約25年前の訪問サービス(訪問介護)についての体験談です。現在とはいろいろと異なりますが、なにかのご参考にして下されば幸いです。
行政の高齢者サービスの一環であった時代
当時は介護保険前の行政による措置制度による高齢者サービスの一環としての介護サービスでした。介護度など明確化されておらず、自立している方へのサービス提供もありました。
在宅福祉の訪問介護のコーディネーターとして就職して間もなく、訪問サービスの依頼相談がありました。
ご高齢の女性の一人暮らしの方から、家事援助の依頼がありご自宅を訪問し、サービスについて概要説明をしました。
その際に男性のヘルパーが訪問する時があると話したところ、やや怪訝する表情になり、「とてもありがたいですが~男性がお台所にたつのは~」と申し訳なさそうな表情と口調で話されました。
家事全般を男性が行う事への葛藤
特に明治世代の女性の方は台所で男性が家事をすることは、今風でいえばありえない~女性の城を攻めないで~男はだまって座っていての生活環境や風土が色濃く残っていたため、家事全般を男性が行うことは違和感があったと思います。
当時の事業所が家庭奉仕員として長く努めていた女性ヘルパーが軒並み定年退職する時期が重なり急募していましたがなかなか応募もなく人手不足のため男性ヘルパーによる訪問サービスの方針が固まりつつありました。
依頼した方も当初はお断りをしたい雰囲気でしたが、視力、筋力が低下し、買い物へ行くのが困難な状況、包丁で野菜を切るときに力が入らない、火加減がわかりにくいので後日再度訪問の際に男性ヘルパーでも構わないとのことでしたが当初は女性ヘルパーと交互に訪問する予定をたて、ご納得いただきました。
もともと料理好きなご利用者さんでしたので、ご自身でできることはしていただく、料理を教えていただく事、会話を中心とした関係確立を図っていく事を基とした訪問計画を立てました。
現在のケアプランの原型のような方針で臨みました。
訪問時に買い物を一緒に行い、素材選びの確認と調理は魚の煮物をしてほしいとのことで、材料の切り方、味付け、火加減を一通り伺い、それにそって調理を行いました。
男性ヘルパー自身も料理や家事が得意だったこともあり、調理もスムーズに行い、味付けの確認やできることはご利用者自身で行いました。
ご利用者さんが思っていた以上に家事をこなす男性ヘルパーについて、台所に立つことを徐々に認め、最終的には男性ヘルパーの回数が増えていきました。
調理もさることながら、買い物で重いお米、飲み物を運ぶ際にとても助かると話されていました。
家事は女性がすることが当たり前の世代の方にすこしですが、認めてもらえたことが今でもうれしく、今の介護の仕事をするうえで糧になっています。
その後も他の女性の利用希望の方からの依頼もありましたが、男性ヘルパーが家事もこなしますのでと話しても~あ~○○さんから聞いてますよ~男性でも家事をよくされているみたいね~とやや男性ヘルパーが浸透していることにもうれしさがありました。
男性介護士としての奮闘
ただ男性利用者にはあまり受けがよくありませんでした。ご利用依頼の方はひとり暮らしで右半身の軽い麻痺があり家事をするのがやや困難な状況であり身内が遠方のためサービスの行政より依頼がありました。
サービスの内容はご理解いただきましたが、男性が訪問する場合があると話すと、家事をなぜ男性が、男性がつくような仕事ではない、どうしても女性のがいい!なぜ男性なのか!来てほしくない!と言われ、女性ヘルパーのみの対応しておりましたが、シフト上どうしても男性ヘルパーが行く日があり、女性ヘルパーとの交互訪問により女性とは異なる男性ヘルパーの良さを感じていただけるような配慮や試行錯誤を重ね、半年かかりましたがようやく
男性が訪問することへの違和感をぬぐえました。
あれから25年が経ち、ご利用者さんの世代も昭和初期の方が多くなり
高齢世代も世代交代していることを実感します。
現在ではさまざな介護事業にて男性が活躍する姿を見かけます。
特にデイサービスや特別養護老人ホーム、有料老人ホームで男性介護士が活躍しています。
介護職だけだはなく、理学・作業療法士、マッサージ師の職種も介護事業との連携をはかりより男性による介護職、関連職種による活躍が見込まれます。
世代も制度も変わってきますが、これからも男性が介護職としての信頼と信用を確立できるような、ご利用者、ご入居さま、他のスタッフとの心地の良いサービスを目指してざしていきたいと思います。
まとめ
現在は、男性の介護従事者も増え、特にお風呂の介助など力仕事、また仕事として連携を量る分野等では、ますます期待をされて働き易い環境となってきました。
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