介護の仕事を辞めて、復帰した私の求人体験談!(求人ポイント)

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#643 2019/04/07UP
介護の仕事を辞めて、復帰した私の求人体験談!(求人ポイント)
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介護士を目指す皆さんに、介護の仕事の魅力と現場でのジレンマを私の経験を通して紹介していき、自身の経験から、良い施設、長く働ける職場選びの求人のポイントをお伝えします。

 

介護の仕事をはじめた理由

 

私が介護の仕事と出会ったのは、20代前半のことです。

その頃は介護保険が始まり、4~5年ほど経過した頃でした。お金がなく困っていた私は、その施設で働いていた友人から

「一晩夜勤をすれば、朝帰るときに社長から8,000円もらえるよ」

との話を聞き、母親も看護師で施設で働いていたこともあり、介護に関心もないわけではなく、何より即金でもらえるという点だけを魅力に感じ、すぐにその話に飛びつきました。

その施設は自宅を少し改修しているくらいで、15人ほどのお年寄りが生活をしていました。駆け出しの施設でもあり、求人を載せても問い合わせはあまりなく、広告に載せるだけでも結構な金額がかかるため、私のような友達や紹介を通じて働いている方々がほとんどでした。それが私と介護の仕事の始まりでした。

働く前は「下の世話やでかい声を出す人とかがたくさんいるんだろうか」等の不安な気持ちもありましたが、借金の催促の電話が鳴りやまず背に腹は代えられないと、とりあえずやってみようとこの業界に飛び込みました。

紹介してもらった友人と初めて入った夜勤では

  • 「コーヒーをくれ~」と常に叫んでいるおじいさん
  • 気付いたら素っ裸になっているおばあさん


「なんじゃここは」と思った記憶があります。

初日は友人が行う業務を見学しながら朝を迎え、仕事終わりに社長のもとへ行き、寝起きの社長の財布から「はい、おつかれさん」と8,000円をもらい、家へ帰りました。

今では考えられないですが、「夜勤→明け→休み」という流れはなく「夜勤→明け→夜勤→明け…」というシフトで仕事に入り、朝仕事が終わると寝ている社長を起こしては8,000円をもらう生活が半年ほど経過した時、社長から「求人を出しても人が来ないから、昼間の勤務もやってみないか?」という提案を受けました。

特に断る理由もないので、「わかりました」と二つ返事で了解をして昼間の勤務もするようになりました。しかし夜勤をする職員もなかなか集まらず、社長の身内も仕事を手伝っていましたが、それでも追い付かず、私と紹介してもらった友人は「まだ若いし、稼ぎたいだろう」と昼間勤務をして、そのまま夜勤もぶっ通しで入る24時間勤務が当たり前のようになりました。

社長からは一人体制での夜勤でしたが、「1時~5時は仮眠時間で寝ていいよ」と仮眠時間をもらいました。そうした勤務で給料は20万円に届くか届かないかでしたが、お年寄りと接することが楽しく、自由に色々な支援をすることに社長は見守ってくれ、とても働きやすい環境でした。

そのうちに施設の敷地内にプレハブを3棟建てて「今日からここに住むか?」と提案があり、私と友人は歩いて徒歩20歩で会社に着く、何とも好立地な場所に住むことになりました。

新しい日勤の職場での出来事

そうした生活を2年ほど経ったころ、私は結婚をすることになり、住む場所も変えて、仕事も24時間ぶっ通しで働く環境から変えてほしいとお願いをされ、お世話になった施設を退職し、違う施設へ転職しました。その施設では「夜勤→明け→休み」ととてもベーシックな勤務(それが当たり前)で働き始めました。

その施設には、食事を食べることも言葉も忘れ、話すことも「あー」「うー」しか話さず、胃ろうで栄養を補給し、補給しているときは身体拘束をして抜かないように対応したり、常に施設内をあてもなく歩いている「Gさん」という方がいました。

Gさんは寝ることもあまりなく夜勤に入るときは常に苦労させられました。他の方の居室に入ったり、手をあげたりとやりたい放題でした。

ある日の夜勤の時に、またGさんは寝ないで常に動いていました。私のイライラも募り布団に押し倒すように突き飛ばしてしまいました。Gさんは頭を打ち大きなたんこぶを作ってしまいました。この時私は何とも言えない自己嫌悪に陥り、今までは「この仕事は自分にとって天職だ」と思っていましたが、それは間違いだったと思うようになりました。

日に日に仕事に行くのが嫌になり、「介護から離れたい」と思う気持ちも大きくなりました。そうした気持ちでは長続きはせず、その施設を退職することになり、以前から興味があった営業の分野の仕事を求人広告が入るたびに探しました。

目に留まったのは、某お掃除レンタルの会社の営業でした。無事に入社した私は毎日モップやマットの交換作業をしてお客さんとも顔なじみになり、世間話をしたり商品を紹介したりする仕事をしていました。

介護の仕事よりも給料は格段に上がり、順風満帆な日々でしたが、「仕事のやりがい」という点では、心のどこかで介護の仕事に対して未練があったのだと思います。

それでも、なぜ自分が介護を離れたのかということを考えると、「自分には向いていなかったのだ」と見て見ぬふりをしていました。しかしそんな見て見ぬふりも、気持ちを抑え込めば抑え込むほど、介護に対しての未練は大きくなり、気付けば営業をかける場所は介護施設ばかり行き、色々な話を聞いたり、施設の中を見させていただいていました。

その中にたまたま知り合いが働いている施設で、「また介護の仕事やってみないか」と施設長から話があり、3年ほど働いた会社を辞め、現在の施設に入職しました。今の時代、高齢者施設はかなりの数があり、どこも人材確保に苦労をしています。私の場合は周りの人たちに恵まれたおかげで、転職に成功したと思っていますが、介護、医療の職場では人間関係も特に重要だと思います。

なので求人広告に度々掲載されている施設はひょっとしたら、何か問題があるのかもしれません。

百聞は一見にしかずです。

積極的に施設の見学をして、施設内の空気感を肌で感じることとても大事だと思います。私の体験談で参考になるかわかりませんが、転職や復帰を考えている方のご参考になればと思います。

まとめ

ご覧いただきありがとうございました。私は今の職場に入り10年目を迎えますが、ここに至るまでに様々な葛藤や経験をしながら、介護から離れて、再び復帰をしました。給料や環境はまだまだ改善の余地があると思いますが、人と人との繋がりを感じれるかけがえのない仕事だと思いますので、復帰や転職を考えている方は、積極的に施設見学をして自分の目で働く環境を見ることをポイントとしてお伝えしたいと思います。

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