看護師という職業は病院での勤務の他に、企業や学校の勤務医として働く道や、訪問看護師として色々なお家にお邪魔して働くといったように、様々な活躍場所があります。今回はその中でも病棟での勤務、特に認知症の患者さんが多い病棟での勤務の際に注意しておくべきことをお伝えしたいと思います。
認知症とは皆さんもご存知の通り、「生後いったん正常に発達した種々に精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」のことを指します。この病気を発症された方は、記憶面での障害や、失語・失行・失認といったことが起こります。
取材した看護師さんにお伺いすると、病棟で初めて出会った患者さんもこれらの症状が現れてい他との事です。
例えば、朝食後の会話で、
看護師さん「おはようございます、今日の担当はわたしです。」
患者さん「あぁ、今日はあんたかね。ごはんはもうできてるかね?私、ごはん食べさせてもらってなくてねぇ」
看護師さん「お昼ご飯まではまだ時間がありますよー」
患者さん「そうだっけか?ところであんただれやね?うちの息子はどこや?」
看護師さん「ここは病院です、現在○○さんは入院中。病気で治療してるんですよー。今日は私が担当です。」
患者さん「いや、ここから出てく、息子が待ってるもん!!」
というような形で、会話をすることが困難で、患者さんご自身の状況を説明しても理解するのが難しいということはよくあったとのことです。
このとき、私がした対応で一つ問題があります。それは「お昼ご飯まではまだ時間がありますよー」というところです。何気なく言ったこの言葉、患者さんを『否定』していることになります。そのほかにも「さっき食べたでしょ」と言ったような言葉も『叱る』ことになり逆効果になります。そもそも認知症を発症された患者さんは、直前の出来事を忘れてしまいます。(健常者の方にも同じことが言えますが、)記憶にないことは知らないし、行っていない認識になるので、本人の中では「ご飯はまだ食べていない」という認識になります。また、脳の機能も落ちているため満腹感も感じづらいということがあります。そのため叱ったり否定してしまうと「自分だけご飯を食べさせてもらえていない」「いじめを受けている」と、考えてしまいます。
このような場合の対処法としては、「いま準備しているから、先にこれでも食べていてね」と言って、フルーツ等を出すと良いでしょう。食事をきちんとした後に、また食べさせるのが気になる・患者さんの食べ過ぎが気になる場合は、あらかじめ一食分の食事量を減らしておいて、残りをおにぎり等にして、後で言われたときに出すという方法もよいかと思います。
まとめ
今回の話はあくまで一例です。同じような症状を発症していても、患者さんそれぞれに違いがあるので、これが絶対に正しいということではありません。ただ一つ言えるのは、患者さん一人一人に目を合わせて会話をし、相手を否定するのではなく「認める」こと。それが大切だと思います。
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