看護師の皆さんは、産科クリニックと聞いてどんなイメージがありますか?「私は苦手」「助産師の活躍の場で、看護師としては働きづらい」など、色々な声が聞こえてきそうです。でも、この記事を読んできっと考えが変わると思います。
現在産婦人科、特に分娩を取り扱っている産科クリニックは、窮地に立たされています。少子化に加えて、高齢妊婦が増え、母子2人の命を抱えハイリスクな毎日。更に産婦人科医師も少なくて悪循環。でも、分娩場所がなくなっては困ります。安心して快適な妊娠、出産、産後を過ごせるように工夫されたクリニックがたくさんあります。
キャリアアップ、就職、転職を目指す看護師さんに私が勤務したことがあるクリニックを例に、産科クリニックが看護師の活躍する場でもあることをお話しましょう。
1. 色々な教室を開いている産科クリニック
妊婦時代から通って人も多く、産後も赤ちゃん連れでヨガやベビーマッサージを習いながら、交流する時間が持てるということでとても人気でした。教室でお互い顔見知りになっておくと、保健指導を受け入れてもらいやすかったり、患者さんは困ったときにスタッフに声をかけやすかったりするメリットがあります。
2. マッサージなどのサービスをしている
リラクゼーションやマッサージのサービスを提供しているクリニックもあります。実際に、看護師2人と看護助手1人の方がマッサージの資格を持っていて、その3人で妊娠中、産後のマッサージを担当しているのです。自分の仕事の日にその予約が入っていれば、その時間はいつもの業務から離れて、マッサージの制服に着替え、颯爽とマッサージルームに向かっていました。足のむくみが気になる人、出産で体のリラクゼーションの求める人など様々です。病室とは違う空間で、ハーブティーを飲みながら、ゆっくりとくつろげる。そしてマッサージをしてくれるスタッフは、クリニックにいる馴染みの人となると安心ですね。患者さん方にとても評判でした。スタッフの方もいきいきと働いていました。
また、資格の更新のために院長から書類を出してもらっている人もいました。自分のスキルップにもなり、働き方のベクトルを違う方向に向けてみるのも楽しいと思いませんか。
3. 色々なスキル
ご紹介したものの他にスキルを持っている方も多いでしょう。エステや胎教、乳児教室、栄養教室など、産科で実際にされているものがあります。発揮できるスキルはたくさんあると思います。
あるクリニックでは、妊婦さんへの栄養教室を開きたいと考えていて、スタッフ栄養に詳しい人がいないか探していたり、マタニティ整体などの資格を持っているスタッフには、やる気があれば今後立ち上げようと声をかけていました。
看護師とは別のスキルを発揮するので、交渉次第でその分の手当ももらえる可能性があります。もし手当がつくと嬉しいですし、モチベーションも上がりますよね。
色々な教室を開催したいクリニックはインストラクターを外注しているクリニックもあります。看護師の免許を持たないインストラクターでも、教える分野のスキルがあれば問題ありませんが、患者さんやクリニック側としては、やはり看護師の免許があると安心ですね。
まとめ
産科クリニックでは、自分の持っているスキルを活かして、看護師も助産師に引けをとらない活躍をしています。また、有能なある看護師は、看護師長がいない産科クリニックで、本人の希望もあって役職名はあえてつけていないものの、看護師長の役割をしてスタッフを取りまとめて活躍している方もいらっしゃいます。
そして、産科に少し興味あるけど、何だかきっかけがつかめない看護師さん、将来の自分の出産に向けてもとても勉強になりますよ。妊婦さんや産後のお母さん、赤ちゃんの笑顔に囲まれて仕事するのもいいと思いませんか。
産科はどうしても助産師が目立っていることがありますが、看護師も自分のスキルを活かして活躍することができる場なんです。
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