看護師として勤める上でどうしても気になるのが、職場環境の良し悪しではないですか?実際のところ、私も主婦と母親、そして看護師という3つのわらじを履いた環境で働いているんですが、思うように行動できる職場があったりなかったりと、いろいろな経験をしました。そんな私の経験で掴んだ、家庭と育児、そして無理なく仕事を両立できる職場を見つけるコツについてご紹介したいと思います。
シングルマザーやママさんとして働く看護師の悩み
独身として働いているナースのみなさんも多いと思いますが、最近特に増えていると実感するのが、シングルマザーとして働いている方。私自身はシンママではなく夫と子供を持つ身としてナースという仕事に勤しんでいるのですが、やはり小さな子どもがいる環境だと、看護師という仕事に100%打ち込むのがどうしても難しかったりしますよね。
でも、あるコツを見極めた上で職場探しを行えば、実は意外なほど、家庭と仕事を両立することだって全然OKなんです。実際、私もそのコツを見つけてからは、ちょっと恥ずかしい言葉だけど天職と人に自慢できちゃうほどのいい職場を見つけることができたんです。
じゃあ、そのコツについてちょっと掘り下げてみましょう。
コツ①:同じ立場のナースが多い職場を見つける
家庭と仕事の両立が難しいときって、大抵は同じ立場じゃない同僚さんからのイヤミが原因だったりしませんか?たとえば、「明日は子供の用心があるのでoyasumiさせてください」とお願いしても、「兼業の人って、それを言い訳に休めていいですよね。」なんてイヤミを言われる事、実際に多かったんです。
特に、職場人事の責任者の方が独身だったりすると、もう有給の取得さえ難しかったり。
そういうトラブルを未然に防げるコツとして絶対にチェックしておいてほしいのが、職場に同じ立場のママさんナースの方がどれだけいらっしゃるか?という点。
同じ立場の女性が多いほど、そういった先輩ナースさんが影から表からちゃんとフォローしてくれるので、急なお休みも取りやすかったり。特に、師長さんが同じ立場だったら、もう心強いったらないの。
事前に調べるポイントとしては、既に務めている方の年齢層をチェックしたり、体験勤務させてくれるところだったらそのときにさりげない会話を通じてお子さんがいらっしゃるか結婚されているか確認する方法がいいですね。
コツ②:余裕があるときは周りの同僚さんのサポートを
「持ちつ持たれつ」って言葉がありますが、看護師の世界で見を埋めるのなら、この言葉ほど、良好な人間関係を構築する上で欠かせないものってないと思うんです。
職場環境にもよりますが、とても不安定で不規則な勤務がおおいナースだからこそ、時には周りの同僚さんを自分がサポートすることで、今度は自分にとってピンチのとき、周りの人から支えてもらうことができるんですよね。
実際にあった話なんですが、当時2歳だったうちの娘が、保育園にいる際に急な発熱に苛まれたことがあったんです。
保育園からの突然の電話、そして仕事中の私。電話を通じて大切な娘が辛い思いをしているとき、でも仕事を休むことができない。そんな私の姿を見かねたのか、当時の同僚さんから「仕事サポートするから、早くいってあげなさい!」といってもらえたんです。あのときほど、人間関係を日頃から意識していてよかったと思えたことはなかったですね。
結局、何が言いたいのかというと、自分の緊急時にサポートしてもらえるようにするには、自分もまた、周りの人の緊急時にサポートしてあげることが大切という点。
周りの事を考えない行動ばかり採っている人の事、助けたいだなんて思えませんよね?逆に、自分が辛い時に率先して助けてくれる方が同僚としていらっしゃったら、今度はその人が辛い時に「助けたい!」って思いませんか?
ナースの仕事とママ業を両立する上で、これってすごく大切なコツだと思うんです。そう思うからこそ、自分に余裕が有るときには同僚さんのサポートを率先して買って出ることで、今度自分が辛くなったときに助けてもらえるかもしれません。
そういう良好な人間関係を普段から作る努力をしておくだけで、働きやすさってグッと高まると思います。
コツ③:保育施設を併設した病院選びを
最近、いろいろな病院を見ていて気づくのが、敷地内に保育施設を併設しているところ。一昔前だと考えられない光景って言えるかもしれません。
特に、そのエリアにおける中核病院であったり開業したての総合病院にこういうタイプのところが多いんですけど、実際に子持ちの自分が働くとしたら、そういった病院を率先して選ぶことをおすすめしたいです。
個人クリニックや古いタイプの病院に務めた上で子供を別の保育施設に預けるといった方法もいいんですが、それだと、勤務先と子供の預け先が完全に別系統なので、どちらかに問題があったときにちぐはぐな行動に終止してしまいがち。
一方、勤務先と預け先が同一の組織内であれば、もしも子供になにか問題があったときにも職場からサポートしてもえらえるので、お休みが取りやすかったり、お休みが取れなくても一時的に子供のもとにすぐ駆けつけることができたりするので、仕事にも集中できるし母親としても安心した環境にいられるんですよね。
やっぱり、同じ敷地内に大切な子供がいて待ってくれていると思うだけで、何よりも仕事に集中できますよね?
求人情報にもこうした情報がちゃんと記載されるように最近なってきてるので、予め候補の勤務先に保育施設がちゃんと併設されているかどうか確認した上で職場選びを実践する事ができれば、自ずとママ業とナース業の両立がしやすくなると思います。
コツ④:勤務時間が日勤の職場を選ぶ
結婚と出産をしてすぐの頃、私自身も実践していたコツがこちら。
総合病院のような入院施設を併設している病院に勤務すると、たいてい病棟勤務に回されることが多いですよね?こうなると、勤務時間に夜勤も入ってきちゃうので、子供が活動している日中の時間が全く取れなくなってしまう結果に。
それを避ける方法として、勤務時間が原則決まっている個人クリニックなどの職場を勤め先として選ぶ方法があります。
個人クリニックのほとんどが外来診療に限定しているので、そこに勤めるナースもまた、開院時間だけの勤務が原則に。結果、日中は仕事だけど夕方以降は開放されるので、他のお仕事に就いてるママさんと同じような感じで、子供との時間を過ごすことだってできますよね。
お給料など待遇面ではちょっと不利な面もありますが、子供がある程度大きくなるまでの間の回避策としてもおすすめ。
まとめ
ナースという仕事が大好きで誇りさえ持っているけれど、大切な子供との時間も大事にしたいと思うママさんナースの方は、きっと多いハズ。
そんな方の、「ナース」と「ママ」という2つの誇りを両立する方法として、今回の4つのコツをご紹介しました。
仕事と育児を両方天秤にかけた上で職場探しを実践する事ができれば、きっとママとしての自信を保ちながらナースとしてのキャリアを続けることだって十分にできると思います。働くママさん同士、助け合って頑張ってみませんか?
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