新卒で入職したものの学生との看護師としてギャップや慣れない人間関係…。体調を崩した後に、第二新卒として復職した看護師の体験談です。
とにかく慣れずに必死
私は新卒で急性期病棟に配属となりました。入職から半年後、職場の人間関係や、学生時代に学んでいた看護と実際に提供できる範囲にギャップが大きく、この病院で良かったのか?看護師としてやっていけるのか?と不安になり、体調を崩してしまいました。
休職期間を経ての復職
半年間、仕事をすることはできず自宅療養となりました。看護部長のご理解もある方で、産業医を含めて何度も面談をし、11月頃、短時間勤務から復職することになりました。病棟異動、外来への異動、関連施設であった健康管理センターと自分にあいそうな所をリハビリ勤務という形をとりながら転々とさせてもらいました。一部病棟では業務別看護もさせてもらいました。しかし、体調は良くならず退職することになりました。
年齢は有利に働くこともある
退職するまでの過程で看護部長から貰ったアドバイスとして印象的だったのは「若いと夜勤もこなせるから、第二新卒として受け入れてくれる病院もある。」私はストレートで卒業したので、退職した時の年齢は20代前半。やはり、体力面での採用基準も大きいのだと知りました。
第二新卒可能での募集はしている…?
その時点で実務経験は半年足らず。転職サイトに登録し担当の方に検索していただいても、相手の病院に断られることが10件近く…。転職サイトに登録して待つことは途方がないと感じ諦めました。
求人サイトを自分で検索する
現状を伝え、どのくらいの勤務から可能か、相手の病院がそれをどこまで理解してもらえているかを把握するには、自分で求人サイトから条件にあう所を探し直接電話で話す必要がありました。
経験という壁
やはり一番最初にネックになったのが経験年数。病棟勤務歴1年以上は必修で、3年、5年という所も多いのが現象。そのくらいの年数になると、献血センターや、最近多くなっている美容外科の看護師として勤務するのことができます。卒業後すぐでは経験していない技術がたくさんあるというのを実感し、不安になりました。
時には妥協も必要?
都内の大規模病院では募集も多くても、都心から外れると少なくなる。第二新卒で可能となると忙しいことを承知の上で、転職することも選択肢に入ってきました。そして、もう一つは特別養護老人ホームや老人福祉センターなどでの介護士に近い業務での仕事になってしまいます。果たしてそれは目指していた看護師としての業務なのか、と悩みました。
事実を伝える勇気
結果的に基本的な看護技術を学びたいと思い、大規模病院の第二新卒を募集している求人サイトを自分で見つけ、応募。面談時に相手の看護部長に、体調が良くないことや経験がないことを正直に話しました。その上で、リハビリ病棟で、週3回、7時間勤務から転職することになりました。
転職活動の道のり
転職までに履歴書を送ったのは3件、面接をしたのは2件でした。期間は3ヶ月間、電話で断られてしまうところは、5~10件ほどありました。ちなみに年度末になれば、新卒の方と一緒に入職時研修も受けながら採用してもらえる病院もありました。
人間関係の大切さ
転職してからは人間関係が仕事をする上で一番大切であると痛感しました。前病院では40~60代のベテラン看護師が7割程。威圧的だったり、物事をハッキリ言う方も多く、新卒の私は萎縮してしまうばかりでした。一方で転職先は明るい方や同世代も多く、悩みを話しやすい状況にあります。業務量も一人に負担がかかることがなく、周りのスタッフにも目を配ることができる環境であり、適度な緊張感で仕事ができる職場でした。
自分の看護師像をしっかりと
第二新卒として転職することは不可能ではありません。しかし、簡単ではないことは事実です。自分の言いたいことをしっかりと相手の病院の看護部長に伝えることができるか、いずれ上司になる師長が理解してもらえてるかが継続して勤務できるポイントだと思いました。そして、自分が目指していた看護師とは?そこをブレずに転職サイトや求人サイトを活用することをおすすめします。
病院見学も大切
転職活動中にネットで目にしたのが“ 見学者はお客さんとしておもてなしを”という言葉です。そのくらい募集者に対応よくするものなのだと実感しました。だとしたら、同じ職場で働いてギャップが生じるは当然です。だからこそ、見学できる所はしっかりと自分の五感で感じたことを大切にして選択してもらいたいです。
ナースセンターで相談する
転職サイトに登録することの注意点としては、情報のメールや電話がしつこくなることです。その面で、ナースセンターは郵送でのお知らせのみ。専用の求人サイトを自宅でも利用することができ、絞り込み条件に第二新卒もあります。電話や窓口での相談業務もあるのでおすすめです。
同級生や先輩など同業者の意見
実際に探す時のローカルな話として一番有力なのは、いわゆる口コミだと思います。中規模病院や開業医と思っていても、意外と理解して採用してくれることもあるようです。
何事も経験
第二新卒で転職して後悔はありません。看護師という資格があれば、やりなおすことは可能だと思います。そして、私にはトラウマのような形になってしまった病院から離れることも必要だったと思います。今回のような経験を同じ悩みがある人の力になれたら。患者さんへの思いやりを持った看護師であれるように日々過ごしていきます。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。第二新卒として復職を考えた際には、自分の看護師像を強く持つこと、理解してもらえる上司であるかが大きなポイントです。
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