施設は入居者の方の笑顔が非常に多いです。
なので、この記事を参考に自分に合った就職・転職先を見つけてみてください。

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