転職先を考える場合、自分の働き方を元に転職活動をしていますか?失敗した転職とならないための方法、良い会社の見つけ方をお伝えいたします。
まずは自分が転職先でやりたいことを決める
外科病棟を極めたい、外来で日勤勤務で働きたい、療養型で働きたいと、誰しも希望があると思います。
まずは、自分がどの分野で働きたいのか挙げてみましょう。
そして、その転職先で自分の希望が叶えられるのかイメージしてみてください。定時で帰りたい、研修が充実している病院がいい、など人それぞれ希望があると思います。大きな病院程、看護師の募集人数も多く、見学できる環境は整っていますが、クリニックなどの個人病院では募集人数も少なく、見学できるかはその転職先によります。そのためインターネットでの転職サイトを利用して、院内の情報収集することもお勧めです。
働きたい場所で、自分は常勤で働けるのか、又は非常勤で働くのかを考える
人はそれぞれ価値観も違いますし、子育て中の看護師もいれば、独身で趣味やサークル活動などで忙しい看護師も中にはいらっしゃると思います。
そのような中で、例えば、常勤で働くと趣味の1つが行えない状況になると、あなたは転職先で健全に働くことができるでしょうか。
看護師も人間ですので、私生活で何かを犠牲にすることで良い看護は提供できないと思います。もちろん、仕事だからと割り切って犠牲にできればよいのですが…。
私の場合、育児と家族の時間を確保したかったので、まず常勤という枠組みは除外し、その次に家族の休みに合わせて土日祝日休みの勤務条件で探しました。また、平日は子どもの習い事がありましたので15時まで自宅に帰りたい、そして学校行事にも確実に参加したいため週3回の勤務と希望条件を絞っていきました。もちろん、条件を絞っていくと働きたい分野での募集要件にも満たず転職できない可能性はありますが、私が一番大事にしたいことを中心に転職活動した為、納得して長期的に働くことができています。また、非常勤で働くとカンファレンスや病院内の委員会活動は免除になることがあるので、スキルを磨くより私的な事情で早く退社したい方には都合の良い働き方だと思います。
もちろん、子育て中でも常勤で働く看護師は沢山いらっしゃいました。やはり、その場合は院内保育が充実しており、24時間預かってくれたり、病児保育があり病院全体で子育てに協力できる環境が整っている環境だからだと思います。そのような制度を十分利用しながら、常勤で働いていくことで、自身のスキルアップにも繋がりますし、安定したお給料をいただくことができます。
人と比べず、自分の働き方に誇りをもつ
自分よりも年下で経験も浅い看護師が常勤でバリバリ働き、委員会活動も頑張っている姿を見ると、時々自分の看護師としてのキャリアに不安を抱くことがあります。受け持つ患者も、常勤看護師が重症患者を受け持つことが多くありませんか?でもそれは仕方がないことなのです。重症患者は特に日中の様子を把握していないと、夜勤も見る事が難しいからです。
もし、自身が非常勤で簡単な業務しか任せられないと感じている看護師がいたら考え直してほしいと思います。例えば、常勤の看護師が人工呼吸器を装着している患者の看護を行っている傍らで、非常勤の看護師が昼食介助や口腔ケアを行っているとします。重症患者を看ているよりは簡単な看護かもしれませんが、患者の嚥下状態の把握ができ、口腔ケアを行う事で肺炎予防にも繋がっているのです。
また、検査の付き添いでも、患者とコミュニケーションを取る場となり、信頼関係が築けたり、新たな情報収集ができる場となります。
非常勤は大きな仕事は任されにくいですが、このような日々当たり前に行わなければならないケアを担当することで、入院中の患者は安全に安心して過ごせるのです。医療の場はチーム制です。多くのスタッフが関わり情報を共有し患者を診ていかなければなりません。看護師は自分に与えられた仕事に誇りを持ち、また、自身が行えない看護を他のスタッフが行ってくれていることを忘れず、感謝の気持ちで働きたいものです。その気持ちは、自分の働き方にも誇りを持つことができ長期的に転職先でも働くことができると思います。
周りに気を配る
転職先で長く働くためには、仕事が楽しい、やりがいがあるという気持ちは大切です。
転職理由に人間関係が原因で転職を考える方も多いと思います。出勤した際にスタッフが暗い顔をしていたら「大丈夫?」と声をかけたり、髪を切ったスタッフがいれば「髪切ったのですね。似合いますね」と声をかけるだけでも気にかけてもらった看護師は気持ちが良いものです。話しかける話題がなければ、大きく元気な声であいさつするだけでもよいです。その雰囲気はよくなり、看護師同士のコミュニケーションや連絡、相談が増え、より良い看護を提供することができます。また、周りに気を配る事ができれば、担当以外の患者の状態にも気が付くことができますし、看護を行う上でも大事なことだと思います。
なるべく長く仕事を続けるには自分の努力も必要
もともと人と話すことが苦手な人もいるかもしれませんが、スタッフにたわいもない話をすることに抵抗がある方は、少し頑張って、明るくあいさつすることだけでも行ってみましょう。そして、仕事以外にも自分が大切にしているものがあれば、それは強みになり仕事でも生かすことができます。自分の働き方、役割に誇りを持ち長く続けられる職場を作り上げていきたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?転職するときには、まず自分の働き方を確立すること、自分にも役割があり、できないことを他の看護師が代わりに行ってくれている事、周りにも気を配れるようにすること。これらをすぐに行わなくても良いので、転職して慣れてきたら実践してみてください。きっと、転職先でも楽しく長期的に働くことができると思います。
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