結婚を機に転居し、新たに就職先を探したい女性看護師へ

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#602 2019/02/27UP
結婚を機に転居し、新たに就職先を探したい女性看護師へ
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結婚や婚約に伴いパートナーの住む土地へ引越し、新たに就職先を探そうと考えている女性看護師のみなさん。
パートナーの転勤や妊娠の可能性があるが、どうするべきか…就職先の選び方や面接のポイントをご紹介します。
 

結婚後の看護師求人、転職のコツ

女性にとって人生の一大イベントのひとつ、「結婚」。

そして結婚に伴い必要となることが多いのが転居です。

新たな住居が現在の就職先から近ければ良いですが、県外など遠い場所へ転居せざるを得ない場合、転職を余儀なくされることがあります。

看護師不足が叫ばれる昨今ですから、選り好みしなければ病院や施設などの就職先は多数存在します。しかし、結婚に伴い悩まされるのが

  • 「妊娠したい」
  • 「旦那に転勤の可能性がある」
  • 「仕事と家庭の両立が不安」

などといった問題です。

結婚に伴い前職を退職した場合、履歴書でも面接でもその経緯を説明することになると思います。

そしてその後に必ずと言っていいほど聞かれることが「旦那さんは転勤のある仕事をしているのか」、「妊娠の予定はあるのか」といった質問です。

病院や施設側がどういった人員を欲しがっているのか、逆にどんなスペックの人員を避けたいと思っているのか、きちんと把握した上で新たな就職先を探しましょう。

大規模病院の場合

県立病院や大学病院のような、規模の大きい総合病院の場合、産前産後休暇・育児休暇や、扶養手当など、子育て支援の体制が整っており、院内保育所が24時間利用可能な場所もあります。

働いているスタッフの数も多いため、ある程度人員補充の融通が利きますし、実際に制度を利用しているママさんナースも多いです。

また「○○会グループ」といった全国展開している病院であれば、転勤にも対応してくれる場合もあります。このように大規模病院では制度や環境は整っており、妊娠や転勤の可能性を伝えても比較的寛容であり、長く安定的に働きたい人にはピッタリではないかと思います。

注意しておきたいのは、各種制度はいつから、どういった条件で利用できるかを確認しておかないと、いざという時に使えない場合があることです。

臨時採用の場合は利用できない、勤続○年以上からでないと利用できない…といった場合もありますので、チェックしておきましょう。

また、大規模病院では往々にして夜勤、不規則なシフト、委員会や勉強会、看護研究、学会、飲み会…などプライベートを圧迫する要素もたくさんあります。ママさんナースが多い場合、その分、独身のスタッフや子供のいないスタッフに勤務調整や残業などのしわ寄せがくることもあります。

新卒から働いているスタッフや勤続年数の長いスタッフの結束が固い場合、よそ者に対する風当たりが強いこともあります。異動や配置換が適度にあり、全体的に風通しが良さそうか、口コミサイトなどを利用してチェックしてみるのもオススメです。

個人病院、クリニックの場合

休日は規則的で、日勤のみの勤務が大半、残業も少ない、入院病床がないとストレスも少なそう…と、ワークライフバランスが充実しやすい働き方ができるイメージがありますね。

個人病院やクリニックでは、臨時採用や期限付きの募集(現スタッフの病休、育休の代理など)、短期間限定の急募求人も多く見られますので、パートナーの転勤の辞令が出る時期や、妊娠・出産したい時期に合わせてうまく就職・退職する働き方もできます。

注意したいのは、臨時採用やパートの場合、病院側の定める雇用・労災・健康・厚生などの各種保険に加入できないことがありますので、確認しましょう。

さて、正規職員、期限の定めのない採用の場合ですが、転勤や妊娠・出産の可能性に厳しい病院が多いのが現実です。

個人病院やクリニックの場合、スタッフの人数も数人~多くても10数人程度のところがほとんどであり、急なシフト調整ができなかったり、有給がとりにくかったりといった要素があります。また、教育体制も確立していないことが多く、短期間で幅広い業務を覚えるのはお互い負担が大きく、せっかく覚えたのなら長くいてほしい…というのは当然と言えるでしょう。特に地域医療に力を入れている病院では、地域に馴染んで長く働いてくれるスタッフを望んでいることも多いです。

もちろん地域性や院長の方針によりますし、もともとスタッフの回転の早い病院や、産休や育休に積極的な病院もあります。募集要項の「育休取得実績」「看護休暇取得実績」などから、病院の方針が分かることもありますのでチェックしてみましょう。

施設の場合

デイサービスや老人ホームなどの福祉施設の場合、母体が株式会社であったり、系列展開しているところも多く、個人病院よりも福利厚生が充実していることや、産休や育休を推奨しているところも多いです。

しかし、こういった施設では働いている介護系スタッフに対し、看護師の数が圧倒的に少ないです。

つまり替えがききにくい、医療スタッフが看護師のみの場合責任が重い、オンコールや深夜待機があるというデメリットがあります。
個人病院に比べるとお給料が良い場合も多いですが、産休や急な転勤の可能性があると、厳しいかもしれません。

面接のポイント

結婚を機に転職活動をしていることを説明すると、ほぼ確実に妊娠、出産、転勤の可能性について聞かれます。

これについては正直に答えるしかありません。

しかしただ単純に「妊娠を望んでいます」「転勤の可能性があります」、これだけではいい印象にはなりません。腰かけ程度に働きたいのだな、という印象を持たれてしまうと不利です。

「いずれ妊娠は望んでいるが、現在は転職を優先しているため、○ヶ月は妊娠しないよう注意するつもりでいる」「○年以上働いて一通り仕事を覚えてから考えたいと思っている」といった具体的な意志を表したほうが良いでしょう。

もちろんその場の口先ではなく、少なくとも半年以上は妊娠は控えたほうが良いと思います。転勤については可能性がある場合、「○月に辞令が出る可能性が有る」「○年間は転勤の予定はない」など、具体的に伝えましょう。

また、実際は自宅からの距離やお給料などを理由に応募したとしても、それが第一の理由であることは伝えるべきではありません。その診療科でのスキルアップや、自分の能力や知識をいかに生かせるか等を第一に訴えましょう。

意外とやってしまいがちですが、前の職場の悪口も言わないよう気をつけましょう。「前の職場ではこういうことを学ばせてもらえなかったから」「自分の力を活かせる機会をもらえなかったから」等というマイナス要素ではなく、「今後はこういうことをしたい」「自分のこんな能力を使わせて欲しい」というプラス要素で話しましょう。

まとめ

看護師の働きかたは多様です。

自分にとって何が最優先なのか、何が必要なのかをしっかり把握すること、そして転職先にそれが揃っているのかをよくリサーチすることがとても重要になります。
まずは様々な病院、施設の募集要項を見てみることから始めましょう。自分が求めているものが見えてくるはずです。

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