不妊治療にかかった金額をいわれるプレッシャー、NICU編

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#297 2018/04/28UP
不妊治療にかかった金額をいわれるプレッシャー、NICU編
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NICUというのは未熟児や治療の必要な新生児が入院する場所です。その入院の際に、この子が生まれるまでに1000万円かかっていますと宣言する人もいます。それが時としてNICUの看護師を苦しめることに!そんなNICU看護師の悩みの実情をご紹介します。

NICUのあこがれと実際

就職や転職をする時に、NICUで働きたい!と熱望して入職する人も少なくありません。モニターや点滴につながれた保育器に入った赤ちゃんをケアして、時には急変を乗り越えて赤ちゃんが成長していく…そんな命の現場で働く姿というのは、ある意味、看護師のあこがれになることがあるのかもしれません。

しかし実際に働くNICU看護師は、様々な悩みやストレスを抱えながら勤務していることがあります。その厳しい状態から離職を選択する看護師も!今回は、私がNICU看護師として感じたストレスの1つをご紹介したいと思います。

不妊治療が増えている、それは一人の赤ちゃんにかける金額が多額になっているということ

赤ちゃんは、排卵日のタイミングで夫婦生活することを繰り返していたら、自然と妊娠すると考えている人がほとんどでしょう。確かに夫婦の生殖器やホルモンに異常がなく、タイミングだけで自然妊娠する人がほとんどです。

しかしながら近年は、不妊という問題がとりだたされており、病院で治療を受けながら妊娠を目指すという人が少なくありません。その背景には、昔とは異なる生活習慣や社会的問題が潜んでいます。

結婚したら自然と赤ちゃんができると思っていた!でもなかなかできず、気が付いたら年齢がどんどん上がっていき、不妊治療をせざるをえなかった。またその不妊治療もどんどんステップをあげていく必要があり、結局子供一人を授かるのに、1000万円という高額がかかったという家族も!

もちろん赤ちゃんを望むのは好きになった配偶者の子供が欲しいという願いから当然の気持ちでしょう。自然と妊娠をすることが無理であれば、不妊治療に取り組むのも当たり前といえます。しかしそこで、一人の赤ちゃんを授かるための金額を言う必要があるでしょうか。それの言葉がNICUの看護師を苦しめることがあるのです。

NICUの赤ちゃんはみんな平等。しかし無言のプレッシャーがかかる現実、それが働きづらさにつながる

NICUに入院する赤ちゃんはみんな平等です。その赤ちゃんも高度なケアを必要としますし、その両親はみな、無事に大きくなって退院してほしいと願っています。私たちもせっかく生まれたこの命を障害なく助けてあげたいと思っています。

しかしその赤ちゃんが入院するときに知らされた不妊治療の金額によって、無言のプレッシャーがかかることがあるのですね。特に受け持ち看護師になるとその意識は強くなるのではないでしょうか。不妊治療にかけた金額が子供への愛情に比例するわけではありませんが、なるべく面会出来るように親に配慮をしてあげなければ…と感じることが多くなってしまうのです。

ただし、NICUはそのような思いだけで働くことができるわけではありません。衛生管理上面会に制限がありますし、すべての親の意見を取り入れることができるわけではありません。そこで親のケアというのも必要となるため、よりストレスを感じることが多くなることが現状です。そのため若手の看護師では対応ができず、主任クラスがそのような子供と親の受け持ちになり、対応するということも少なくありません。

まとめ

NICU看護師として働くうえで、思っていないことからストレスがかかることもあります。今回の例を参考として、NICU看護師の現状も知って欲しいなと思います。

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