看護師を目指す皆さん、また新たな職場への転職を考えている方、既卒の看護師さんにとって就職活動をするうえで必ず直面する面接。みなさまの中には、面接が初めての方、面接が苦手な方もいらっしゃるのではないかと思います。今日はそんな方必見の、面接時のポイントをお伝えします。
身だしなみについて
「人は見た目が9割」とよく言われますが、面接でもまず重要なのが第一印象です。当たり前かもしれませんが、不潔な人よりも清潔な人の方がみなさんも良い印象をもたれるのではないでしょうか。面接でも、まずはTPOに会わせた服装、基本はスーツを選択するのが無難です。よくスーツはパンツタイプ、スカートタイプどちらが良いのか迷いますが、正解はありません。ただし、ミニスカートは控えたほうがよいでしょう。
髪型ですが、学生で就職活動をされている方の多くは黒髪で面接会場に来場する方が多いです。そのため、染髪していると目立ってしまい、良い印象を持たれない可能性があるので、学生の方は黒髪面接に臨む方が良いと思います。一方で、既卒の方は逆に黒髪に戻して面接に挑む方も少ないので、極端に明るい髪の毛でなければ染髪していても問題はないと思います。ただし長い髪の方は、学生の方も既卒の方も出来れば肩につかないように、綺麗にまとめることをおすすめします。
志望動機について
志望動機は面接において最も重要なポイントといっても過言ではありません。病院であれ、施設であれ、どんな就職先でも理念として掲げているものがあると思います。また、例えば「循環器に強い」「在宅に力を入れている」等、何らかの強みがあると思います。まずは、インターネット等を利用して、それらの情報収集をしましょう。
もし、知り合いに希望する就職先の情報に詳しい人がいれば、積極的にその人から情報収集するのも重要です。そして、志望動機を考える際には、
「貴院は●●に特化していると思うのですが、これまで~を通して私も●●に大変興味を持っており、今後の自分の看護師人生では●●についてより深く学んでいきたいと思っています。」
「貴院は運営理念に●●を掲げていらっしゃり、私もそこに大変共感しております。私も是非スタッフの一員として今まで学んできたことを貴院で活かしていきたいです」
といったように、得た情報を志望動機として織り交ぜていくことが大切です。就職活動をされている方の中には、よく「社会の役に立ちたいと思いました。」といったように、漠然とした志望動機を述べる方もいますが、それでは面接官の心には響きません。
面接官は、「なぜその就職先を志したのか、就職したらどのような力を発揮してくれるのか、どのような看護観や能力をもっているのか」など、より具体的に聞きたいのが本音ではないでしょうか。そのため、今までの実習や仕事での経験を踏まえた話を織り交ぜながら具体的な志望動機を話すことがポイントとなってきます。
表情や仕草について
メラビアンというアメリカの心理学者によると、コミュニケーションにおける伝達力は言語によるものが7%、声によるものが38%、表情によるものが55%を占めるといわれています。例えば、どんなに良いことを言っていたとしても、表情が暗くボソボソと喋るような人には面接官も良い印象を持ちません。そのため、少なくても明るい表情で話すこと、また出来れば面接官の目を見て話すことが大切です。またはっきりとした口調で、ある程度の声量も必要です。面接前には鏡を見ながら表情の練習をすること、友人同士で練習してお互いの印象を言い合うのも良い方法です。
その他
私は今まで10回近く面接を経験してきましたが、聞かれる頻度が高いその他の質問項目を以下にまとめました。
退職理由について(転職される方のみ)
やはり、新しい職場として、なぜ退職に至ったのかは聞きたいポイントだと思います。人間関係、仕事内容、給料と色々あるとは思いますが、あまりネガティブなことは言わないことをおすすめします。仕事内容に不満があった方は、例えば、「もっと●●の分野を勉強したいと思ったので転職を考えました。」というよいに向上心があることを伝えることが大切です。
コミュニケーション力
女の世界であるためか、多くの職場でコミュニケーション力について問われました。苦手な人がいたらどうコミュニケーションをとり対処するのか、今まで人間関係で問題はあったか、またそれにどう対処したか等です。ここでも円滑なコミュニケーションを図れるということのアピールが必要ですので、「苦手な人がいても割り切って仕事をします。」や「人それぞれに考えがあるので、上手いこと自分の中で消化します」といったような答え方が無難かと思います。
ストレス発散方法について
看護師はストレスの多い職業で、ストレスから退職する人も多いからか、この質問項目についても高頻度で聞かれました。スポーツや読書など、何らかのストレス発散方法を持っていること、セルフケアが出来ることをアピールすることが大切です。
自身の長所と短所
この項目についても面接官があなたの人柄を把握するために聞くことが多いです。例えば、長所としては「どんな時でもポジティブであること、明るく誰とでもコミュニケーションが取れること」といったように、どんな職場にも馴染めること、メンタルが強いことなど、看護師として必要な素質についてアピールすのも面接官に好印象を与えます。短所については、「患者さんを想う気持ちが強いので、尽くしてしまいがちになりますが、患者さんの潜在能力を引き出せるような関わりを磨いていきたいと思います。」といったように、患者想いであるという長所を短所として使うのも良いと思います。ただし、短所については短所克服方法も一緒に述べると、よく自己分析ができていると思われます。
まとめ
いかがだったでしょうか。面接にはある程度の技術が必要です。どんな人でも面接には緊張すると思いますが、練習を重ねることで自信にもつながります。ぜひ、今回お伝えしたことを参考にしていただき、面接官の心を掴めるように面接練習をしてみてはいかがでしょうか。みなさまの健闘をお祈りしております。
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