入院している患者さんの場合、その患者さんを長く看護することになるので関係性をよくすることが大切ですね。しかしその患者さんの中には、やっぱり少し気難しいと思う人もいるものです。そんな患者さんに対して、どんな風に接したらいいのかご紹介します。
気難しい患者さんへの接し方のコツ!
気難しいと思う患者さんへの接し方や考え方のコツについてご紹介します。
その人の背景を知る
その患者さんは、生まれた時からそんな態度ではないのです。その人が育って来た環境等が関係していることがあります。そのため、その患者さんがどんな環境で過ごしてきたのかそのことをよく知っておきます。
よく知ると、なるほどと思うこともあるのです。全く知らないというよりも、その患者さんのことを知ると、許せることが多いです。
その知るというのは、直接患者さんと話をする中で知ることができますね。ちょっとした時に、患者さん自身が自分のことを話すことがあります。その話を聞き、知ることができます。
また看護師の場合は、患者さんのカルテにある程度病気の経過やそのほかにも患者さんの情報を記載しているのです。その内容について、きちんと目を通しているうことも重要ですね。
患者さんは弱い人だと認識する
患者さんは、病気があるので入院をしてきています。
そのため、看護師よりもはるかにケアを受けることが大切なのです。その時、看護師として嫌なことを言われたりすることもあるでしょう。その時は、看護師も人間なので、ちょっと辛くなりますね。
しかしその時に考え方をかえるのです。
それは、患者さんは弱い人だと思うことなのです。人というのは、痛みがあると人に対して優しくすることができません。悩みがあると、同じように気にすることができなくなったり少なくなったりするのです。その事からも、心身ともにに弱くなっていると思って許すようにします。
弱い人は、いろいろなことを言うのは当たり前なのです。そのように思うと、嫌なことを言われたり無理なことを言われたりしても、看護師自身が気持ちが萎えることなく接することができるコツとなります。
患者さんと看護師という立場を認識する
患者さんも看護師も同じ人間なので、辛いこともあります。
その時自分の体調が悪い時など、より気むつかしい患者さんと接するとイラっとしてしまうことがあるのです。それは自分も体調が悪いのにと、そんな風に思ってしまうのですね。しかし思ってみると、看護師の場合はそのことを仕事としています。そして患者さんは、看護師からケアを受けることが当然できる立場なのです。そのように思うと、プロとして自分の仕事を再認識することができ、頑張れます。
患者さんのことをスタッフで共有する
患者さんが、嫌がることとして同じことを何度もスタッフに伝えないといけないということがあります。それはほかの看護師に伝えていたのに、どうして共有できていないのかと思ってイライラしてしまうのです。
そしてそのことは、当然のことですね。
患者さんが悪くはないのです。しかし看護師としては、そのことについて自分が関わっていないのでピンと来ることがなくその時に謝ることがないのです。自分と関係なしと思うこともあるんですね。しかしその時は、連携が取れていなかったことに対して謝ることが大事です。
こちらが悪いことについては、患者さんの必死になって攻めることがあるので素直に謝るようにしましょう。すると、患者さんの気持ちも少しは落ち着くのです。
そして一番大切なこととして、その患者さんから言われたことは決して忘れずに伝えることなのです。看護師同士で共有することが大切です。その時に、忘れない様に伝える、メモをするなどしておきましょう。
カンファレンスで患者さんの気持ちを理解する
看護師に対して、無理なことを言ったり難しいことを言ったりするのは何かの理由があるはずです。そのことについて、一人の看護師が悩んでいても解決をさせることができません。そこで、やっぱり看護師同士でその理由について考えたり意見を出し合ったりすることで、患者さんの知らなかった情報を得ることができます。すると、納得することもあるのではないでしょうか。
患者さんの話をよく聞く
これは当たり前のことなのですが、よく聞いていない場合が多いです。
聞くというよりも、自分が知りたい情報だけを患者さんから聞き出すことが多いですね。その時、患者さんとしてはストレスが溜まってしまいます。ストレスがたまると、看護師に強く当たることが多くなるのです。そのため、そのストレスをはけ口として看護師が聞く事が大事です。その時、決して口答えをしてはいけません。その時は、患者さんの聞き役になります。患者さん自身も聞いてもらえたと、少し納得をすることができるのです。そのようにちょっとしたことですが、聞くということはとても重要です。
嫌な顔をしない
難しい患者さんの前では、ちょっと嫌な顔になってしまうことがありますね。
しかしそれは禁止です。
それはなんといっても、むつかしい患者さんというのはそんなちょっとしたことに対してとても敏感になっているからです。ほかの人よりも感受性が強いので、そんな風にむつかしくなってしまうんですね。そのことかラも、むつかしい患者さんほど笑顔で接したり、嫌な顔をせずに接することが重要です。
医師とも情報を共有する
患者さんがむつかしくなるのは、看護のことばかりではありません。医療行為に対しても不満を持っていることが多いです。そのため、カンファレンスをする時などに、医師と一緒に解決策を見出すことも一つです。また医師から、患者さんのことについてどんなに接したらいいのかアドバイスを受けることもできます。
まとめ
いかがでしたか?難しい患者さんに対しては、看護師はできるだけ関わりを持ちたくないものです。しかし遠ざかるほど、その解決策も遠ざかってしまいます。ひとりで悩むよりも、いろいろな人の意見を聞いてアドバイスを受けるとその解決策を見出すことができます。そしてそのような患者さんと、プロとして接することができるようになります。
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