職場の良好な人間関係を構築するコツについて

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#594 2019/02/19UP
職場の良好な人間関係を構築するコツについて
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気難しい患者さんや病院スタッフはどの病院にも必ずいるものです。病院で気分良く働き続けるためには良好な人間関係を保つ必要があります。気難しい方への対応のコツは知っていて損はありません。

私の体験をもとに、詳しく解説していきます。  

人間関係を良好な状態に保つことは看護師にとって大切

看護師にとって、人間関係を良好な状態に保つことは重要です。忙しく自分の力で仕事の全てをコントロールすることが難しい看護の仕事はとにかくストレスフルなものです。

感情のコントロールが上手くないと、溜まったストレスが些細なきっかけで爆発してしまい、仲間のはずのスタッフさんや患者さんを敵に回してしまうことも起こりえます。良好な人間関係を保つことはできなくても、少なくとも誰からも嫌われないように注意することは必須です。

愚痴を言わないことが第一歩

まず気をつけなければいけないことは、職場で決して誰の愚痴も言わないことです。

看護師は、休憩中やオムツ交換の時など、同僚や患者さん、ドクターの悪口を言ってストレス発散をしてしまいがちです。

私の職場では実際に休憩中、オムツ交換中、褥瘡処置の時などに、同僚やドクターの悪口を言ってしまう看護師さんや補助婦さんがいました。

病院の中では、誰がどこで聞き耳を立てているか分かりません。

休憩室や病室で愚痴を言ってしまい、その場の近くにいた患者さんや患者さんのご家族様が耳にして、病棟へクレームが入ってしまった事例もよく聞きます。

誰がどこで聞き耳を立てているか分からないことをしっかり認識して、緊張感を持って仕事をしなければなりません。

愚痴を言ってストレスを発散したい気持ちは理解できますが、病院内では決して愚痴を言うべきではありません。自分が愚痴を言わなくても、相手が愚痴を言っていた場合、同調するのも良くありません。

誰かの愚痴を言ってしまうと、それが相手に伝わってしまう事もあり得ますし、その場で愚痴を言った相手からも良く思われません。

その相手を悪く言っていなくても、「この人は陰で人の悪口を言ってしまう人なんだ」と思われてしまい、信用を失います。

その場にいない人が、後になって自分が悪く言われているのが分かってしまったら、その人との関係は諦めるしかなくなります。陰で悪く言われているのが分かると、必ず心を閉ざされてしまいます。

一旦嫌われてしまうと、その後ずっと仕事がし辛くなってしまい、良い事は一つもありません。一時の感情でその後の全てを台無しにしてしまうのは避けたいものです。敵を作らない事には特に神経を使います。

陰で言うべき事は、その人の良いところだけです。

例え嫌な人だと思っていても、この人はこういう所が素晴らしい、こういう所を見習いたいと話す事が大事です。陰で褒めていることが相手に伝わると、その人は手放しで喜ぶものです。

ネガティブな事は言わず、ポジティブな事だけを口にするべきです。これは会話だけでなく、考え方もポジティブにする必要があります。

嫌だ嫌だと思いながら仕事をしていては、必ず後手に回ります。マイナスな考え方をしている事に気付いたら、プラスな考え方をするとしたらどう考えるか、その出来事をプラスに捉えるにはどうすればいいのかをまず考えてみるようにします。

プラスな考え方を思いついたら、マイナスな捉え方を捨て、プラスな考え方を選択してすぐに気持ちを切り替えます。この思考パターンを身につける事で、嫌な人だと考えてしまう事も少なくなり、仕事も前向きに進めることができるようになります。

そうすれば、だんだん仕事の改善方法も思いつくようになり、仕事に追われず、逆に仕事を追い立てるつもりで働くようになります。仕事が早くなれば、患者さんが急変した時などにも余裕を持って対応できますし、残業してワークライフバランスを乱されることも少なくなります。

プラスな考え方は、人間関係にも仕事の処理スピードにも大きく影響します。

プラスな考え方を身につけることができるように、普段からプラスな考え方を選択する訓練をしていくことがコツです。

名前を覚えて声をかける

もう一つのコツは、患者さんやスタッフさんの名前を覚えて、声をかける時は必ず名前で呼ぶ事です。

患者さんに話しかける時、看護師さんや他のスタッフさんに話しかける時など、名前を呼ばずに、「すみません」と声をかけてしまう方は多いです。

ドクターに声をかける時も、「先生」と呼んでしまいがちです。

名前で呼ばれなくてもコミュニケーションは成立しますが、人は名前で呼ばれると喜ぶものです。面倒くさがらず、最短で名前を覚える努力をして、声をかけるときは必ず名前で呼ぶ。

これも信頼関係を築くためには大事なコツの一つです。

気難しい患者さんへの対応についてですが、相手を決して否定しない事です。相手の訴えを途中でさえぎる事なく辛抱強く聞きます。時間を使って傾聴するのです。

あなたのおっしゃる通りだ、そう考えてしまって当然だ、分かりますなど、相手の立場に立って相手を肯定します。

話を最後まで否定せずに聞くと、患者さんのイライラも落ち着き、こちらの都合や要望を素直に聞き入れてくれるものです。

自分が患者さんだとしたらどう思うだろうかと考えることは重要です。看護師目線で考え過ぎてしまい、厄介な患者さんだというレッテルをはり、それが態度に出てしまうのはよくありません。

何か問題のある対応をしてしまった場合は、同じ事を繰り返さないよう、カルテに書く、申し送りノートに書く、話し合うなどして、スタッフ間で情報共有します。

ドクターへの対応ですが、ドクターに報告する前に、リーダーへ相談して、簡潔に分かりやすい報告を心がけます。

ドクターは忙しく、イライラしている事も多いです。

情報がまとまっていない報告を受けると、今まで溜まったストレスが一気に看護師に向くことがあります。そうならないための準備は怠らない事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
普段からプラスな考え方を選択する重要性と、敵を作らない人間関係を構築することの重要性について解説しました。

人を呼ぶ時は名前で呼び、相手の立場に立った考え方を心がけましょう。

ドクターには簡潔で分かりやすい報告を、できる自信がなければリーダーを頼りましょう。

ポジティブは作れます。少しずつ身につける努力をしていきましょう。

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