転職先を選ぶ際は、あなたが今後看護師としてどう働いていきたいかによって、選ぶ基準が変わります。
選ぶ基準をもつためには、いろいろな業態に関する知識が必要です!その知識を紹介していきましょう。
就職面接の際の服装
求人情報(求人票)は病院に応募する人をたくさん集めることを目的に書かれています。そのため、病院の中には自院のアピールポイントを強調して書いている場合があります。
そこで、求人募集情報を見る際には、「なぜ、このポイントをアピールしているのか?」という視点をもち、そのポイントを深掘りしてチェックするようにしましょう。
たとえば、以下はよく見かけるアピールポイントと、それぞれのポイントにおいて確認すべき点です。
ワーキングマザーが働きやすい職場です
- 託児所はあるのか?(ある場合は24時間対応をしているか?)
- ママさん看護師の割合は多いのか?
- 師長や主任にママさんはいるのか?
残業が少なめです
- 具体的に月に何時間の残業があるのか?
- 残業時間の平均は病棟平均なのか?病院全体での平均なのか?
有給がとりやすいです
- 有給消化率の具体的な数字は?
- 有給消化率は病棟平均なのか?病院全体での平均なのか?
教育研修が充実しています
- 具体的な教育プランが記載されているか?
- 本当に研修が実施されているのか?
以上を念頭におきながら求人情報をチェックした上で、気になる点があれば、面接などの場でしっかり確認するといいでしょう。
募集情報のアピール以外で大切なこと
また、求人募集情報のアピールポイントが少ないからといって、その病院がダメだと判断するのは早計です。
なぜなら、急いで求人を出しているような病院の場合は、アピールポイントをしっかり書かずに求人を出してしまうことがあるからです。
そうなってしまうと、求人情報だけではその病院がいいのかどうかわかりませんよね。
なので、そういう場合には、私のような紹介会社のキャリアアドバイザーの力を使っていただくのがオススメです。紹介会社とは、転職しようとしている看護師さんと、求人している病院との“お見合い”をセッティングする会社のこと。
転職先を選ぶ際は、あなたが今後看護師としてどう働いていきたいかによって、選ぶ基準が変わります。選ぶ基準をもつためには、いろいろな業態に関する知識が必要です。
たとえば、大学病院と民間病院との違いについて、きちんと理解されていますか?
大学病院と民間病院を比較したときには、以下のような違いがあります。
大学病院の特徴
- 完全分業化されているので、専門化・細分化された高度な知識と技術が必要になる。
- 難しい病気の患者さんの看護をする機会が多い。
- 各種研修や外部での勉強会、学会の準備をする機会が多い。
- 新卒者が圧倒的に多く、10年以上の経験者は教育をする立場にならざるをえない。
- 福利厚生が充実している。
- たくさんの症例が見られるので、「がん看護のスペシャリストを目指したい」や「糖尿病指導療法士の資格を取りたい」など、目標がハッキリしている人に向いている。
民間病院の特徴
- 業務が細分化されていないので、色々な疾患を持つ患者さんを看護する必要がある。
- 患者さんの精神的なケアや、患者さんが選んだ治療を大事にするスタイル。
- 患者さんとの関わりが多くアットホームな雰囲気。
- 業務があまりマニュアル化されていないので、様々な経験を積むことができ、色々な状況への適応力が身につく。
- 「認定看護師」などの資格取得は大学病院よりラク。
なぜなら、大学病院に比べて志望者が少ないために推薦がもらいやすく、学校に通わせてもらえやすいから。(参考:「認定看護師」になるメリットとその方法)
また、細かな部分では、以下の項目についても調べるようにしましょう。
救急指定の病院かどうか
救急指定の病院は夜勤がとても忙しいです。
なぜなら、急患を受け入れたり、夜間でも緊急手術を行ったりするためです。
看護配置(病床数・看護師数)の状況
病床数と看護師数を見れば、病院の忙しさや患者さんへの対応の丁寧さを推測できます。
診療科目
あなたが希望する診療科目があるかどうかを確認しましょう。
教育体制
卒後教育(免許取得後の教育)や継続教育(成長を支援する制度)の仕組みがあるかどうかを確認しましょう。
また「資格取得支援」を行っているかもチェックしましょう。
看護理念
患者さんに対する考え方や経営方針などは病院によって違います。
あなたの目指す看護のスタイルと合っているかを確認しましょう。
ドクター
専門性の高い技術を持ったドクターがいるかどうかで、特色のある医療を実践しているかが分かります。
ワーク・ライフ・バランスを推進しているか
ママになっても働きやすい職場かどうかを確認しましょう。
もし、あなたが「ワーク・ライフ・バランスを大切にしたい!」と考えているのであれば、以下のサイトで情報収集することもオススメです。
転職先を選ぶにあたって気になるのは、やっぱり職場の雰囲気ですよね。
職場の雰囲気を知るなら病院見学
看護師は女性が多い職場。
女性は感情的な生き物ですから、ちょっとしたことで人間関係をこじらせてしまうこともあります。だから、一緒に働く人の性格は大切なんです。
とはいえ、求人情報などでは、職場の雰囲気までは読み取ることができません。
そこで、私がオススメしているのは「病院見学」です!
病院見学とは、その病院に勤める方に、実際にその病院の中を案内していただくことを指します。
病院の雰囲気は、自分の目で確かめるのが一番!
「この病院の面接を受けたいな」と思った際には、思い切って、その病院に病院見学を依頼してみましょう。
病院見学をしたい場合は、その病院の看護部などに問い合わせればOK。
面接と同じタイミングで見学を実施している場合もあるようですが、面接当日以外の日でも、見学に応じてもらえることが多いですよ。
病院見学の時にチェックしておきたいポイントは以下です。
看護師の様子
- 病院見学を申し込んだときの「電話対応」は親切だったか?
- 看護師は、患者さんを尊重する言葉使いや態度で接しているか?
- 若手の看護師さんは笑顔でリラックスしながら仕事しているか?
患者さんの様子
- 患者さんは、居心地がよさそうにしているか?
- 患者さんは、看護師に相談や雑談をしているか?
- 患者さんの身の回りは、清潔で綺麗に整備されているか?
設備のチェック
- お手洗いが清潔に保たれているか?
- ナースステーションは整理整頓されているか?
- (ナースステーションが整理整頓されていない場合、整理する時間がないくらいに忙しい職場の可能性があります)
託児所のチェック
- 遊んでいる子供たちの表情は明るいか?
- 子供の人数に対して、保育スタッフの人数は適切か?
まとめ
いかがでしたか?
何度もいうとおり、今は空前の看護師不足。今後、この状況はもっと悪化するといわれています。
職場によっては厳しい環境の場所も生まれるでしょう。
だからこそ、“あなたが働く職場”について「本当に自分はこの職場で満足しているのか?」ということを日頃から自問自答していただければと思います。
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