看護師を目指す方が、就職するときに選んでほしいポイントをわかりやすくまとめてみました。是非参考にしてみてください。
希望した部署に配属!?
看護師になる皆さんが就職の際に考えるのは、希望した科に配属になれるのか、福利厚生はしっかりしているのか、一人暮らしでも大丈夫なのか、経験がないがついていけるのか、学生時代に勉強が苦手だったが大丈夫だろうか?など色々気になることはたくさんあると思います。
ここで一つの選択ポイントをアドバイスします。私は関東と九州とで転職経験をもっております。まず、九州と関東の比較を行っていきたいと思います。
九州
専門学校卒業生が大学病院に入るのは、人間性よりも成績であったり、学生時代の活動や資格などを重視するケースが多い印象です。
関東
専門に限らず、短大・大学卒業など幅広く、大学病院・総合病院に就職することが出来ます。熱意や病院を選んだ理由などを明確にすると良いでしょう。また看護雑誌などの記事も確認しておき、その記事の内容にひかれたというのも印象があって良いと思います。
就職の一つの選択として、初めは大きな病院に就職しておくことをお勧めします。最初に大学病院や総合病院を経験しておくと、その後の転職に優位にはたらきます。特に九州は大学病院経験があると、比較的就職しやすい印象を受けました。
希望部署
どうせ就職するなら、自分の希望した部署へ就職したいと思っているのは当然ですね。しかし、現状は望んでいない部署に配属され、モチベーションが下がってしまうことも多々あります。そこで比較を行ってみます。
九州
救命センター・ICUなどの花形部署はなかなか希望が通りにくいです。もし配属になっても、想像以上の忙しさが待ち受けており、自己学習と仕事の両立が必要になってきます。このような理由から、病棟を経験してから配属するといった規則をつけている病院もあります。
関東
基本的に希望した部署に配属される印象です。関東は看護師のモチベーションを意識している傾向があり、第一希望から第三希望まで記入しましたが、私の同期は全員第一希望部署に配属になっていました。教育体制も新人を手厚くフォローする内容になっており、最初の一か月はほとんど研修でした。
福利厚生
就職するうえでとても大切になってきます。最初は意欲が先行し休みよりもやりがい!と感じていましたが、それだけでは、長期間就職を続けることは難しいです。しっかりチェックしておきましょう。
九州
九州(福岡)は医師も看護師も足りている傾向にあり、病院側が条件を譲歩してまで人を雇い入れることはしてない印象です。そのため、週休2日どころか、4週6休をうたっているところも、まだまだあります。有休消化率も低く、サービス残業も多いです。中には、自己の能力がないから仕事が終わらないとか、先輩が残ってやっているのだから、新人はそれ以上に残るのは当然という雰囲気を出しているところも少なくはありません。夏季休暇はありますが、冬期休暇やリフレッシュ休暇などを取り入れているところは少ないですね。
関東
ほとんどの病院が4週8休です。また有休消化率や離職率など堂々とうたっている病院もあります。面接でも休みのことや、離職率など尋ねられてる方もいましたが、就職内定されていました。サービス残業も少なく、新人のうちはきちんと定時で帰宅出来てました。2年目以降もきちんと残業が支払われており、働いた分だけ給料に反映される印象です。
また夏季休暇・冬期休暇もあり、遠方から就職している職員は有休とつなげて12連休とらせてもらっている人もいました。人がいる分、休みも取りやすく、職員のケアもしやすいという現状があるようです。このようにケアされているので多少の残業が出なかったり休日の勉強会に参加しても、ほかの病院の話を聞くと、恵まれていることが実感でき、長期務める意欲を保つこともできました。
一人暮らし
九州(福岡)
食べ物も安いし、家賃も高くありません。駅近でも十分に予算内で賃貸することが可能です。ただ、同期が少ない病院もあり、なかなか友人が出来ず、休日に何をしようかと考える人も多いと思います。私の友人は休日の度に実家に帰っている人もいました。
関東(東京)
食べ物は高いし、家賃も高いです。駅近で賃貸すると、生活に支障をきたす場合も考えられます。基本は自転車や公共交通機関を使用しての出勤を考えなければなりません。寮があれば一番ベストですが、病院から近すぎる、先輩がいる、などリラックスできないのも現状です。ただ、同期がたくさんいるので、自分の周囲には誰かしら人がいます。遊びにいったり相談にのったりすることも多く、一生涯の友人ができると思います。関東の人は冷たいとか言われますが、そんなことはないですよ。親切な人もたくさんいますし、治安もとてもいいです。地方と違って警察をみることが非常に多いです。治安が悪いからいるのではなく、警察官の数が福岡と比較にならないくらい多いのでしょう。
経験
九州
経験を重視してくれます。就職していきなり、患者を受け持たせることも多々あります。即戦力の必要性が重視されている印象です。何科の経験があるのか、どのようなことをしてきたのかなどが面接できかれ、転職時には経験が役に立ちます。新人の場合は准看護師で経験をしている人は、即戦力として既往されるケースもありました。印象としては、なるべく早い段階で現場で仕事をしてもらうという印象ですね。
関東
経験があってもなくても、本人が希望すれば新人と一緒に研修を受けることが出来ました。「こんなことはわかっている」というつもりでも、一緒に受けることで、再認識することが出来ました。人員に余裕がある為、即戦力というより、しっかりとした教育を行うっという部分を重視している印象です。
学生時代、勉強が苦手な人へ
九州
成績が芳しくない方は、大きな病院に就職することは難しい現状です。なんとか就職できたとしてもらい、有名大学の付属看護学校から来た人が多くおり、最初から知識がついていけず、辞めた人がたくさんいました。大きい病院に入るには、それなりの成果を残さなければならないとう印象です。
関東
やる気や本人の意思を重視する傾向にあります。学生時代に成績が芳しくないかたでも、しっかり教育を行い、一から育ててくれます。私の同期にも医療雑誌に載るような人材になった方もおおくいます。決して就職時にずば抜けていた方ではありません。学生時代の勉強と仕事場で使用する知識や経験は違います。本人が得意とするところを伸ばしていく教育システムが取り入れられ、本人の努力次第で上にいくことも出来ます。専門学校から大学、大学院へ進んだ人もいます。
以上、九州と関東を比較してみました。自分の印象では最初に大きな病院を経験することをお勧めします。この業界は経験することで大きくなれます。ぜひ自分の人生に大きな一歩を踏み出してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?最初の就職は今後の自分の人生において大きな道しるべとなり、たくさんの経験や友人といったかけがえのない宝を得ることになります。是非自分の人生に大きな一歩を!!
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