看護師のやりがい、表と裏、光と闇。赤裸々に語ります

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#570 2019/01/26UP
看護師のやりがい、表と裏、光と闇。赤裸々に語ります
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看護師は人の生死にも関わることのあるとても大切な仕事です。そのため、やりがいも大きいでしょう。また期待感も大きいでしょう。しかし、良い面ばかりではありません。私が感じた看護師の表と裏を紹介致します。

看護師の光と闇

私が小学生の頃、近所のクリニックで父親が看護師として働いていました。私のわがままですが留守番が寂しかったこと、父親の勤務先病院が寛容だったこともあり頻繁に病院に遊びに行っていました。看護師さんたちがとても優しく、私は病院に抵抗が少なかったように思います。特に片親の私にとって病院は家族のようなぬくもりを感じていました。

今でも思い出すエピソードがあります。紹介します。

看護師への憧れがきっかけ

幼い頃に父親と2人でバスに乗っていて、視覚障害がある方がバスを降りようとしていた際の話です。バスを降りる時に私の横を通ったその方は、手すりが見えずに私の方に手を伸ばしてきました。私は幼かったのでそれが怖くて避けてしまったのですが、父親はその手を手すりへと導きました。些細なそんな出来事が、その一瞬の出来事が幼い僕の心に残っていたんです。

そういった経験もあってでしょうか、私は漠然と「将来は医療系の仕事がしたい」と思っていました。

通っていた高校は進学校でしたので高校1年生の頃は薬剤師になりたいと思っていました。しかし、あまり勉強をせずいつの間にか高校3年生になっていました。それでもなんとか、「父親と同じ看護師になろう」と思うようになり、最終的には看護系の学部がある大学を選びました。

私は「父親が看護師だった」ことが看護師を目指す1つのきっかけになったわけですが、学生の頃、看護師の求人を見つけ、就職した友人に話を聞くと様々な答えが返ってきました。「高校の頃の友達の身体が不自由で手助けできればと思った」「身近な人が看護師をしていた」「なんとなく」など、「看護師を目指す理由」は本当に人それぞれでした。

実際に新卒の方や転職してきた方もおり、その経緯は様々であるように思います。病院によっての募集要項や求人の方法にも多少違いが見られるなどしますよね。この記事を読まれるあなたはどんな理由で看護師を目指すようになりましたか?

さて、実際に自分の夢であった看護師になってみて理想と現実の違いはあったのでしょうか。

看護師になってから感じた理想と現実のギャップ

これも人それぞれではないかと思いますが、私の場合はかなり多くありました。
大きく言うならば、3つあります。

  • 「女性の職場で怖い人が多い」
  • 「思っていた以上にハードな仕事」
  • 「一生勉強しないといけない」

です。募集の段階、実習の段階でなんとなく感じてはいたことではありましたが予想以上でした。実習をする前の段階で勉強についていけなかったり、理想と現実の違いを感じて転職する人も多くいます。

女性の職場

特に「女性の職場で怖い人が多い」ことは、覚悟しておいた方がよいことです。病院での看護師さんは優しいイメージですが、実際に同僚として関わるとイメージが変わります。私はまだ男なのでマシな方だったと思いますが、新人の頃には悪口を言われていたように思います。実際、後輩の悪口を言っているのを頻繁に耳にする機会がありました。

ハードな仕事

次に「思っていた以上にハードな仕事」であるということですが、実際に働くようになると「看護師って、めちゃくちゃハードな仕事だな」と思いました。母親を観ていたにもかかわらず、覚悟が足りなかったようにも感じております。

夜勤があります。土日も患者さんはいるため休みにはなりません。

特に、その命を預かる仕事である以上、神経を使うのは言うまでもないことかも知れません。汚い・きつい・給料が安い。「看護師の3K」という言葉がありますが、実際に働いてみてkの二乗したくなるようなレベルでした。特に、その中の「きつい」。これが一番負担でした。ぜひ病院訪問やOB訪問等をして観てください。貪欲にその病院について知る必要があると私は思います。

一生勉強をする必要がある

最後に、「一生勉強しないといけない仕事」であるということについてです。日々の仕事に加えての勉強が必要です。医療は日進月歩し続けます。それに追いつき続けるように常に勉強をする必要があります。当然ですが「看護師国家試験に合格して、病院に就職できたからもう勉強を終わりにするというようなそんな簡単な話ではありません。

病棟での異動も大いに考えられます。今までの病棟で学んだことが全く役に立たないわけではないです。しかしそれでも新しい知識が必要になります。

看護師に限らず他の仕事をしていても勉強は必要ですが、それでも学生の頃に思い描いていた看護師に対する理想とはやはり違いというかギャップを感じました。そして私は結局看護師を辞めてしまいました。僕は夢だった看護師になることはできましたが、続けることはできませんでした。何度か繰り返しますが、覚悟が弱かったのかも知れません。

看護師をやめた後の生活

4年間は看護師として病院で働きましたが、最終的には看護師という仕事を辞めてしまいました。理由はこれからも看護師として働く自分が想像できなかったからです。ちなみに今も看護師の資格を活かして仕事をしていることはせめてもの救いです。それでも辞めてしまったことは事実です。看護師を辞めること自体は何ら珍しいことではありません。他にも沢山います。実際に、データが示す離職率も高い数値となっているのではないでしょうか。

何度も何度も繰り返しますが、

  • 「看護師になる決意はあるのか」
  • 「人の命を扱う仕事をあなたは本当にしたいのか」
  • 「あなたにはできるのか」

これらを自問自答していただきたいです。その上でやる意志や覚悟があるのなら、精一杯取り組めば良いと思います。実際にそのように精神的にも強い方々が今の看護師業界を支えています。長くなりましたが、読んでくださった将来の看護師さんが転ばぬようにとなれば幸いです。

まとめ

「看護師という仕事は理想だけでは続けることができない」ということは覚悟できていた方が、実際に看護学生になったり看護師となった後でも辛いことや苦しい時に乗り越えることができる可能性が高いと考えます。その上で「看護師になりたい」と覚悟ができたのであればあなたは立派です。

自信を持って、そして良い看護師になってもらえたらと応援しています。

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