医療福祉系の仕事、特に今回は看護師を目指している方へ、私個人の経験も含めてなにか力になれればと考え、昔を振り返ってみようと思います。
必要とされる力とは?
国試合格後、私がよく悩んでいたのが「看護師の技術で一番身につけておくべきものは何か」という点でした。創傷管理、疾病に対する知識、あるいは精神的ケアの手腕等は希望する配属先にもよって変わってきますが、今思えばそのどれもが違います。むしろ、上記は全て病棟や病院、あるいは当時の医療界の常識によって日々変化し、就職後も変化していきます。就職前に取得すれば一生役に立つもの、ではありません。それ以上にまず、根本的な考え方として必要だと感じたのは主に三つ。調整能力、時間管理能力、そしてセルフケア能力です。技術や職業倫理はもちろん必要です。ただ、長く働き続けるには、この三つが根本にあってこそ円滑に業務が回るのです。
調整能力とは?
単に「調整」とだけ聞くと一体何を指すのか不明に思えますが、看護師の主力の業務は実はその調整にあるのです。
医師から患者様やご家族へ病状や今後について説明があったとします。 その説明が終わったのち、看護師のみ患者様のもとへ再び赴き、さらに詳しい解説や今後 の予定の説明を行うことがあります。
その際に必ず注意して観るよう言われるのが「患者様の理解度」です。
よほど医療に精通する患者様でないかぎり、個室で医師と正面から向き合い行われる説明を一度に理解できる方はそう多くはありません。その時には出てこなかった疑問や不安、もう少し掘り下げたいと看護師へ質問される方がほとんどです。その際に行うのは「患者様と医師との関係の調整」。さらに、その後待っているのは「患者様に関わるスタッフ間の調整」です。
例えば術後にリハビリが必要だとして、作業・理学療法士が関わる際の下準備、リハビリ後の疲労度の確認や不便を感じている動作の伝達、医療費に不安があれば医療事務への追加説明依頼、痛みを訴えれば医師へ報告し治療方針の確認依頼。ルーチン化された今だからこそ、その間に入れ込むべき作業を選別し、患者様に届くよう各スタッフと予定調整する力が求められます。
時間管理能力とは?
上記の通り調整業務を行う上で、この能力も無視することはできません。日々の業務で基本的なルーチンがありますが、相手が疾病、および人間である以上突発的自体は避けられません。そこで力を発揮するのが時間管理です。
いかに患者様の体調に負担をかけることなく予定を入れ込むか。その間に自分のルーチンをこなすか。別業務スタッフとの時間をすり合わせるか。もちろん送り出すだけではなく病棟間の転入や入院等の受け入れ業務もあります。
この管理ができるのとできないのとでは業務の進み方に大きな差が出て来ます。自分の業務が予定通りに進まない状況で、他スタッフと合同の業務が円滑に進むはずがありません。そうなると上記の調整能力も危ぶまれます。
セルフケア能力
これはもう言わずもがなですが、案外簡単にできるものではありません。
得てして看護師とは、自分の都合よりも患者様やご家族の都合を優先したがりますし、そのように周囲からは求められがちです。
職場ではそれで支障ありませんし多少の無理は必要な時もありますが、それを業務外で行いがちなのが問題なのです。言うなれば、業務とプライベートの切り替えの問題です。
業務に備え、自宅で勉学に励むのは問題ありませんし素晴らしいことです。ただ、その分休憩はしっかりと取ってください。怠けるのではなく、必要な休息をとらないことには全体としてのパフォーマンスも下がりますし、なにより人生における職歴に関わってきます。
仕事のできる看護師は気分転換や切り替えがとてもうまい人が多いです。逆に全て抱え込んだり無理を押し通して何年も仕事を続ける看護師は、心身どちらかに必ず支障をきたします。何度も言いますが、必ず。
これは是非就職前に自分に合った方法を身につける必要があります。就職して慣れない業務に追われていると、意識して自分を労る方法を考えようとする気力さえも削がれるから です。
患者様のことだけを考えのでは将来的に患者様や他スタッフへ迷惑をかけます。反対に自 分のことだけでは利己的な職員になってしまいます。はじめに述べた通り、看護は全てが他と己の調整で成り立っている職業であるのです。
まとめ
看護師という職だけに限らず、仕事をするビジネスマン/ビジネスウーマンとしても大切な3つの条件。しっかりと己と向き合って仕事を考えて行きましょう。
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