看護師が病院に就職や転職をしてかかわるのが患者。患者に接する時にはコミュニケーションをとりながら、必要な情報を聞き出して看護につなげていくことが必須。そこで今回は看護師が気を付けておきたいコミュニケーションのポイントをご紹介します。
声がけの大切さ
看護師が受け持ち患者の部屋を訪れて、まず行うことといえば声かけです。患者のバイタルサインをチェックする、点滴をすると行ったケアをする前には必ず声かけをする必要がありますし、そのコミュニケーションから看護に必要な情報をえることができるのです。
しかし、患者の中には、癖のある人、話の長い人、愚痴を言う人などいろいろなタイプがいます。そのため看護師の忙しい業務の間にこの患者にかかわるのは嫌だな、なるべく最低限のかかわりで済ませたいと思ってしまうこともあるのですね。そこで今回は、看護師が気をつけたいコミュニケーションのポイントをご紹介します。
相槌、同調は大切。でも中立な立場を目指したコミュニケーションをとろう
患者と話をする時に、目線を同じ位置にして相槌を打ちながら傾聴することが大切だというのは基本的なこと。しかし、看護師としては全てに同調できないこともありますよね。そのような時には、「そう考えていたんですね。」「そうなの?」といった相槌に変えてみましょう。
「そう考えていたんですね」「そうなの?」ということは、相手の気持ちを理解しつつ、肯定も否定もしないという受け答えになります。会話の中で肯定してしまうと、あの看護師もそう言っていた!あの看護師がそう言ったから…とあとで揉め事になる可能性が…。
また肯定したと患者が受け止めるような返事をしてしまうと、患者の感情がヒートアップしてしまうこともあります。患者の心を冷静に保つためにも肯定も否定もしない中立の立場を目指した答えをする方がいいのです。
時には会話を誘導することも大切。
時間がある時なら、患者の話を傾聴する看護師の気持ちにも余裕があります。また必要だと思われるときには、すこし時間をとってコミュニケーションを図ることもできるでしょう。
しかし看護師は業務に追われていることも少なくありません。ラウンドをする時にも、一人の患者にかけられる時間は5分や10分といった場合も!そのような時には、必要な情報を聞き出せるように、患者とのコミュニケーションは誘導することが大切です。
例えば自分の言いたいことだけを話続ける患者。このような時には、話の流れを変える方法をとることが必要です。例えば、会話の途中でも「脈をとるので深呼吸をしてください」と促して会話を中断する方法も効果的です。10秒でも20秒でも静かにする時間があれば、気持ちも少し落ち着くはず。そして看護師が会話の主導権を握るように誘導していくのです。
また話が長い患者には、はいかいいえで答えられる質問をするのもいいですね。漠然とした質問をすると、答えが長くなる可能性もあります。
例えば痛いところを聞きたい場合の質問はどうでしょう?「痛いところはどこですか?」と聞くと「ここもあそこも・・・」となります。そのため「一番痛いところを教えてください」と一つだけ答えられる質問を出すといいのですね。
就職や転職をした時に、患者との信頼関係を作っていくためには、コミュニケーションを図ることが重要です。上記のポイントを参考にコミュニケーションをとってみてはどうでしょうか。。
まとめ
コミュニケーション技術は、看護師の基本的な技術の1つです。話の長い患者に業務をかき乱されることのないように、上記のポイントを参考に会話してみてはどうでしょうか。
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