新人看護師の多くは、まず病棟勤務から始まります。しかし色々な理由で病棟勤務を続けられない場合、健診センターへの転職も選択肢の一つです。看護師経験が浅く採用されるか不安な気持ちは、私自身とてもよく分かります。そこで今回は健診センターへの転職活動や具体的な仕事内容について、実体験からお話させていただきます。
病棟での勤務時代
新人看護師として一般病棟に配属。慣れない業務内容、想像以上に辛い夜勤。そして人間関係の悩み。何をしても上手くいかなかった新人時代。同期と比較しその差は開くばかり。精神的に限界がきていました。しかし生活のためにはお金を稼がなければならず、また自分のキャリアに傷がつくかもしれないという思いから、中々転職を決断できませんでした。
健診センターへの入職
そんな意味のわからない罪悪感を抱えながら、1年2ヶ月で退職を決意。その時二度と病棟勤務はしないと心に決め転職活動を開始しました。当時身内の不幸も重なり、病気を持つ人の看護が辛い時期でもありました。そのため就職先は健診センターや保育園など、病院以外の勤務先を探していました。しかし看護師経験が浅いため希望の就職先は中々見つかりませんでした。根気よく転職活動を行っている中で、ある健診センターを紹介していだたきました。その後面接を受け無事に採用され就職しました。
面接でのポイント
やはり年齢的にも若く独身でしたので、なぜ転職先が健診センターなのかと質問を受けました。相手は面接のプロですので小手先のごまかしは通用しません。しかし病棟時代の辛かった思い出を伝えてしまうと印象はあまり良くありせん。そこで私は、病棟とは違い健康な人に携わる仕事がしたいこと、また患者様の看護を通して、予防医学の重要性について学び興味が沸いたことなどを伝えました。特に質問に対して、前向きな発言で答えることに注意しました。
雇用形態について
雇用形態は、常勤と非常勤スタッフが半々でした。非常勤スタッフは既婚者や子育て中の方の割合が高いです。また常勤スタッフでも妊娠した場合、産後には非常勤として職場復帰することがほとんどです。特に印象的なことは、勤務時間が週1回4時間のみでの復帰など、ライフスタイルに合わせて復帰することが可能なことです。その後また常勤に戻ることもできます。
健診センターでの人間関係
私が就職した健診センターは、主に20代後半から30代の女性がメインです。30代のスタッフは既婚者や子育て中の方が多く、20代のスタッフは独身がほとんどです。人間関係は驚くほど良好です。
例えばお子様のいるスタッフは、学校行事で土日は休みを取得することも多く、またお子様の風邪などで急遽休まなければならない日も多いのが現状です。しかし休んだスタッフの業務を皆んなでカバーし合いながら、業務に取り組むことができています。受診者数は数日前から把握できるので、急な休みなどにも比較的対応出来るよう、予めスタッフの人数調整ができていることが良い点です。
健診センターの仕事
健診センターでの看護師の役割は、問診や採血、血圧測定、診察介助、保健指導など多岐に渡ります。ほとんどがマニュアルに沿った仕事です。健康な人を対象としていますので、滅多なことがなければ急変もありませんし、病棟と比較すると精神的にとても落ち着いて仕事ができます。午前中にはほとんどの健診業務が終了するので、午後からは健診データのまとめなど、事務的な仕事がほとんどです。その他にも健診結果から紹介状が発行された受診者様へ受診勧奨なども行います。また基本的に残業はなくスタッフ全員がほぼ定時で上がることができます。ルーティーン作業が好きな人や、パソコンが得意な人にはお勧めな仕事内容だと思います。
健診センターでのやりがい
健診は病気の早期発見・早期治療に結びつけることができます。受診者様から「早期に発見してくれてありがとう」や「医師や検査に携わる全ての人を信用しているから、毎年ここの施設に健診を受けに来ています」など病気の予防に携われたことを実感できた時に喜びを感じます。また保健指導を行う中で、「生活習慣改善に向けて取り組む事ができた」と報告を受けた時にも、とてもやりがいを感じます。
健診センターで苦労したこと
病棟では患者様と看護師の立場から、当然の看護ケアをしただけであっても「ありがとう」など感謝のお言葉を頂くことが多くありました。しかし健診センターに来る受診者様は患者様ではなくお客様です。病院ならばある程度はしかたがないと思える待ち時間も、健診センターではすぐにクレームに繋がります。また言葉遣いや健診業務全てに、質の高いホスピタリティが求められ、病棟との違いに当初は戸惑いました。
健診センターでのキャリア構築?特定健康診査・特定保健指導とは??
現在日本では40歳から74歳 までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健康診査が義務化されています。これを「特定健康診査」といいます。この特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、また生活習慣を改善することで生活習慣病の予防が期待できる人に対して保健指導を実施しています。これを「特定保健指導 」といいます。現在健診センターでは特定保健指導を実施していますがる施設が多く存在してます。多くは医師や管理栄養士、保健師がその役割を担っていますが、看護師免許のみの場合であっても、ある一定の条件を満たせば特定保健指導を実施することができます。
今後さらに高齢化が進み、医療費の増大が予測されるなかで、特定保健指導の需要はさらに高まっています。特定保健指導は健診センターだけではなく企業や保険組合などでも、その経験が重要視されてきています。そういった面では病棟とは違ったキャリアの構築ができることも良い点の一つだと感じます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
健診センターでの業務内容を把握し、何をやりたいのかしっかりと考え、行動することが出来れば経験の浅い看護師であっても問題ありません。ぜひ健診センターに興味がある方はご参考にしてみてください。
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