新卒で就職するなら病棟がおすすめです。理由は、病棟では社会経験、看護の基本的な技術、患者さんとのコミュニケーションといった3つの経験ができるからです。
新卒で就職するならどこがいい?
看護学校や看護大学を卒業してから、最初の就職はやっぱり病棟です。それも、総合病院の病棟など、経験を積みやすいところがおすすめです。おそらく、学校の先生からもそうアドバイスされている方も多いのではないでしょうか。
看護学校や看護大学では、勉強や実習を通して「早く働いてみたい」と思う一方、現場をみることで「大変そうだな」と思う方も少なくないかと思います。ひと昔に比べて、看護師の環境への配慮はかなり改善されてきました。人数不足、過酷な労働環境、ストレス、人間関係などによって、新人で辞めていってしまう看護師も多かったことから、少しずつ改善されているようですね。その裏では、新人看護師についての看護研究がさかんに行われていることや、現場の声をあげていっている方たちの苦労があります。
現在もこれまでも、新卒で就職するなら病棟が良いと言われてきました。しかし、近年新卒でクリニックなどに就職している方も多くなってきている傾向にあるともいいます。それは、看護師の仕事が多種多様であること、就職先の情報が手に入れやすくなったこと、病棟の大変さを学生のうちから理解できるようになってきたことなどがあるかと思います。例えば、以前は夜勤の実習なんてありませんでしたし、インターネットなどから就職先の情報を手に入れることもできませんでした。このような背景があるからこそ、卒業してからは総合病院では働かず、クリニックや施設などで働くという看護師が増えているのではないかと思います。
わたしは新卒後、総合病院の病棟で働いてからクリニックに転職しました。その際、「病棟経験があってよかった」と思うことが多々あったので、新卒後、就職先で悩んでいる方たちへ、それらを紹介していきたいと思います。
今後にいかせる病棟経験
では、具体的にはどのような病棟経験がいきてくるのかというと、大きく分けて3つあります。
- 社会経験
- 看護の基本的な技術
- 患者さんとのコミュニケーション
この3つです。これらを見たときに、「どこでも経験できそう」と思いませんでしたか。しかし、病棟で経験を積んだからこそこの3つがいきてくる場合もあるんですよ。
1.社会経験
まず、社会経験についてですが、これは正直どの職場でも経験することができます。しかし、病棟では教育体制がしっかりしている場合が多く、プリセプターがいないというところも今の時代ほとんどありません。プリセプター、メンターとのかかわり方をはじめ、他の先輩との距離のとり方、話し方、どのように接すればよいのかなど、病棟では自然と身に着けることができます。
クリニックや施設などでも、プリセプター制度がある、もしくは教育制度があるというところもあるでしょう。しかし、病棟のように看護師は多くはありません。少ない人数の中におけるコミュニティーと病棟のようにもともとの看護師の数が多いコミュニティーとでは、全然違います。
また、病棟の方が厳しい環境にある場合が多いです。それは、職場の特性上というところもありますが、人の生死が直接かかわってくるような現場だからこそです。普段はやさしい先輩でも、ピリピリしてしまうことがある現場とも言えます。裏を返せば、「厳しいから嫌」という方が多いです。しかし、このような現場でたくさんの先輩看護師と接するからこそ、その後どのような職場環境でも順応しやすくなるとも言えるのです。
2.看護の基本的な技術
次に看護の基本的な技術です。病棟では、患者さんの身の回りのお世話は一通りすることになります。診療科目によっても違うかもしれませんが、たいてい一通りはできます。学生時代から、清拭や陰部洗浄、おむつ交換、足浴など、基本的なことはやらせてもらえるので「経験を積まなくてもできる」と思っている方も多いかもしれませんが、学生ではなく看護師として何度も何度も経験を積むことで腕はあがります。これらの基本的な技術は看護師ならどこでも必要とされるスキルです。
一方、クリニックなどで働くことによって、それらの身の回りのお世話をする機会はぐっと減ってしまいます。また、必要となる看護技術も採血や点滴など、限られてくることも。その中で、ぽんっと「あの人のおむつ交換しておいて」と言われたとき、「どうしよう、学生以来だけど・・・」なんてことになるとピンチですよね。もちろん、やりながら学ぶこともできますが、そもそも機会が少ない場所ではスキルを向上させることは難しいでしょう。
3.患者さんとのコミュニケーション
最後は患者さんとのコミュニケーションですね。これについては、病棟とクリニックや施設などでは多少違ってくるかもしれません。また、そこの方針などによってもかわってきます。しかし、共通して言えるのは、病棟で経験を積んだ看護師とそうでない看護師とでは、明らかに患者さんと距離のとり方、話し方が違うということです。患者さんとどう接するか、どう話すのか、表情や態度、これらは見ていてわかります。どちらが優れているということではありませんが、病棟での患者さんとのコミュニケーションや距離のとり方を学んでおいて損はありません。
そして、一番大切なことは「病棟経験がある」ということは、その後の就職活動、転職活動が有利になるということです。逆に言うと、「病棟経験がなければ不利」になることが多いんです。そう考えると、新卒で病棟を経験していないことで、将来の幅が狭くなってしまうということになりますよね。
わたしは、病棟以外の就職先を否定しているわけではありません。むしろ、病棟はきつくて大変なので自分が働きやすい環境に身を置く方が賢明だと思っています。しかし、新卒後の就職では、一度病棟などで経験を積んでからの方があとあと有利だということを知っておいてほしくて記事を書きました。少しでも参考になれば幸いです。。
まとめ
看護師として長く活躍するためには、新卒後病棟に就職するのが良いでしょう。経験を積むことで、看護師としてのレベルもあがりますし、その後の転職も有利になります。
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