ここで差をつけたい！履歴書の印象がアップするひと手間とは！？・就職お役立ちコラム

#608 2019/03/05UP

ここで差をつけたい！履歴書の印象がアップするひと手間とは！？

看護師や介護福祉士を目指す皆さんが就職・転職をするとき、最初に相手との間をつなぐものは履歴書です。忙しいなかで準備するときは、時間や労力、金銭のかかることを節約したくなりますが、このようなちょっとした努力の積み重ねには、人事採用者の印象をよりよくするポイントがつまっているのです。ここでは、履歴書を準備・送付する際に工夫したいポイントをご紹介します。

最も大切なのは顔写真！

就職活動で皆さんが最初に用意する履歴書は、人事採用者があなたに関わるものとして最初に目にふれるものでもあります。その履歴書のなかで、人が最初に見るのは顔写真だといわれています。

「もし私が人事採用担当者だったら…」と想像してみてください。

やはり名前か顔のどちらかをまず見たくなりますよね。面接の際にも入室時の第一印象は大切だといわれていますが、履歴書の写真は、人事採用者へあなたの印象を自己PRするためにも重要な情報なのです。

看護師や介護福祉士など医療福祉系への就職や転職を目指す時、人事採用者はどのような人に「うちの職場で一緒に仕事をしてほしい」と思うでしょうか？

応募者が複数いて採用の優先順位に迷った時、同じ位の知識・技術を持っている人であれば、看護師などの対人援助職として印象のよい人、清潔感のある人に就職してもらいたいと感じるのではないでしょうか。

近年では、スマートフォンで自分で撮影した写真や誰かに撮ってもらった写真を使って、コンビニエンスストアでプリントして貼り付けることのできる証明写真があります。安くてすぐプリントできるのがメリットなのですが、この証明写真は、いわば素人のスナップ写真のようなものです。

証明写真で、よりプラスのイメージを反映させるためのおススメ順は、「写真館で撮る」→「証明写真機で撮る」です。

しっかりした技術を持っているプロに撮影を依頼すれば、顔にあたるライトや表情の写し方、背景処理の美しさによって、あなたの印象をよりアップさせる効果が期待できます。就職や転職の希望先に多くの候補者がいる可能性があるなかで、「ここで働きたい！」という職場を希望されるのであれば、いっそうオススメの方法です。

履歴書を入れるクリアファイルを用意する

履歴書を郵送する時、封筒に履歴書をそのまま入れようとしたりしていませんか？

大学などの就職指導では、ビジネスマナーとして「クリアファイルに入れたうえで封筒に入れる」ことが指導されています。

ですから、これから就職や転職を目指す皆さんもクリアファイルを用意しましょう。投函までのあいだや郵送過程で、もしも郵便物が濡れてしまったら、中に入っている履歴書が濡れてしまうリスクが高いです。ちょっとした水滴ならばそれほど被害はありませんが、場合によってはせっかく書いた履歴書の文字も滲んでしまうリスクが高いです。

また、面接時に直接手渡しする場合にも、きれいなクリアアイルに挟んだものを取り出して中身をお渡しするというのがマナーです。郵送という間接的な渡し方のなかでも、相手への心配りや気持ちが込められていることで印象がよくなるものです。採用担当者が気持ちよくあなたの履歴書を受け取り、目を通せるように、送付書類のサイズに適したクリアファイルを用意しましょう。

白色の封筒で提出する

履歴書は郵送で提出することが多いと思います。その際に気をつけたいのが封筒です。封筒は、白色のビジネス用のものを用います。

茶封筒は、どこでも簡単に入手しやすいことから履歴書も茶封筒で送る人がいます。しかし、これは受け取り手にとってマイナス評価になりやすいのです。

「そういうことは気にしない」という担当者もいますが、送付先での受け取られ方が分からない以上は、「こうした方がよい」ということは行った方が無難です。

また送付先に「履歴書の入っている書類だ」ということをしっかりと分かっていただくためにも白封筒は役に立ちます。

就職希望先には、毎日様々な書類が届きます。それらは茶封筒であることが多く、あなたの履歴書もそのなかに混ざって届くのです。郵便を受け取った担当者にとっても、「大切な書類」を見つけやすく、処理しやすいというメリットもあります。

履歴書には「履歴書在中」と朱書きしますが、白封筒のほうが茶封筒よりもはっきり見えることは明らかでしょう。

多少探すのに手間がかかっても、金銭的な負担があっても、白色の封筒を準備しましょう。

封筒のサイズは、大型を用いる

白封筒にすることに加えて、もうひとつ押さえておきたいことは、封筒の大きさです。

「薄い書類を送るだけだし、郵送料を抑えたいので、履歴書を三つ折りにして送付した」

という人がいます。しかし、三つ折りにされた小さな封筒は、他の郵便物にまぎれやすいことに加えて、採用担当者が書類選考をする時に折れ曲がったものを開いてみることになるので、パッと見た印象で「よりきれいな状態の履歴書」（折れ目がついていない履歴書）に比べて見劣りしてしまいます。

また、折れ曲がった書類を手に取って読むことを想像してもお分かりのとおり、書類を読みにくくなってしまうのです。このようなちょっとしたことがマイナスのイメージの積み重ねとならないよう、履歴書を折らずに入れることのできる大きさの白色封筒を用意しましょう。

カバーレター（送付状）を用意する

履歴書を郵送で送る時にもうひとつ大切にしたいのがカバーレター（送付状）で、これもビジネスマナーのひとつで、「きちんと職場マナーやビジネスマナーを理解しているか」を判断されるポイントなのです。

送付状の書式には様々な書き方があり、簡単に調べることができるのでここでは割愛しますが、カバーレターの主旨は、「このたび履歴書をお送りさせていただきました。ご査収くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします」というメッセージを相手に伝えるということです。

よく考えたら、就職希望先から指定された書類一式をただ封筒にポンと入れて送るだけでは、何ともぶっきらぼうですよね。

あなたが仮に就職・転職の希望先に行って採用担当者へ履歴書を渡すといった場合に、相手へ無言で履歴書を渡さないのと同じことなのです。カバーレターは用紙1枚で書くのが基本です。中身は相手に伝えたい必要事項がきちんと書かれていればよく、いたってシンプルな書類ですが、これも送付した相手の人柄やビジネスマナーの理解度の参考になる可能性をふまえて準備しましょう。