看護職の海外の転職の極意

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#149 2017/12/02UP
看護職の海外の転職の極意
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看護職の皆さんの中には、いつか海外で仕事がしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。日本の免許が使える国もあるんですよ。でも、ちょっと不安だなとか、自分に向いている仕事があるのかなと思って、なかなか踏み出せないでいる方もいらっしゃると思います。看護職の海外での転職活動で面接の時、もしくは転職エージェントに伝えるべきことをお話したいと思います。

 

面接の時に伝えること

① 自分の条件

自分の考えている条件は、具体的に話します。自分の中で優先順位を決めておいてくださいね。すべて叶うことは難しいですが、伝えなければわかりません。転職エージェントならばどのような病院がいいのか、診療科の希望、待遇などですが、日本国内の転職と共通ですね。実際の面接でも同じです。

② 給料

大体求人を出す時は、「給与は○○ドル」「△△のスキルが必須、または望ましい」などの雇う側の条件が示されていることが多いのです。こちら側の給料の希望額も聞かれますが、それを参考にしてくれるかどうかはわかりません。特に大きな病院では、聞いて参考にはするけれども、病院の方針に従うことになるかもしれません。融通がきくところでは、もしかしたら許容範囲であれば、こちらの提示額に近い金額を出してくれるかもしれません。桁外れな金額でない希望額を考えておくと良いでしょう。

③ 自分の得意分野と不得意分野

面接で「得意分野と不得意分野は何ですか」と聞かれることがあります。言うまでもなく、得意分野はアピールしましょう。「患者さんの保健指導が得意です」「糖尿病のことなら知り尽くしています」「循環器のことなら任せてください」など、自分が積んだ経験や持っているスキルをきちんと伝えてください。はっきりと言わなければ相手には伝わりません。「履歴書に書いてあるからわかってもらえる」と思わず、聞かれたら具体的に何がどんなふうにその転職先に役立つのかを伝えられるといいですね。反対に、不得意分野がない人はいないと思いますので、正直に話しましょう。その不得意なことが、転職先に必要だったとしたら、「それは勉強中です」「できるように努力します」など、不得意だけれども前向きに取り組んでいるということを伝えて、実際にそのように努力することが大切です。

④ 経歴書や推薦書

看護職に限らずどの職種でもそうですが、海外では自分をアピールをすることはとても大事なことです。履歴書に書ききれない経歴ややってきた仕事、スキルなどは別紙にまとめて書いて提出するといいですね。履歴書は経時的な職歴のみで、実際に何をやってきたかがわりません。「大学病院の病棟勤務では、急性期の身体管理やその看護を学んだ」、または「○○疾患の看護について研究発表をした」など、具体的なことを書くといいですね。なんだか恥ずかしいと感じるかもしれませんが、そこが大事です。卒業大学の教授や職場の上司に推薦書を書いてもらうこともおすすめです。第三者に自分の評価をしてもらい、証明するのです。

 

看護職の海外転職の魅力

海外での仕事は、日本の病院の常識や自分の中のスタンダードが通じないことが多くあり、面白いと思います。使用する薬や医療システムの違いもあり、初めは戸惑うでしょう。生活自体が日本と違うので、これまで持っていた常識、特に日本の常識が通じないことが多いです。それを面白いと感じるまで時間がかかるかもしれませんが、「ここは日本ではない」と自分に言い聞かせることも必要ですし、周りからもよく「ここは日本じゃないよ」と言われます。「郷に入れば郷に従え」です。でも、「患者さんのために」という根本のところは、どの国の看護職でも揺るがないことです。 外国語がうまくなったり、グローバルな感覚が身についたりするのには、時間がかかるかもしれません。その国にはその国の特徴がありますよね。「様々な違いを認めることができる」には難しいこともあるかもしれません。でも、せっかく飛び出してきた場所です。どうしたら自分の生活や仕事が楽しめるのかを日々の中で考えることになると思います。これは、日本にいても同じことですが、やっぱり特別な思いで出てきた海外です。大きな世界の中にいると実感できる貴重な時を無駄にしないように過ごせるといいですね。

まとめ

海外の看護師の転職では、自分をアピールしたり、経歴書や推薦書を提出したりなど、日本の転職活動ではあまりやらないことが大切になってくるんです。また、日本人が多く住む場所では、日系のクリニックもあり、日本人の看護職がほしいところもあるはずです。たとえ求人を出していなくても、アプローチしてみると案外うまく行くかもしれませんよ。海外へ飛び出したい方の参考になれば嬉しいです。

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