看護師の初めての就職先選び、志望動機は?

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#404 2018/08/13UP
看護師の初めての就職先選び、志望動機は?
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看護師としてこれから就職を目指す学生、社会人の皆さん。初めての就職先はもう決まりましたか?もう決められた方もそうでない方も、いくつかの候補を見比べながら、一体どの職場が自分にとって最適なのか、非常に悩ましいところですよね。
給料や福利厚生、その病院の医療水準、職場内の人間関係、立地や個人的な思い入れまで、比較条件は枚挙に暇がありません。それでは、そんな数ある条件の内、一体どれを優先するべきなのか、初めて就職先選びに失敗し、その後転職を4回も繰り返す羽目になった私の経験からお話ししたいと思います。

就職を迎えてきになったところ

さて話を進める前に、簡単ですが自己紹介をしたいと思います。私は看護師免許取得後、関西圏で4年勤務経験のある現役看護師です。先に述べましたが、就職先を4回も変えています。都会の中心にある800床以上の大病院から、100床未満の地方病院まで、4つの勤務先全てが個別の特色を持っていました。労働条件も様々でしたが、それらの実体験を交えつつ、就職先選びのポイントについてみていきましょう。

給与の水準

まず最初に見るのはお給料。労働する上で、他のどんな条件よりも重視するという人は多いかと思います。勤務地域によって若干の差はありますが、おおむね平均は月当たり23万から26万前後、そこから税金やら何やら色々控除されて、20万いくかいかないかというのが、一年目の看護師の平均月収かと思います。

意外と少ない、もっと収入が良いところあるんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、逆にこの範疇を超えて安すぎたり高すぎたりしているところは何かしらの罠が潜んでいるとみて間違いないです。安すぎるというのはもはや論外ですが、高すぎるところは看護師の人手が致命的なまでに不足で、日勤で7人前後で業務遂行するところを2~3人でやらせていたり、労働条件が最悪で離職者が多すぎなところだったり、とにかく人手不足の場合が多いです。

私の最初の就職先がそんな感じだったのですが、病棟に80人以上患者さんがいる状態で、3人で日勤を遂行するのはざらでした。2交代制ですが、とても体がもちません。そんなところに就職するのはやめておきましょう。

医療水準

次は就職先の医療水準。これも重視しておきたい点ですね。日々の業務がスムーズに行えるのか、看護学校で学んだ知識をそのまま現場にシフトできるか、自分のスキルアップが行えるか等、色々なことに関係してきます。

では医療水準を、どうやって判断すればいいのかという事ですが、方法はいくつかあります。実習や職場見学などの機会に自分の目で確認する、働いている看護師に直接聞いてみる、HPやパンフなどで確認する等…。

その中でも一番推したいのは、やはり自分の目で確認すること。MRIやCT、ほかにも特殊な検査を取り扱っているのか、ナースステーションではどんな医療器具を使っているのか(心電図の機械が明らかに黄ばんでいて古かったり、ディスポのシリンジではなくガラス製シリンジを使っていたり)など、看護学校の先生などからアドバイスを得つつ、前もって確認したい点を決めて、確認するとなお良いでしょう。看護学校の先生ももちろん臨床経験がありますから、どういった視点で見れば良いのかすぐに教えてくれます。

必ずしも最先端の物を使う必要はありませんが、一般的な物を使っている職場を選ぶよう心がけましょう。あんまり古い病院だと、機器の故障が頻繁でパニックになったり、ガラス製のシリンジなんて使いまわしですから、取り扱いを誤ると感染のリスクが非常に高くなります。それで患者さんが亡くなったりしたら、大事ですからね。

人間関係は大切!

次に重視したいのは、やはり人間関係。看護師の業務が厳しいことは分かっていても、信頼できる上司や同期達がいれば乗り切れる。人間関係が穏やかだと、何だかんだで上手くいくことも多いですよね。

しかしこればかりは、本当のことを確認する術はありません。皆さんもこれまでの人生経験で理解しているかと思いますが、新しい場所に踏み込むときに、その場の人間関係を前もって知る術は無かった筈。いわゆる出たとこ勝負で、皆等しく不安を抱えているものです。

なので、あえてここでアドバイスが出来るなら、余計な噂に惑わされないことでしょう。「あそこの病棟の人間関係は最悪らしい」「あっちの病棟の人は皆優しいらしい」だなんて聞いたあなたは、その情報を鵜呑みにしますか?鵜呑みにしても構いませんが、それは本当に信頼できる情報ですか?100%そうだと言い切れますか?

もしそうでないなら、風の噂なんかに惑わされず、他に自分が重視する労働条件に適した職場を選ぶように心がけましょう。最後に信じられるのは、やはり自分なのですから。

でも転職してしまったわけは!?

さて、長々と職場選びのポイントについて書きましたが、これらを重視すれば無問題、とは言い切れません。先に述べた三つを重視しても、4回も転職した看護師がここにいますから。

看護師も病院も、やはり人が介在するもの。どれだけ精査したところで、状況は目まぐるしく変わります。給料や待遇面が大きく変わる、人事異動で職場のメンバーが変わる。規模縮小で医療水準が落ちるなど、蓋を開けてみたらビックリ…だなんてこともありかねません。

もしもそんな状況に陥った時、どうすればいいのか。答えは簡単です。そんな病院は辞めましょう。自分が働きたいと思えない職場に固執する必要なんてありません。このご時世、看護師は引く手数多です。どれだけ転職歴がある看護師でも、雇用せざるを得ません。

最初の一回目で理想の職場に出会うのは難しいものです。何度も何度も、いろんな職場を見ていけば、いつかは理想に出会うはず。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
病院を選ぶ上で「待遇面」「医療水準」「人間関係」の三点の重要性、そして、どれだけ精査しようと絶対が無いという事も、ご理解いただけたと思います。
納得がいかなければ辞めることも選択肢に入れるという事、是非参考にしてみてください。

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