転職の際、精神科志望がおすすめな理由

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#485 2018/11/02UP
転職の際、精神科志望がおすすめな理由
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一般科から精神科へ転職したいと考えている方へ、実際に精神科へ転職した私が感じたメリット・デメリットをリアルにお伝えします。

 

精神科に実際転職して感じたメリット!

まず体が楽です。圧倒的に楽です。これは間違いありません。

一般科、特に私は整形外科から転職したため、ADLが自立した患者様の多いことに驚きました。トイレ誘導など、ほとんどありません。このため、看護師業務につきものである腰痛とは無縁です。

また、心理学などに興味のある方には非常にオススメです。統合失調症や双極性障害など、なんだか興味あるけどよくわからないなってこと、ありますよね。本で見てもイメージがつかなかったりしませんか?また、何となく抵抗を感じることはありませんか。私は、少しそういった気持ちがありました。ですが、実際の患者様と接した今は、そういった気持ちは全くなくなりました。それどころか、とても愛嬌があり可愛らしい患者様が多いことに驚きました。自分にとって本当に新鮮な体験でした。みなさまにも、ぜひ実際に経験して頂きたいなと考えます。これは、精神科に就職して本当に良かったと思える一番の理由かもしれません。

精神科の領域の幅にも驚きました。精神科は専門性がとても高い尖った領域であると思います。メジャーな疾患からマイナーな疾患まで、精神科だけで本当に多くの疾患があります。そして、例えば同じ統合失調症という疾患であっても、患者様に対する対応が180度違うことばかりです。

例えば整形外科であれば、腰部脊柱管狭窄症ならば腰部脊柱管狭窄症の看護が、腰ヘルニアならば腰ヘルニアの看護が、ある程度ルーチンで決まっている部分があります。しかし、統合失調症の看護にルーチンはありません。はっきり言って教科書に書いてあるような看護が当てはまる患者様は5割以下だと思います。それだけ看護する側の対応、個別性を考えた看護が求められるのです。これは、とてもやりがいのあることだと思います。また、実際にじっくりと患者様に関わる機会、時間があるので、自分の看護観を見つめ直し、患者様へのより良いケアを熟慮するにはもってこいの環境と言えます。また、ステップアップとして、精神科認定看護師制度もあります。日本精神科看護協会が定めている資格であり、精神科を極めたいという方にはオススメです。かく言う私も、現在、精神科認定看護師を目指し、日々精進している最中です。

さらに人間関係という点においても、精神科は一般科と比較すると割と良好であると感じています。理由としては、やはり男性看護師も多く、私の病院ならば病棟の約半数が男性看護師です。今まで経験してきた一般科では、やはり女性が多く、もちろん温厚な方もたくさんいらっしゃいましたが、陰口を言ったり高圧的な態度をとるお局様もいました。精神科の風土として、そういったものがあまり無いように感じます。このため、人間関係に疲れた方や、人間関係が苦手という方もオススメの職場です。

その他に、残業が皆無である点もメリットと言えます。はっきり言って残業はほとんどありません。日によっては定時前に仕事が終わっていることもあり、椅子に座って帰宅待機状態のこともあります。プライベートを大事にしたい方にはもってこいの職場です。

以上のように、精神科へ転職することは、メリットが非常に多いです。私も転職してから、あまりのメリットの多さに、逆にこんなに良いことばかりでいいのかと感じているくらいです。同僚の方々も、精神科はずっと働き続けていく職場として、本当に働きやすい領域であると、みなさんが口を揃えて言います。

精神科で働くデメリット!

しかし、良い事ばかりではありません。転職してから感じたデメリットもあります。

まず、言わずもがな処置が少ないです。絆創膏くらいしか無いんじゃないの・・とまあ、これは言い過ぎですが、それにしても一般科と比較すると圧倒的に何もありません。実際、私がこの1週間で行った処置は湿布貼付と軟膏塗布くらいでしょうか。一般科ならあり得ないですよね。そのくらい何もありません。

このため、一般科で経験するようなスキルが身につきません。また、知識も精神科に偏るため、内科などの知識が学びにくいです。患者様の身体的な部分が見れなかったりすると、精神症状に隠れた身体疾患を見逃す可能性もあり、非常に怖いと感じます。もちろん急変などもわずかであるため、CPRを始めとした急変対応も学びにくいです。

そして私としては意外でしたが、割と給料が高くないです。精神科って何となく給料が高いイメージありませんか?もちろん病院によるとは思いますが、私が転職する際に受けた3件の病院は、どれも現職より給料が下がりました。

最後に、これもよく言われることですが、精神科は心が疲れます

聞いたことありませんか?精神科で働くと自分の精神がやられるよ、と。精神がやられてしまうほどではないにしろ、精神的疲労を感じます。何故なのか。色々あると思いますが、私の場合はずばり、非日常的な環境であるから、だと思います。精神科の患者様は精神科に就職しなければ関わらないような、普段の生活ではほとんど聞かない家族歴、来歴の方ばかりで、中には犯罪を犯していたり、身寄りが誰もいなかったりと、壮絶な人生を歩んできた方が多いです。

また、治療に非協力的である方も多く、目標を定めても同じ場所を目指して進んでいけない方がたくさんいます。そういった方々の中で毎日を過ごしていると、日々気付かないうちに精神的な疲れが溜まり、ふとした時に辛くなることがあります。これは、一般科で働いているときは感じたことのない感情でした。

それでもやっぱりオススメ!

私は、それでもやはり精神科をオススメします。万人受けする領域ではないと思いますが、精神科ってどうなんだろう・・と悩んでる方には、まずはやってみてほしいと考えます。特に、じっくり腰を据えて患者様と向き合いたい方にはもってこいの職場と言えますよ。

まとめ

長々とお読み頂き、ありがとうございます。いかがだったでしょうか?少しでも精神科に興味があるのであれば、それが新たな扉への原動力です。

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